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詩集  作者: 新村彩希
28/30

a.m

「成長」なんて言葉はもう飽きた

私は私のままでいたいと思った

嫌いを簡単に済ませてしまうのは嫌で

自分自身に花を手向けた


灼熱のにおいはどうも脳にこびりついて

晴れた空 流れる汗に 釘を打つ


今日も私は泥人形

壊れてしまえって身を焦がした

誰も知らない 誰も素通り

私はここにいるのに

吐く息に何か混ざって

目線槍が心に刺さった

ああ 見てるのは私じゃなくて

その先の泥ハートでした



「猫っかぶり」って便利な言葉だ

甘い言葉連ねりゃ上手く行く世の中

嫌いを隠せば 本音を隠せば

すべてなかったことしたら

辿り着いたのは死んだ世界だった


ぼんやりとブルーライトの光を探していた

枯れた嘘 流れる汗の 愚痴を探す


今日も私は猫人形

壊れてしまえって人を焦がした

誰も知らない 誰も見ない

私はここにいれるのか?

吐く息に嘘が混ざって

それでも猫人形は笑った

ああ 結局見てるのは

心じゃなく泥ハート


虚勢の友達ごっこも

嘘の略奪恋愛も

満たしてくれなかった

ほしいのは

愛だ


今日も私は朝人形

治せたらなって人を照らした

誰も知らない 誰も聞かない

私の哀れな終着点を

吐く息が少し震えた

それでも嘘は見抜かなかった

ああ 結局本当の私は

きっと遠くに死んだ


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