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先生の断り方  作者: Catch262
10/12

崩壊

後2話ですね。展開が一気に急変しますよ。零咲が......!

 暫く零咲の唇には何かが触れていた。離れようとしても寺前が抱きしめてくる。


 零咲は思いっきり寺前を押す。


 「何してるんですか」

 「こうでもしないと分からないかとい思って」

 「......ふざけないでください」

 

 零咲は勢いよくドアを開けてすぐさま数学準備室を出て行った。零咲はそのまま屋上へ向かった。


 この時間なら誰もいないと思っていた。だがそれは大きな間違いだった。


 「おお、そんな慌ててどうした零咲」

 

 そこに居たのは翔先生だった。


 「って、零咲泣いてるのか?」


 零咲は自然と泣いていた。それをバレたくないためすぐに屋上から出ようとする。けれど翔に肩を掴まれる。


 「......離してください」

 「何があった」

 「翔先生には関係ないことです」

 「寺前の事か」


 零咲は寺前と言う言葉を聞いた瞬間に力を失ったかのように呆然と立ち竦んだ。


 「なんで」


 零咲が小さく呟く。翔はそれを聞こうとする。


 「なんで心理学者(あなたたち)はそうやってすぐに人の心を読むんですか!嫌なんですよもう。バレるのが。いい加減にしてくださいよ、もう......」


 零咲は泣きながら崩れるように落ちて行った。だが翔はそれに対して何も言えなかった。


 「俺は零咲の為を思ってどう思ってるか知ったんだ」

 「誰もそんなの求めて無いです」

 「内心求めてただろ」

 「だからいい加減にしてください。もういいです。それでは」


 零咲は涙を拭き屋上を出て行く。


 

 次の日、零咲は学校に来なかった。理由は風邪を引いたと連絡があった。


 そしてその次の日も、次の日も......入学1か月経たない内に不登校になってしまった。


 心配になった友子は零咲にメールを送る。


 『大丈夫?なんかあったらすぐに言うんだよ。早く学校おいでよ』

 

 『大丈夫だよ。困らせちゃってごめんね。まだ少し厳しいかな』


 そして1か月が経った。零咲は不登校になり時数っも危なくなってきた。


 本当に心配になった友子は零咲の家に行った。友子が零咲の部屋に入ると零咲は布団の中に潜っていた。


 「本当にどうしたの?」

 「何でもない」


 布団の中から零咲の声が聞こえる。それもかなり小さな声で。


 「寺前先生の事でしょ」

 「......違う」

 「ごめんね。少し知ってるんだ。黙っててごめんね」

 「なんで」

 「大樹から聞いたの。全部では無いけど話してくれた」

 

 大樹が友子に言っていた。零咲は少しばかり納得する。そして零咲は悩んだ。

 

 ここで友子に助けを求めるのか。それともここまま学校をやめるのか。


 「学校辞めるとか許さないよ?」

 「誰もそんなこと言ってない」

 「言ってなくてもこのまま行けば辞めることになる」

 「そうかも知れないね。それはそれで仕方ないんじゃないかな」

 「......そんなの零咲じゃないよ」

 

 友子が悲しそうな声で呟いた。


 「そんなの零咲じゃない。私の知ってる零咲じゃないよ」

 「そんなの知らないよ」

 「いい加減にしてよ!確かに寺前先生のせいで対人恐怖症になってるのは知ってるよ!わかってる。気づくのが遅かったけど知ってるよ!だけどさ。だけど、進まなきゃ意味が無いじゃん......」

 

 友子が泣き始めそして耐えれなくなったのか部屋を出て行った。


 その夜友子からメールが来た。


 『今日は勝手に来て勝手に帰ってごめんね。そしてあまりにも感情的になっちゃった。早く元に戻って欲しいです』


 零咲はメールを見て思った。いや。もしかしたら友子の言葉で気づいたのかもしれない。


 誰かに相談するのが遅すぎたと、友子になら助けを求めてもいいのに逃げていたこと。人を信用していなかったこと。確かに人間不信にはなっていた。けれどそれは心理学者に対してであって友子に対しては大丈夫だった。


 『ごめんね。友子。助けて』


 零咲は友子にメールを送った。返信はすぐに返ってきた。


 『頼るのが遅いよ。私はいつでも零咲の味方だからね』


 そして零咲は今まであった事を全て友子に話した。

 見ていただきありがとうございます。 


 最後どうやってまとめるかかなり悩んでいる作者です。ここまで来れたからには最後まで頑張りたいと思います!


 感想やアドバイスがありましたらコメントまで

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 次の投稿は1月29日月曜日17時です。

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