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先生の断り方  作者: Catch262
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始まり

これから一か月間この作品を投稿していきます!

楽しんでいただけると幸いです。

 それは雪が溶け始め桜が舞うようになった季節の事だった。頭の良い高校に受かり入学式を迎える事になったその日の事です。


 「零咲!おはよ!」


 新しい制服姿で挨拶してきたのは同じ中学の香取友子かとりともこだ。同じ高校を受け、同じようにギリギリで合格できた。


 「おはよ。今日から大学だね。あー、本当に憂鬱だな」

 「まぁ分からなくもないな。中学が終わったと思ったら次は高校だよ。でも零咲と一緒なら文句は無いよ!」


 友子と話しながら歩いていると高校に着いた。玄関の前にはクラス表が飾ってあった。それを見ながら友子は話しかけてきた。


 「私はB組だったよ。零咲は?」

 「同じくB組だよ」

 「やった!1年間は一緒だね!」


 2人は指定された教室に行った。黒板には座席表が書いてありそこに座った。少しすると先生が入ってきた。


 「おはよう。高校生の諸君!これから入学式だから廊下に適当に並んで指示に従って動いて」


 明るく、少し面白そうな先生が入ってきて用件だけ伝えて出て行った。みんなは言われた通りに廊下に出て適当に並び放送の指示で体育館に移動した。


 その後はすごく長い校長先生の話や生徒代表など色々とあった。かれこれ2時間やってるのではないかと思うほどに長かった。


 長い話の最中ふと、先生達が座っている席に目が行った。すると一人の先生と目が合った。本当はまず目が合うはずが無いのだが何故か先生と目が合ってしまった。

 何故あり得ないかと言うと零咲が座っている席が先生達の席と相当離れているからだ。それでも目が合ったと言う事はどちらも目がいいと言う事になる。実際零咲はかなり目がいい。目が合った先生も同じだろう。


 少しの間見ていると先生が微笑んでるのが分かった。零咲は少し寒気がして目を逸らした。


 担任紹介の時に知ったが目が合った先生の名前は寺前俊也(てらまえとしや)だそうだ。数学の先生と言う事が分かった。実際あまり関わりたくはない。

 因みにB組の担任は風岡敬章(かぜおかたかあき)先生だ。国語の教師らしい。自己紹介の印象では結構明るく面白い先生だろう。


 入学式が終わり教室に戻ってきた。あとは帰るだけだが風岡先生から飛び出しを食らった。初日に何をしたのかも全く想像がつかない。


 「寺前先生が零咲のこと呼んでたぞ。初日に何やらかしたか知らんがちゃんと謝っておけよ」

 「あ、寺前先生ですか。それだけで大体予想は付きました。どこに行ったらいいんですか?」

 「2階に数学準備室があるからそこにきてだとさ」

 「わかりました。ありがとうございます」


 どうせ入学式の最中のことで何か言いたいのであろうなどと思いながら数学準備室に向かった。扉の前に立ちノックする。

 

 「すいません。零咲です」

 「零咲か、開いてるから入ってこい」

 「失礼します」

 

 中には寺前先生一人だった。扉に入り一礼した後すぐに先生に質問した。


 「何か用ですか?」

 「入学式の最中に目が合っただろ」

 「そうですね。合いましたね。それがどうかましたか?」

 

 先制は一呼吸置いた後零咲に話しかけた。


 「零咲、俺と付き合え」

 「はい?」


 これが今後の人生を大きく変えるとは今この時では思いもしなかった。


 見ていただきありがとうございます。


 文字数は少な目の1300字ですが楽しんで貰えたでしょうか?


 感想やアドバイスがありましたらコメントまで

 高評価、ブックマークお願いします!


 次回は1月3日水曜日17時です。


 次回もお楽しみに!

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