疑問
あと3話なんじゃああああああ
零咲は大樹に言われた通りカラオケに行った。零咲はかなり乗り気ではなかった。
「何歌う?」
「私はいいよ」
「あっそうですか」
大樹が曲を入れ歌い始める。何気かなり上手かったので聞き入ってしまった。
暫く大樹が歌った後休憩といい休み始めた。「歌ったら?」と言われたが歌う気にはなれない。
「俺さ。寺前のこと苦手なんだよね」
急に寺前先生の話が出てきて零咲は驚いた。
「どうしたの急に」
「あいつ心理学者だろ?多分翔も。思ってることがバレてるんだろ?相当嫌だろ」
「少しわかるかも」
「だろ!だからさもういいんじゃねえの?」
「確かにいいかもね。でもね。あと1週間だからこの生活も」
1か月というルールで勝負している以上1か月を過ぎてしまうと意味が無い。その後は零咲が何をしようが勝手だ。
「寺前が心理学者ってみんなに言ったら嫌うやつも増えるんじゃねえかな」
「そうかもね」
「零咲はそれでいいのか?それが嫌だから付き合ってくれてるんじゃないのか?」
「最初はそうだったけど、今はあまりどうとも思わなくなってきたかな」
「じゃあ正式に俺と付き合ってよ」
「あと1週間後に答えを出すね」
「楽しみにしてる」
正直な話、先生と付き合うより大樹とかと付き合ったほうがまだ楽しくやれる気がする。先生とだと何故か気を使ってしまう。しかも寺前先生に限っては心理学者なので余計に考えなくてはならない。
「じゃあ今日はカラオケを楽しみますか」
「そうだね。私も歌おうかな」
「お、やっと歌う気になったか。何歌うの?」
そこから2時間程カラオケで時間を潰した。案外悪くないと思ってしまった。
「それじゃまた明日」
「うん。じゃあね」
何だかんだ言って楽しめた零咲だった。だが妙にあと残りがあった。きっと寺前先生に対してだろう。
次の日学校に行くと噂は広まっていた。どんな噂かというと零咲と大樹が付き合ったという噂だ。勿論噂で終わっているが本人に聞かれたら噂が事実になる。
大樹の方はまだ結果を貰ってないと言い、零咲はまだ考えていると言って終わっている。だが完全に流れは付き合ってる感が出ていた。
その日の放課後寺前先生から呼び出しを食らって数学準備室に行く。零咲は行くのを拒んだ。けれど行った。
「失礼します。お呼びですか」
「来たか。座りな」
零咲は椅子に座り何を話されるのか緊張していた。
「あと1週間を切ったな」
「そうですね」
「今俺のことどう思ってる?」
「好きにはなりませんけど?」
寺前はまぁそうだよなって言う顔でこちらを向いた。
「じゃあ大樹のことはどうなんだ?」
「やっぱりそう来ましたか」
「そりゃそうだろ。あんな噂流れてたらな」
噂はかなり広がっていたらしい。先生の耳にまで入るとは零咲も思っていなかった。
「どうって聞く前にもうわかってるんじゃないですか?」
「そうだな。一応聞いただけだ」
「そうですよね。用件はそれだけですか?」
「ああ、そうだよ」
「それじゃ私は帰ります」
零咲は帰ろうと立ち上がった。その瞬間に寺前も立ち上がり零咲を呼んだ。
「零咲こっち見ろ」
零咲が振り向いた瞬間、唇に何かが触れた感じがした。
見ていただきありがとうございます。
困ったらキスすればいいってもんや無いんやで......ね。本当に。困ったらキスさせておけばいいんだもん......この後どうなりますかね。
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