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詩集  作者: 新村彩希
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名前



心が震えているんだ

どうして自分に特別な名前をつけられたのか不思議でしょうがなくて

だって アリは“アリ”

クマは“クマ”

ナマケモノは“ナマケモノ”

他の生き物はそうやってまとめられてしまうのに

なのに人間は 一人一人大切な名前がある




確かに 生きることって 面倒くさい

良いことがあったとしても 死ねば終わってしまうんだからつまらない

楽しいことは ほんの一瞬

ずっと続くなんていい話 物語でしかありえない



それでも 僕がここに いることって

長い地球の歴史で 考えると奇跡だしとても素晴らしい

しかもちゃんと 僕は名前を

世界に一つだけの名前を 僕だけにしかない名前を



身体中震えているんだ

僕は僕だし世界に一人しかいないしそれを甘く見ては駄目だし

君は“君”

彼は“彼”

鈴子ちゃんは“鈴子”

公明くんだったら“公明”

歴史には残せないかもしれないけど 

宇宙の歴史だと秒にも満たない一瞬だけど

それでも あなたがあなたでいることは


大変 奇跡で素晴らしい

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