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詩集  作者: 新村彩希
19/30

孤独潜水艦

もし 世界からわたしが消えたとしても

相変わらず明日は来るんだろう

愛 本当の言葉で気持ち伝えるのなら

今日だけでも生きる種になるから


違うと言い続けても 否

罪は存在する

耳を傾ければ ほら

水中の讃美歌が


今すぐ地球が終わると言うなら

少しくらい愛せるのかな

君を 僕を 無い未来を

小さな狭い心から

溺れても良い 苦しくても良い

懺悔を言わせて




もし ここから水雷を打ったとしても

誰も気づかないんだろう

多分 その方法でしか伝え方を知らないから

今日も明日も世界の癌だ


花は育つけれど 否

直に枯れてしまう

目を疑わずとも ほら

わたしを招いている


生きる皆は最初は可愛らしい

無垢な赤ん坊だったんだ

君も 僕も ありし未来も

酸素もないこの場所から

最初だから 最期だから

懺悔を言わせて



誰も 見つけられないこの艦を

静かに沈めて

今 独りになったわたしを

誰か見つけて



今すぐ世界が終わると言うなら

すべてを愛そう

君を 僕を 無い未来を

酸素もないこの場所から

溺れていく 消えていく

この身は


朽ち果てても妥当なら

潔く去ろう

君も 僕も 過去も未来も

小さな狭いこの艦から

生きたことの この世界の

懺悔を言わせて


孤独潜水艦


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