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詩集  作者: 新村彩希
24/30

花びらの糸

今、目の前の君に 僕の歌は届きますか

季節が移り変わるごとに 繋がりが解れてしまうようで

今、生きていることに 疑問は感じますか

星の光が朝焼けに消される前に 少しだけ聞いてくれませんか


君に花を 一輪だけ託しましょう

闇は恐ろしいけど 花と歌はいつでも輝くの

伝わるかどうか分からないけど

心に、響け


僕が散った、歌が散った、花が散った

真髄まで届けよ 満開に咲くから!

僕と君だけの憧憬

その朝露は

心を繋ぐ 花びらの糸



今、ここで僕が すべきことは何ですか

助けを求めている人がいるのに 何も行動できていなくて

今、ここで僕は 生きていてもいいですか

命花が枯れてしまう前に 輝く水を蒔きましょう


君がもしも 僕の前から消えてしまったら

その穴はきっと 誰にも埋められないのかな

伝わらなくてもいいから言わせてほしい

君と共にいたい


僕が散った、歌が散った、花が散った、

一瞬でも景色が綺麗なら 咲いた意味があった!

僕が君だけに見せる憧憬

その朝露は

いったいどちらだったのか 


なくなりはしないと、誰が言った

可能性は無限だと、誰が言った

この身はいつかは消える

塵になって忘れ去られる

だから君と思い出を作ろう

花びらを、紡ごう


今、目の前の君は何を思っていますか

涙をただ流すことは

ひたすら逃げることは

悪いことではないよ


僕が散った、歌が散った、花が散った、

不安な並木道だ それでも前へ進もう

僕と君にしか作れない憧憬

その朝露は、

二人の涙は、

心を繋ぐ 花びらの糸

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