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二つ名転生  作者: 薪村 尚也
1章 墜落少年
14/111

1-12 裂け目と五大世界

さて随分と珍しいことが起きたね?(ポープ・カーライル)

初めまして今回の功労者と幸運な人。僕はポープ・カーライル。勇者をやっています」


上空1000mからの自由落下中の俺たちに話しかけた来たのはまさかの勇者

色々ありすぎて意味分らん

思考停止を仕掛けている俺とツバメを無視して勇者が動く


「少しきつい思いますが無理やりとめさせてもらいますよ」


そう言って俺たちの体を下から支えて


「フッ!」

「オグッ!」

「グエッ!」


その場に留まるように俺たちの落下を止めた。

しかし俺たちは現在時速200㎞近くで墜落していたのだ、そんな速度をいきなり止められると体がもたん!マズいマズい死ぬ死ぬ!体が千切れる!


「気を強く持って!」


勇者は徐々に地面に近づけているようにスピードを落としているようだがそれにしたってキツイ!


「あ…が……ぐっ!」


流石にツバメもきついのか声を漏らしている。

ちなみにツバメがきついって事は一般人の俺はもっときついってことで、現在は声を漏らすどころじゃなく、肺の空気は全部吐き出し切っている。

目は閉じているがほとんど開けない……なんだ?

何で目を閉じているのに俺たちの姿が見えるんだ?

いやそれ以前に何で俺が見えるんだ?

これが俺の二つ名の力か?

そんなことを考えている間に地面が目前に迫っている。

勇者は頑張っているがこのままだと地面で止まった衝撃で死にそうだ、地面に空いた大きなクレーターに向かって落ちようとした時、いきなり地面が消えた。

正しくは真っすぐな縦穴が開いたのだ、そして


ドボンッ!


縦穴に水がまたしてもいきなり溜まり、俺たちは水が緩衝材になったのか何とか助かった。



「ウグエェ……」


ツバメが水を吐いている。

こいつあれだけ強いのに泳げないそうだ、理由は今まで泳ぐ機会が無かったから。その理屈で行くとサクラも泳げないな。

ともあれさっきまで死にかけていた人間としてはどうでもいいことで笑える事はとてもありがたい事だろう。


「助かったよ勇者さん、様?まあどっちでもいいか」

「気にしないでください、僕は人を助けるために勇者になったんですから」


そう言ってにっこり笑い謙遜する勇者。

水に濡れた勇者を観察する、ツバメとは違うタイプの美形だ、なんとなくふわっとしたオーラをまとっている気がする。格好も勇者っぽい。

勇者、勇者か……。サクラの話ではこの国の最終兵器みたいな役割だと聞いていたが何でこんなところにいるんだ?本物かな?

そんな事を考えていると、


「アキラさん!お兄ちゃん!」


サクラが掛けてくる、ツバメ俺が先なのは偶然だからにらむな。


「大丈夫だった?あの今回は助けていただいてありがとうございます勇者様」

「いえいえ、こちらこそ我々が追っていた犯罪者を捕らえていただいた事を感謝してもしきれませんよ」


また謙遜する勇者、イケメンが謙遜すると基本腹が立つのだが勇者のオーラ的なもののせいなのかあまり腹が立たない。イケメンが謙遜するだけで腹が立つ俺もかなり終わってると思うが。

そこにまたしても乱入者


「ポープ、この近くにはもう人は落ちてこないと思うよ」

「セリス姐の力で確認したから間違いねーです」

「おっそいつが『怪腕』を仕留めたやつか?」

「立ち振る舞いから見ても間違いあるまい」


勇者の知り合いなのかかなり親しげに話しかける4人組

勇者に話しかけた順に、物語に登場するようなローブを来た少女、身軽そうな格好をしたバンダナの少年、拳にテーピングを巻いた大柄の青年、そして日本刀を持った和服の青年、とかなり個性的な、日本ではハロウィンくらいにしか見ない格好をしている。某ゲームのパーティーみたいだな。

勇者の言っていたことから考えてもツバメが倒した『怪腕』を追ってここまで来たようだ。そして到着したところで俺たちのように人間が落ちるという怪奇現象、この4人は分かれて落ちてくる人を受け止めたりしていたらしい。話し出す5人の会話を聞いていると俺たちほど高くから落ちた人は他にいないらしく、何人かは見つかっていないがこの近くにはもういないということを言っていた。

これもう俺達いなくていいよね。有名人のそばとかムズムズするし。


「あー、じゃあお邪魔になるといけないんで。さいなら、助けてくれてホントにありがとう」


かなり話し込んでいたことから、そう言ってお暇しようとすると。


「ああ、待った。どういう経緯で『怪腕』に襲われたのか説明してもらってもいいかな?」


捕まった。


「えー、そんなこと言われても『あっ『怪腕』だ!』って言ったら突っ込んできたんですよ」

「……それは本当かい?『怪腕』は用心深い性格であまり公共の場で人を襲う人間ではないんだよ。だから捕縛に手間取った相手なんだけど」

「不思議ですね」


へー、あのバーサーカーみたいな状態で戦ってたやつがね。不思議なことがあるもんだ、が、俺の知ったことではない。

できれば早めに立ち去りたい。

立ち去って二つ名の研究をしたい。そんな俺の願いもむなしく俺たちは『怪腕』に面通しされることになった。



『怪腕』の拘束が完璧に終わるまでに俺たちは病院で休むことになった。


「アキラさんアキラさん、その今までバタバタしていたので言えませんでしたが二つ名の獲得おめでとうございます。」


そう言って話しかけてきたサクラは俺に興味津々の目を向ける。二つ名ってそんなに珍しいんだ。ちなみにそんな目線を向けられただけで俺を殺しそうな目線を向けるツバメはこの場にいない、先に病院で治療してもらうとのことで引っ張られて言った。


「ああ、ありがとう。『天眼』ね~、どんな能力かは気になるがその前に俺の疑問を解消してもらってもいいか?」

「はい、今回の事件ですね」


そう今回なぜ俺は正しくは俺たちは天高くに一瞬のうちに飛ばされたのか。異世界が何でも有りだとしてももうちょっと説明が欲しい。

実は俺は今回の事件には非常に興味があるのだ。


「今回の事件はこの世界では“裂け目”と言われるものです。他の世界では“穴”とか“狂い”とも「ストップ」はい」

「他の世界?」

「はい、アキラさんにはいっていませんでしたが、私たちの存在するこの世界の他にも4つほど世界が確認されています」


サクラが言うことは俺にとっては意味の分からないことだった、この世界以外の世界?

この時点でパンクしそうだがサクラが続けた言葉で一気のパンクすることになる。


「続けてもいいですか?」

「あ、はいどうぞ」

「他の世界ですが、私たちのいる世界とは基本的につながっていません。正しくは遠すぎてやり取り自体ができない、と言った方が正しいですね。他の世界、この正体は別の惑星です。同じルール、二つ名や転生者を有する5つの惑星。私たちはこの世界を五大世界と言ってます」

「へー」

「分かってますか?」

「パンクしそうです」


正しくはパンクしました、だが。

うんゆっくり飲み込もう、…………なるほどね、今回の事件に関することはまだ言われてないな。俺が話を遮ったせいでもあるけど。サクラに話の続きを頼む。


「五大世界ですが、今の時点の人類の力では行くことはできません。ではなぜ五大世界の事を知っているのかと言いますと、今回の事件の発端“裂け目”が関係します。裂け目は五大世界、遠く離れた5つの惑星をつなぐたった一つの手段なんです。ですが厄介なことにその出現時に周りの物を飲み込んでしまうという特徴があり、飲み込まれたものは空から落ちたり地面に埋まったりそのまま別の世界に飛んで行ってしまうこともあります、今回の事件はそんな“裂け目”発生時に起きる事故ですね」


話を飲み込んでぞっとした、下手したら生き埋めになっていた可能性も高いのだ。空から落ちるのはある意味運が良かったのかもしれない。空から落ちるにしたって運は悪いけど。

俺が落ちる時に見たクレーターは“裂け目”が飲み込んだ名残らしい。サッカーコートくらいの土地を飲み込むとは。

ちなみにサクラも飲み込まれたが広場の近くに飛ばされただけだったらしくケガ一つないとのことだ。良かった、美少女がケガするなんて世界の損失だもんね。そんな事を考えていると病院についた。



病院は割と騒がしくかなりの高所から落ちた人や地面に埋まって引き抜かれた時には意識が無い人などで手一杯のようだ。特に大きなケガもしていないので俺は簡単な診察を受けたら話が通っていたのか病室を用意されたていた。


「さあ、さっきの話の続きを頼もうか」

「裂け目の話ですか?」

「いやそっちはいいや、それより別の世界の話を頼めるかな?」

「はい、五大世界は各個別に木星、火星、土星、金星、水星、と呼ばれています。惑星自体の大きさも自然環境もかなり違うので人間が住んでる以外は全く別の世界と言う考えでかまいません。」


その水星とか木星とか絶対転生者が考えただろ。


「このすべての世界には共通することとした転生者が落ちる事と二つ名が存在する事が挙げられます。これは神々が降臨したときに決めたことなので理由らしい理由はありません」


神だから理由が無いか、どの世界でも神様はとんでもないのは変わらないか。


「では個別に説明を。まず私たちのいる世界ですが土星と言われています。惑星自体の大きさは3番目、他の惑星にも存在しますがその惑星を代表となる国があります。土星の代表国家は『ペンドラゴン王国』、二つ名『王』が支配しギフトによって多くの転生者を兵隊に仕立て上げている国家です。肥沃な大地と比較的平坦な土地が多い事から農業や牧畜によって貿易を行っておりその大量の食糧輸出は“全世界の食糧庫”と言われるほどです。」


食べ物で生計を立てている国家か、アメリカみたいな大規模農園でもあるのかな?


「次はこの世界で最も過激な世界、火星について。この世界は年中火山が噴火しているらしくとても暑い惑星です。代表国家は『ボウコ帝国』、現皇帝は200年前のクーデターを成功させてから生き続ける歴史の生き証人だそうです。産業は鉄などの金属の加工技術が高く、アキラさんたちの世界と変わらないほどのレベルだと聞いています。惑星の大きさは2番目」


加工業ね、そっちの方面はよく知らないけどあれかな世界一ィィてやつかな?過激ってとこも気になる。そんな事を考えていると病室のドアを叩かれた。


「お話し中失礼しますアキラトコバさん、『怪腕』の準備が出来ました。至急面会をお願いしてもよろしいですか?」

「はいはーい、サクラまた後でな」

「はい」


本心では美少女と二人っきりを邪魔されたのはよろしくはないが『怪腕』の事も気になるのだ。とりあえず話をしに行こうか。


設定とか色々駆け足ですいません。五大世界の話は次か次の回で。

1章は毎日更新します。感想もらえると嬉しいです


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