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「神道誠」
「見つけたぞ! エアリアシューデンベルグ!」
僕たちが歩いてると目の前に誰かが、立ち塞がっていた。
「またか」
「今度こそ、お前を負かしてやる! 空手10段神道誠の力を見よ! おリャあ!」
神道誠と呼ばれる男が、エアリアの元へ走り、パンチをお見舞いする。
それをエアリアは軽々しく避け、腕を掴み捻り倒す。
「いてえええええええ! 分かったからギブ! ギブ! ギブ!」
誠のギブアップを聞いて、エアリアは手を離した。
「これで懲りたか?」
「エアリア! 次こそはお前を負かす! さらばだ!」
そういうと神道誠は走り去っていった。
「エアリアさん。あの人は何なんですか?」
「知らん。勝手に私に執着する意味不明な人間だ。真理の剣で斬れないことから悪人ではないだろうが……」
真理の剣で斬れない……か。
まあそれはいいとして、面白い関係だなと僕は内心そう思った。