叔父様と二人で過ごすのね、襲ったら、燃やすよ?
少し所用で、投稿の間隔が開いたけど、再開していきますよ
叔父様を助けたのは良いんだけど、これから本題の、此所から安全な所まで送って貰える様に交渉しないといけないのだけれども・・・
あっさりと了承してもらえた。
曰、話せる程の知識のある魔物だと思われてるらしくて、叔父様が住んでいる村に危害を加えたりしなければ問題は無いそうだ。
で・・・
今は、暗くなってきた森の中で、叔父様ことライオネルさんと二人っきり。
目の前にある焚き火は、私の左目で着火した。
ライオネルさんが、火をつけるとき、言いようもない表情をしていたけど、濡れたままだと風邪引くでしょ。
今日は此のまま野宿して、明日の朝、村の近くの街道まで案内してくれるそうだ。
そうそう、ネトゲ時代にネカマ(ネット上で男が女の振りをしている事)していた経験を活かして、話し方もできる限り、女の子っぽくなるように意識することにした。
今、完璧女の子になっちゃったしね。
姫ちゃんして、色々と貢いでもらってた実力を発揮する時が来たようだ。
ふははははは!!我が覇道を止められる者はいない!!ってなんやねん。
落ち着け私。
初っぱな魔物に思われるんだから、姫ちゃんプレイみたいな事は出来ん。
プレゼントってニコニコ言いながら、鉛をプレゼントされるのがオチだわ。
そういえば、この世界って、銃とか兵器とかの類いはあるのかな?
ライオネルさんの格好とか、村の雰囲気からしたら、良くて中世って感じに見えたんだけど。
ネットの無い世界とか勘弁して欲しいな。
トイレとかどうなんだろ、婆ちゃん家みたいな、ぼっとん便所だったら泣けるよね。
現代っ子のお尻は、ウォシュレット付きのトイレが無いとスッキリしないのよ。
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さっきから、このアンデッドの少女はどうしたんだ?
喜んだり、落ち込んだりと、何かを考えているのは分かるが、どうでも良いことばかり考えてるんだろう。
しかし、不思議な出会いもあるもんだな。
冒険者時代、こんな変なアンデッドに会うなんて事は一度も無かったな。
何ヵ国も渡り歩いて、知らない物は無いと思い、冒険者仲間だったナジャとの間に子供を授かって引退したが、まだまだ知らない事はあるって事か。
俺も一応、上級冒険者って呼ばれる、Bランクまでは上り詰めて大抵の魔物の知識は持っていたつもりだったんだが、少女の正体がイマイチ分からん。
腰まで伸びた、青みがかった白髪に、暖かみのあるオレンジ色の瞳、顔半分は病的にまで白い肌を除けば、絶世の美少女と言っても過言ではない容姿だが。
顔の、もう半分がむき出しの骸骨で、瞳の代わりに燃える緑の炎が人ではないと、否が応でも分からせられる。
観察していると分かる事だが、喜んだ顔をすると炎の勢いが増して、落ち込むと勢いが弱まるみたいだ。
身長は、今年で15歳になる娘のルイーズより小柄で発育は良くないみたいだな。
そうだとすると、この子の歳は13から14といったところか?
サイズの合っていないローブを着ているせいで、ハッキリとは分からんがな。
名前は、エルメラと言ったか?この少女は。
見ていて悪さをするような魔物には見えないが、今後どうするつもりなんだ。
何処ぞへ行ったとしても、また違うところで、同じように追い回されるに決まっているのだが。
それは俺が気にしても仕方の無いことか。
村に帰れば、ナジャと一人娘のルイーズが待っている。
俺には俺の守るべき家族と生活があるんだ。
他人の俺が、変に口出ししてもどうしようも出来ないのだからな。
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ライオネルさんが、俺・・・じゃなかった、私の事を見つめてきてたけど、なんだったんだろ?
自慢じゃないけど、この容姿はかなり自信があるんだよね。
半分骸骨だけど・・・
押し倒されたりしないよね、まさか。
それよか、お腹空かないな。
丸二日、何も食べたり飲んだりしてないけど、喉の乾きすら感じ無いし、身体には異変は無いように思える。
今はそれで助かってるんだけど、飲んだり食べたり出来ないのは、寂しいかな。
というか、ライオネルさんはどうなんだろ。
私と違って、見た感じ普通の人みたいだけど、お腹とか空いてないのかな?
「あの、私に気を使わなくて結構ですから、何か食べたらどうですか?」
「ん?それがな、沼に落ちた時にな・・・この様でな、洗わないと食べれそうも無いんだ」
そう言って、見せてくれたのは、泥だらけになった、ジャーキーみたいな物と、グチョグチョになったパンらしき物体だった。
あれは洗っても、食べるのは遠慮したいかも。
アンデッドっぽくなった今、お腹を壊すかなんか分からないけど、アレは自分も遠慮したいな。
「それは、ダメそうですね」
「えっと、その、なんだ、俺は、元冒険者だったんだ、数日食べない事には慣れてるからな、心配要らん」
え?冒険者?冒険者っていうと、インディー・○ーンズみたいなトレジャーな職業のやつ?
一番ファンタジーな存在な私が言うのもあれだけど、一気にファンタジーな感じが増したな。
「それって、お宝探ししたりするお仕事ですよね?」
「そうだな、それに近いな、ダンジョンにも行ったし、これでも、俺は上級と呼ばれるBランクだったんだ、今は引退して、畑を耕してるがな」
豪快に笑いながら、あれこれと説明してくれるので、少しはこの世界の事が分かったかもしれない。
このライオネルさんは、元B級冒険者で、そこそこ名の知れた人だったらしい。
それで、この世界の冒険者というのは、元の世界で言う、何でも屋。
何でも屋と言っても、この世界の何でも屋さんは規模が違うみたいだけど。
冒険者ギルドっていう、ゲームでよく聞くような組織に入っている人達の事を、冒険者と呼んでいるらしくて。
仕事の内容は、町の清掃から、警備や採取、魔物とかモンスターと呼ばれる存在も狩ったりしているらしい。
まんま、ゲームとか小説なんかでよく聞く職業なんだと、話を聞いている内に理解できた。
国の事とかも聞けたね。
ライオネルさんが住んでいる村を納めている領主が、センテシス卿と呼ばれる、なかなかやり手らしい貴族で、そのお陰で、この辺りは戦争にも巻き込まれずに、比較的平和な土地柄だそうだ。
それで、この国の名前は、イストゥンガールって言うらしくて、大陸の北西に位置する、海に面した国だと話してくれた。この国の首都、王都リヴァイスベンドっていう、この国を治めている王様が住んでいる所は、この国の最も西側の海に面した場所に有るそうだ。
その王都の魚料理屋シーライクで食べられる、魚を揚げた料理が絶品だったと、ライオネルさんが言っていたので、人里に入れる手段を見つけたら、是非とも行ってみたい。
というか、食べるものが無い状況で、飯テロしないで欲しいな。
お腹は空いてないけど、食べたくなっちゃう。
ライオネルさんも、自爆したみたいだけど。
後は、細々とした事も聞いたんだよね。
通貨は、エルナって言って、1エルナ2エルナっていう感じで呼ぶんだって。
今ライオネルさんが持ってた硬貨も見せてもらった。
鉄で出来た硬貨と、銅で出来た硬貨、銀で出来た硬貨が数枚。
鉄の小さくて四角いのが1エルナ。
鉄の大きくて丸いのが10エルナ。
どちらにも、盾の意匠がある。
銅の色の小さくて四角いのが100エルナ。
これには、ユニコーンの顔の意匠があった。
銀の丸い硬貨には、女の人の横顔がデザインされていた。
価値は1万エルナらしい。
そういう感じで、硬貨の価値が決められているらしい。
「紙幣は無いの?」って聞いたけど、凄く不思議そうな顔をして逆に、紙幣ってなんだ?て聞かれたから、まだ、紙幣が登場していないのかもしれない。
そもそも、上質な紙すらも無いのかもしれない、話を聞く限りだと。
話題が無いから、お金の事を聞いたんだけど、使う宛も、手に入れる手段も無い今じゃ、聞くだけ無駄だったかもな~。
んで、生活とかの話を聞いた感じだと、地球で言う、紀元前とかそれくらいの文明レベルなのかもしれない。
歴史に詳しくないし、授業もサボってたから、詳しくは無いんだけどね。
でも、魔法とかもあるらしいから、どういう生活なのかは分からない所が多いけど。
ネットも電気もある現代生活は諦めた方がよさそうだと、この時に覚悟したよ。
ライオネルさんの格好とか、村の様子を見たときに、薄々嫌な予感はしてたんだけどね。
読んで頂きありがとう。
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お気に入りしてもらえたりすると、さらにエルメラの火力が上がります