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詩集  作者: 新村彩希
22/30

飛べよ

今日の僕は鳥だ

今日の僕は飛ぶのだ


西日の色へ溶けた

過去の僕が泣いてる



足元は暗くて

恐怖に蝕まれる


だけどきっと進むんだ

掲げた星へ進むために



落ち葉を掬って

理由なんてないままに ばらまくの

光が乱反射して

背中を押していく



今日の僕は空だ

今日の僕は浮かんだ


山影に隠れた

勇気が刹那消えた



季節は巡って

いずれは老いて朽ちる


だけどこの景色だけは

掲げた星へ進むために



太陽が沈む

ほのぼのと温かな光が ついていく

暗闇の隙間には

希望の存在がある



虚ろげな目で僕は言った

「この不足者め」と

そんな感情 表情 

もう見たくないから

私は

私は



今日の僕はどこだ

今日の僕は何を


今日の僕はきっと

今日もいなかったんだ



時間は進む

人生最後の日には 諦めた

未来の僕が

手を広げ待っている



人間は生きる

葛藤し苦節しながら 笑っている

この瞬間に

ふと涙が一筋流れた


飛べよ 明日の僕

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