独り
虹が架かるのは雨が降って陽が射さなければできないんだ
花は水と土と光があって始めて育つんだ
それでも自己嫌悪してしまうんだ
私なんか要らないって思ってしまうけれど
何をやっても上手くいかないことばかりで
迷惑をかけて 謝って どうしたら良いのか分からなくて
助けを求めた船には上がらせてもらえたものの
仲間の冷ややかな視線に縮こまってしまう
ごめんなさい ごめんなさいと繰り返して
あなたに 手を差しのべてくれる人はいる?
それとも 軽蔑されて突き飛ばされる?
結局、世界に信じることの出来る人物は自分独りだけだけど
ここまで生きてこれたのは助けがあってのこと
信じられるのは自分だけでも 成長するのには他の人の「何か」があったからだ
それは 言葉であって 行動であって 協力であって
人と人は 何らかの形で繋がっている
まるで樹のように
葉と花と枝と幹は 役割も違うしいつか腐り落ちるが
樹という存在を作り上げることで 繋がっている
地球を樹に例えたら
地球を支える存在として 全人類と繋がっているのだ
独りでいい 信じなくていい 自身の人生の主人公は自分だ
道を進むのみ 回りなんて気にしなくていい
しかしその枝分かれした道を正しく進むのに
誰かの何かがあなたを導いたことを忘れるな
そしてあなたが誰かの道を
正しく導いたことを忘れるな
人は孤独であって 孤独ではないのだから