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先生の断り方  作者: Catch262
4/12

驚き

展開が進みますよ~

 学校が始まって1週間が過ぎた。クラスにも馴染みはじめた。

 寺前先生とは放課後会う程度になり逆にそれぐらいだった。それでどうやって好きにさせるのかと疑問に思うほどだ。


 ある日の昼休み寺前先生に呼び出しを食らった。零咲は渋々数学準備室に向かう。


 「失礼します。昼休みに呼び出して何用ですか?」

 「いつ呼ぼうが俺の勝手だろ。ほら」


 寺前は何かを零咲に投げつけるとまた机に向かう。零咲が確認するとどこかの鍵だった。


 「これは?数学準備室の鍵ですか?」

 「馬鹿か、誰がこの部屋の合い鍵を渡すんだよ。屋上の鍵だよ」

 「え?」


 本来屋上は生徒立ち入り禁止されている。けれど手先が器用な人だと簡単にピッキングできそうな作りになっている。


 「屋上は立ち入り禁止じゃ......」

 「本来はな。だがピッキングした生徒は行っても文句言われないんだよ。それがこの高校だからな。あと教師も何人か合鍵持ってるから教師に会ったらピッキングしたって言えばなんも言われねえぞ」

 「でも、なんでこれを私に?」

 「俺に隠し事ができると思うな。以上」


 完全に見破られていた。高校生活に慣れては来たけど多少まだ辛いことを。だから屋上にでも行って休めと言う事。本当に迷惑な人だ。


 「本当にいい性格してますね」

 「誉め言葉として受け取っておくよ」


 零咲は寺前に礼を言って部屋を出ようとした時少し疑問に思った。


 「ねぇ寺前先生、なんでこの時間に職員室にいないんですか?というよりいつもここですよね」

 「俺はこの部屋が気に入ってんだ。さっさと屋上行ってこい。誰にもばれるなよ」

 「わかりましたよ」


 零咲は部屋を出ると真っ先に屋上へ向かった。他の生徒にばれないように行くのは少し大変だが何とか屋上に行くことができた。


 「あ......」


 屋上からの景色は絶景った。高い所から見る街並みは奇麗で落ち着く場所だった。零咲は近くにあったベンチに座る。その時誰かが扉を開ける音が聞こえた。


 「おっと、先着が居たか。君何年何組?」


 屋上に入ってきたのは背の高い教師だった。見たことの無い教師なので2か3年生の担当だろう。


 「1年B組高橋零咲です。ちょっと暇だったのでピッキングして入りました。すいません」

 「零咲さんね。わかったよ。うちの高校は裏ルールでピッキングした場合はいいことになってるから安心していいよ」

 「そうだったんですか。知らなかったです」


 寺前先生が言ってたことは本当だったのだとこの時確信した。


 「君さっき寺前先生に呼ばれてたよね?何かしたの?」

 「よく覚えてますね。特に何もありませんよ。分からない所教えてもらっただけです。と言うより先生の名前なんですか?被ってないですよね?」

 「悪い。自己紹介が遅れたな。3年の科学を教えてる有田翔(ありたつばさ)だ。よろしく」

 「よろしくお願いします。それじゃ私は戻りますね」

 

 教室へ戻ろうとした時、翔は零咲に話しかけた。


 「本当は寺前から合鍵貰ったんだろ?」

 「......いえ、ピッキングしましたけど」

 「悪いけど嘘は通じないよ。あと安心していいよ。寺前とは昔からの友達でね。あいつのことはよく知ってるから」

 「そうだったんですか。でも合鍵なんて貰ってませんよ?」


 零咲は嘘を押し通そうとする。


 「駄目だね。嘘をつくにはその左腕が動く癖を治すことだね。じゃなきゃ寺前を騙せないよ」

 「すごいですね。流石です」

 「寺前の近くにいたらいつの間にか軽く相手の事が分かるようになっててね」

 

 この学校には一体何人の心理学者がいるのか。少し疑問に思った。


 「有田先生。良かったら寺前先生の事少し教えて貰えないでしょうか?」

 「翔先生でいいよ。まぁ教えてもいいけどチャイムがそろそろ鳴るから今日の放課後ならいいよ。またここに来て」

 「わかりました」


 そう言うと零咲は教室へ戻っていった。

 見ていただきありがとうございます。 


 ネタ切れの危険性を感じながら小説を書いている作者です。やはり同時進行は大変ですね......


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 次の投稿は1月15日月曜日17時です


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