2-OP
「あーつまらん」
彼はつぶやくとゴロリと寝返りを打った。
彼の目の前には代わり映えのしないいつもの光景。
岩肌、岩山、チェインメイルの成れの果て、割れた眼鏡、取ってきた獣の皮、そして骨
彼はただただ退屈していた。
森に降りて肉を狩るのにも飽きた、雑魚どもを蹴散らすのにも飽きた、水浴びもまあ飽きた。
20年この世界で生きてきた。
母が14年前に死んでからはずっと一人で生きてきた。
母がいた時の光景は今でも鮮明に思い出せる。
クマのシチュー、魚の燻製、葉っぱのサラダ。
最後のは嫌いだが今でも母の言いつけ通りちゃんと時々食べている。
食事以外にも怒られたことや喜んだことに泣いたこと、あの日々は今ではたった一人の彼の宝物だ。
それから13年と半年変わりのない毎日だった。
ものすごく暇だった。
そんな彼に半年前、ヤツが現れた。
半年前にいきなり現れたヤツはなかなか楽しそうだったが、結局この世界で遊びを始めるという許可をしてやったらその後一切姿を現さない。
その後始まった御遊びは最初は見ているだけならよかったが、手を出すと蜘蛛の子を散らすように雑魚どもは逃げ出して自分を仲間に入れないのである。
そこでまた不機嫌になった。
半年の間に自分に話しかけてくるヤツもいたが、雑魚、ペテン師、マシな雑魚ども、くらいしか覚えていない。
人と話していると気晴らしにはなったのだ。
ふざけた事を言ったのでもれなく全員殺したが。
しかし殺したせいか今では誰も訪れなくなった。
それで彼はまた不機嫌になった。
思い出したのかイライラしながら彼はまたゴロリと寝返りを打つ
「また始めるつもりか?こんなお遊び何か楽しいのか?」
そうつぶやく彼の見下ろす先には何か準備する者たち。
柵を立て、弓を張り、手槍を研ぐ
そんな光景が彼の目の前で行われていた。
西と東、双方で行われている光景は半年前には楽しめたが定期的に見せられると飽き飽きしてくる。
今日もちょっかい出してやろうかと思うがそんな事をしてもヤツらは逃げるだけで立ち向かってくるものなどいないのでつまらない。
“何か”そう半年前のように大きく環境が変わる“何か”が起きないか。
このつまらない世界をぶち壊してくれるなら天災でもいい。
そう思う彼に答えるように世界に突然白い球が発生する。
「なんだ?」
白い球はゆっくりと下降し彼の前の森に降りた。
?どうやら下のヤツらも気付いたようだ。ザワザワとしながら迷っている。
遊びを放棄するか、白い球を放棄するか。
結局先に動いたのは東の方のヤツら、どうやら頭自ら動くらしい。
西は結局遊びを優先させたようで大した動きはない。
彼少しあくびをしながら退屈な世界を見下ろした。
「今落ちてきたアレで変わるかね?まあ今回は寝るか」
そんな言葉とは裏腹に少し嬉しそうな顔をして横になる彼。
なんとなく予感がしたのだ、面白い事が始まる予感が。
そして彼の勘はけっこう当たるのだ。
2章開始、たった数日設定書いてただけで小説の書き方を忘れて驚愕。
2章も限界まで毎日更新です。
自分の限界に挑戦!




