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詩集  作者: 新村彩希
23/30

何度も何度も横の崖に

身を投げようとしたけれど

狭い道なのだ そしてゴールはまだ

ありがとうと伝えてないから



人が「大丈夫だよ」と背中を押す

思わず躓いて 涙をぬぐった

その後ろが真っ黒で

逃げるにも逃げれなくて

道はどんどん狭くなっていった


信じたいけど

歩くことに精一杯で

天気も悪いから足場が悪い

夢を見たいけど

髪を引っ張られて

否定という波に溺れていった


何度も何度も諦めて

沈もうとしたけれど

誰かが手を掴み 「行くんだ」と言った

目的をまだ果たせてないから




道が交錯して「他の人」と会った

彼は楽しそうに 広い道を歩く

その後ろは青空で

逃げたいけど逃げれなくて

道はひとつになっていた


信じたいけど

どうにも気まずくて

話すこともないから俯くだけ

それでも彼は

わたしの目を見つめて

「一緒に歩こう」と言ったんだ


何度も何度も諦めて

道を無理矢理二つに割いたけど

あなたがずっと側にいてくれたから

目的をまた思い出せたんだ




道は広くなっていく

狭くなっていく

その都度温かな 手で心を繋ぐ

背中を押されても

躓くことはない

あなたたちがいてくれるから




何度も何度も横の崖に

身を投げようとしたけれど

もう落ちれない 落ちることはない

今度はわたしの番だ

道を広くして

たくさんの言葉を君に

たくさん一緒に歩こう、


「ありがとう」って言うから

一年間、ありがとうございました。

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