いつか夢の咲く丘に
青く光る空白を あたたかくつつむあなたは
きっと誰より細い指 白く冷たく細い指
折れそうで 折れてしまいそうで 折ってしまいそうで 折ってしまいたくて
ちいさな花が咲いたら その命摘んでしまうから
せめてつぼみのままでいて わたしの微かなお願い
果てそうで 果ててしまいそうで 朽ちてしまいそうで 枯らしてしまいたくて
ひら ひら ひらり 花びらが散る
きっと世界は淡くゆがみ出す
ふわ ふわ ふわり 花びらは舞う
きっとあなたはきつく抱きしめる
まぼろしのなかで わたしのあさいゆめ
熱い血の走る管を 首筋に浮かべあなたは
しずかにわたしを締めつける 白く冷たくかたい指
やわらかい ゆびさきのうごきで やさしくなぞるのは せぼねに沿ういたみ
くる くる くるり 歯ぐるまが問う
きっとあなたは息吹きわらい出す
きら きら きらり 星屑が浮く
きっとわたしは酔って溺れてく
まぼろしのせいに しないでながいつめ
消えないの 消えないの
消してしまいたいのに
消えないの 消えないの
あなたの指の痕
わたしの爪の痕
見えてなどいないのに
ひら ひら ひらり 花びらは散る
きっとあなたは鈍くわらい出す
ふわ ふわ ふわり 想ひ出は舞う
きっとわたしは淡くゆがみ出す
ゆっくりとあたたまり
すこしずつさめてゆく世界のなかで
きっとわたしは溶けていなくなる
ねぇ
まぼろしのなかで わたしはあさいゆめ
ねぇ
まぼろしのなかで わたしはわるいゆめ




