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先生の断り方  作者: Catch262
8/12

誤算

屋上で出会った人物とは......

 零咲は昼休みになりすぐに屋上に向かった。バレるとかバレないとか気にしないで直で屋上を目指した。


 この時間だったら誰もいないはずの扉が開いていた。ということはピッキングした生徒で誰かが先にいると言う事になる。もしかしたら先生かもしれない。鍵を閉め忘れたのかも知れない。


 零咲は迷ったがそのまま屋上へ入った。


 そこに居たのは居て欲しくない人だった。


 「お、零咲じゃねえか。なんで屋上に来たんだよ」

 「それはこっちのセリフ。生徒は屋上に上がったらダメなんだよ」

 「それ言ったらお相子様だろ。ピッキングだよ。この学校はピッキングした生徒は何も言われない」

 「それ誰から聞いたの」

 「翔からな。そろそろ来ると思うぞ」


 はやり本当にそのルールは存在するのだとこの時しっかりと知った。


 ドアを開ける音がしたのでそちらを向くと翔先生ともう一人教師が見えた。

 

 「あ......」

 「お。零咲じゃん」

 

 そこには寺前先生の姿があった。正直今会いたくなかった。


 「零咲もピッキングして入ったらしいよ」

 「そうか。大樹。お前は言葉使いに気をつけろ一応教師だぞ」

 「そうだな。でもここならいいんだろ?」

 「まぁそうだけど授業中とかな」


 大樹と寺前先生が軽く言い争ってた。それでも軽い喧嘩みたいなものだ。


 「翔先生。大樹はいつからここの存在を知ってるんですか?」

 「入学する前からだよ。あいつには姉が居てね。姉が毎日屋上に来てたからじゃないかな」

 「そういう事ですか......」


 本当は今言うつもりだったのに大樹がいるので言えない状況になった。それを翔は後押しするかのように聞いてくる。


 「なんかあったか?」

 「え。いや。何も」

 「そっか。じゃあはいこれ」


 そう言って渡してきたのは紙切れだった。


 「家に帰ったら裏を見てみな」

 

 その一言で何故か何が書いてあるかが分かった。


 「ありがとうございます」

 

 こちらの話が終えると向こうで話していた2人がこちらに来る。だが零咲は教室に戻ろとする。


 「零咲。今日の放課後忘れるなよ~」

 「......わかってるよ」


 零咲は屋上を去った後3人だけが残った。


 「大樹は零咲と仲いいのか。あいつ結構人見知りだからよかったよ」

 「うん。最近仲良くなったんだ。今日の放課後はカラオケ行くしね。それじゃ戻る」

 「おう、ちゃんと授業受けろよ」


 大樹も去った後教師2人だけになった。


 「そんで。大樹のことどう思ってんだ?」

 

 翔が寺前に聞いた。

 

 「ありゃ早く何とかしないとな」

 

 寺前は全てを知っているかのように言った。



 零咲は家に帰った後翔先生から貰った紙切れを出した。裏には翔先生の電話番号が書いてあった。


 零咲はかけるか迷ったがまだだと思いかけるのをやめた。そしてカラオケに行く準備をした。


 カラオケまでは結構近く歩いて10分の所だ。


 正直会いたくない。そう思いながら零咲は家を出た。

 見ていただきありがとうございます。 


 終わりまで近づいてきましたね......あと4話ですよ。いいエンドを迎えれるのでしょうか。


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 次の投稿は1月24日水曜日17時です。

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