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人体改造
「君の体を少しいじらせてもらった。」
「へ?」
丸川は自分でも出したことのないような素っ頓狂な声を出してしまった。
「だから、僕が人体改造したんだってば」
「いや少し待って。宇宙人じゃあるまいし人体改造なんて。しかも整形何て比じゃないレベルで人体をいじることなんて不可能だ」
「いま一度鏡を見てもそう言えるかい?」
確かに。そう言われてしまうと何も言い返す事が出来なくなる。
「わかった。人体改造をしたという仮定で進めよう。おっさんは何者だ?」
「そこら辺によくいる単なる博士だよ」
いや、そこら辺には人体改造できる博士なんていないと思うが。そう突っ込み出すと終わらない気がしたので丸川はぐっと飲み込んだ。そうすると、
「電話で話をしててもキリがない。丸川くん、一度会って話すことはできるかい?」
そう博士は切り出した。