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詩集  作者: 新村彩希
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生きる条件


 今日みたいに

 毎日律儀に水をやっててきたけど

 花は生憎綺麗に枯れてしまいました

 丁寧な言葉を毎日掛け続けて

 お陰で花は立ち直る意思を失った


 道は伸びるけど

 正しい選択なんて 結局は一つもなくて

 ヘッドフォンの声を道しるべに

 言葉の波に背中を押される


 そんな世の中さ この世界は

 正解なんて嘘さ ほとんどは不正解で

 ミイラになったって 骨になったって

 最期とは限りやしない

 絶望ばっかって 人間に生まれてきりゃ

 感じることがあるけど

 もがけ 抗え

 それが生きることの 最重要で 最悪な条件





 今日みたいに

 陳腐な言葉を書き連ねては

 人を下へ下へと押し込んでいって

 結局は人というものは共食いを

 する生き物なんだと改めて実感した


 道は伸びるけど

 道中にあるものはすべてが死ばかり

 それを踏み越えていかないと

 未来になんてつくわけがない


 

 そんな世の中さ この世界は

 人生の終着点 それは無の駅

 天国なんて 地獄なんて

 そんなんあるとは限りやしない

 絶望ばっかって 人間に生まれてきりゃ

 感じることがあるけど

 叫べ 諦めろ

 それが生きることの 最重要で 最悪な条件




 希望なんてあるわけない

 起きたことは後悔しても遅い

 時は巻き戻る訳じゃない

 最悪な条件のなかで

 幸せをつかむには

 生きることを素晴らしいと

 現世を素晴らしいと

 思うだけ


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