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かく語りき

我が輩は使い魔である。

名はまだ無い。

ただのペットと一緒にしてもらっては困る。

我ら使い魔は聖別された特別な生き物なのだ。

高等な魔道の技によって、高次の異次元との交感により・・・。

あ、こほん。

キミたちには難しすぎたナ。

ともかく魔法によって呼び出した主人に仕えることを使命とする誇り高き生き物。

それが使い魔なのだ。


「たまちゃんご飯食べる?」

だから我が輩には名はない。

主人の館の隣に住むこのご婦人は勝手に名前を付けて呼ぶクセがあるようだ。

だがご婦人に失礼はいかん、主人の名に傷が付く。

出された食物は頂かねば。

「おいしい?またいらっしゃいな」

施しは受けても誇りを失わず、我が輩は颯爽と後ろ姿を見せて去る。


「あら、クロちゃん今日はご機嫌ね?」

これは商店街の重鎮のご母堂。

「日差しが気持ちいいわよ、お昼寝はどうかしら」

確かになにやら寝心地の良さそうなクッションを用意いただいて。

無下に断るのは不人情というもの。

ここはありがたく休憩させていただこう。


・・・・・・・・。

ん?いつの間にやら夕暮れではないか!

「猫は気楽で良いよなぁ」

こら少年!

我が輩は断じて猫などという下等な生き物ではない!

「この猫なんか偉そうだなっ」

ふん、これだから子供は嫌いなのだ。


は!こんなことはしていられない。

主人から言付けがあったのだ。

急がねば。


「おぅ、ぼん!あまりモンだが1尾持ってくかぃ?」

それはかたじけない。

腹が減っては戦ができぬと申しますからな。

魚屋の旦那に感謝しつつ・・・今度は邪魔の入らぬところでゆっくり食事を。

腹がいっぱいになるとつい眠気が・・・・。

なにか用事があった気がするのだが・・・・。


ま、いっか。

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