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倉庫ストック①『一生、君を離さない』※書こうか迷い中で、放置
書こうかどうか迷い中、某クラスメイト視点の話
僕が好きになったのは、平凡だけど……変わった子。
そんな彼女が、僕は気になって仕方がないんだ……。
桜咲く入学式……と言いたいが、うちの学校には桜の花は無い。
あるのは大きく立派な藤棚で、桜の木はその藤のせいで枯れたらしい。
そんな寂しい風景の中、入学式は始まった。
「我が藤野見高校への入学、おめでとう。君たちはこれからの三年間で、社会に通用する人材に育ってもらいたい。そして……」
理事長の挨拶が始まった。……ヒゲが立派だなあ。……話長いなあ。
あんまり暇だから、そっと周囲を観察した。
保護者席は後ろだから、見咎められても恥はかくまい。
左隣は女、……爪なっがいなあ。あれは、日常生活を送るのに支障がないのだろうか。
右隣も女。肩までの髪に大人しそうな顔立ちの子。……男がよかったなあ。おっさんのヒゲについて大いに語り合いたい。
そんなことを思っていたら、入学式は終わった。
ここから彼のアレは始まります。