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詩集  作者: 新村彩希
26/30

彩雲

天秤でした 張り裂ける雨に

賭けをしたのは 正解だったのかな

遠くから聞こえた あの声が

いつまでたっても 頭から離れなくて


苦しいことを価値にしないで

朝を選んだ君は間違いじゃないから

時間は誰かを運ぶけど

僕らには足がついている


泳ぐことも 水の中じゃ

あなたが流す涙も見つけられないけど

探してみせるよ

勇気をもらう種を

あの雲に届くように

冒険を始めよう



偏りでした 張り裂けた胸に

言葉をかけるには 早すぎたんだ

僥倖の思いからつり下げられた手首を

思い出すにはあまりにも

材料が足りなかったんだ


一人でいることを誇りに思わないで

夜を選んだ君は間違いじゃないから

時間は誰かを運ぶけど

僕らには止まる力がある


飛ぶことも 羽がなければ

足が地面についてるけど

探してみせるよ

あなたに伸びる樹を

あの雲に届くくらいに

冒険を始めよう


泣いた海はじきに雲になり

雨を降らせ、虹をかける

塗りたくった叶えを空に

今日も、夢を見た


生きることも 人がいなけりゃ

すぐに消えてしまうのだろう

探してみせるよ

あなたのために咲く花を

あの雲に見えるくらいに

冒険をはじめよう


きっとその色は未来だった

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