表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二つ名転生  作者: 薪村 尚也
2章 箱庭戦争
42/111

2-21 箱庭戦争最終戦

僕は特別だ(???)

「ハァ!ハァ!ハァ!」


青年は走る

何か記録でも出すため?

病気の母の元に急ぐため?

遠くへ行く幼馴染に会うため?

全て否である


青年は敗北者である

明確に負けたわけではないが彼は間違いなく敗北者である

忘れたいから走るのだ

逃げ出したいから走るのだ

受け入れがたいから走るのだ


これは嘘だ

これは夢だ

これは幻だ


そう思っていても耳にはあの声が木霊する


『アハハハ!!バカじゃないの!』

『バカだ!バカがいるぞ!バカがいるぞーーー!』

『お前なんかがホントウに行けると思ったのかよ!!』


イヤだイヤだイヤだイヤだ

違う、これは間違いだ

間違いなんだ


走って走って走って

青年は自らの家に着くと急いでドアを開けた

部屋に入りさらに奥のドアへ

寝室のベッドをどけカーペットをめくる

厳重に隠された地下室へのドアを開けて飛び降りる

そこには設置された大きな箱

箱の中身は力の象徴

青年は救いを求めてその箱を覗き見る

そしてギョッとした

あり得ないものが見えたから


そこには二本の旗

交差したその旗を見た青年は怒りに震える


「ふざけるな……。ふざけるなぁぁ!お前たちまで僕をバカにするのか!!」


青年は壁に設置された時計を見る

少し早いが関係ない

この世界は自分のモノだ

思い通りにならなくてはならないのだ


青年は頭から飛び降り大地に立つ

芝生の柔らかさと地面の硬さを確かめ確信する


あれは嘘だと

あれは夢だと

あれは幻だと

そして


「あぁなんてくだらない、あんなもの。僕は特別だ。誰よりも!」


これが現だと



「アイツの言った通り本当に来たな、それにしてもこんなモンで隠れられるとは……驚きだ」


後ろから声をかけられ青年は振り返る

その人物はどこに隠れていたのか彼の後ろにいきなり現れた

いや、緑色の外套を頭から被っていたのか?

青年はここに降りるまで上からしか覗けない、ならばこの草原でこの外套を着ていたなら気づかないかもしれない

だがそれは誰にも言ったことのない青年の秘密だ


「(どうやって知った?いやそれよりも、コイツはだれだ?)」


俯いた男の顔は外套のフードによって半分以上隠れている

青年はこの男を知らない、正しくは認識できない、男はその特徴的な長い髪をバッサリと切り落としているから


「それじゃあ遊ぶか」


男がそうつぶやいたのが聞こえた気がした

青年には男が動きが見えなかった

次の瞬間、青年は吹き飛ばされた



「ウゴエゲエエェエェェェ!!」


みっともない嗚咽をあげながら青年は空を飛ぶ

吹き飛ばされた先で地面に叩きつけられる、通常ならバウンドするはずだが何故かしない

地面は泥だらけで衝撃を吸収してしまったようだ


「ゲェ、ガアァァ、ハッ、アアァ」


よだれと吐瀉物をと人の言葉ではない物を吐きながら青年は泥の中で立ち上がる

殴られた腹部がいまだに痛むが、この痛みが教えてくれるのだ

今の自分に不意打ちとは言えこれだけのダメージを与える存在が他にいるはずがない

そしてその存在の性格を考えると追撃が来る、となると少しでも動かなければいけない

一度目は耐えれたが二度目を耐えられる保証はないのだから


歩き出そうとすると地面の泥に足を取られる、が力ずくで飛び出す青年

しかしそれをあざ笑うように男が立ちふさがる

男は楽しそうに、心底楽しそうに笑いながら話しかける


「どこ行くつもりだ“神様”」

「レオン・ハザードォォォォ!!」


“神様”は拳を振りかぶった

“災害”は拳を振りかぶった

両者の拳がぶつかりそれが合図となった


箱庭戦争最終戦


『傲慢』レオン・ハザードVS『????』“自称”神様


戦闘開始

短いですが、切りの良い所で切りたかったのです。

連投してるのでそのまま次話にGO!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ