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憑き甘く  作者: ネイブ
1学期
19/34

コンパートメント

 あぁどうしてこんな事に。

 僕は我が身の不幸を何時もの事だが呪った。あぁもう云われなくても解っているよ元から不運の塊だったよ、だったけど、まさか此処までとは。僕はガタガタと揺れる決して狭くはないはず(・・)のコンパートメントの中で5人分の(・・・・)お茶を淹れながら溜息を付いた。


 実は今日から夏休みなんだ。

 夏休み中は学校に残っていても良いんだけどそれをするならちゃんと学校側に申請をしなくちゃいけない。洗濯や食事の管理なんかもあるしね。ジャドさんが云うには遠方から来ている生徒なんかは戻るのが面倒だったり旅費の関係で残っている人が大半だそうだ。僕も遠方の田舎から来ているけれど僕のせいで爵位が落ちたとは云え、国王陛下からの覚えも良い伝統ある侯爵――いや、辺境伯である我が家は別に金銭的な問題はない。多少の行き来が面倒である事よりも2カ月も知らない人たちと一緒に居る事の方が苦痛であるに決まっている僕が、勿論残るはずもなかった。

 そんなわけで昨日からジャドさんと最後のお茶会をしたり、厨房のみんなに栽培したハーブをプレゼントしたり(部室近くの森の手前でハーブや薬草なんかの栽培を入学半月ほどから始めていた)森で知り合った動物たちや魔物や妖精族の人たちに(しばし)しのお別れを告げたりして準備した僕は、意気揚々と列車に乗り込んだ。ん、だけど。


 あぁもうどうしてもっと後にこっそり乗らなかったんだ!

 ギリギリに乗ったら流石に席取れないかなとか変な事思うんじゃなかったっ。

 僕がコンパートメント1つを丸々使って籠城する準備が出来た時――わざとなんじゃないかと思う様なタイミングで――僕のこの長い列車の旅の終わりを告げる、ノックの音が響いた。


「クェイ、クェイ!開けてくださいまし。ぜひご一緒させて下さいな」


 どうしてそんな朗らかな笑顔を浮かべていらっしゃるんですかオヒメサマ。そしてその後ろでものすごく嫌そうな顔をしてる男3人。止めろよ。僕は口元が引き攣るのを自覚した。あれ、可笑しいな止めようと思っても震えが止まらない。何時から不随意筋になったのか解らない唇をなんとか動かし声を絞り出した。


「……………………どうして、此処に」

「勿論、帰る為ですわ。帰ってこいと父上がうるさいのです」


 そうだろうね。国王陛下の親馬鹿っぷリは、大陸規模で有名だから。僕は両親が云っていた話をぼんやりと思いだした。

 国王陛下はもうすぐ即位10年目になる。先々代が浪費家だったせいでその奥さんである王妃が旗揚げして王位を奪い取った。しかし元々体が弱かった女王はあまり長い事玉座に付いていられず11年前に崩御。それから女王の息子でありアルベニアさんの兄である現国王陛下が戴冠したのだ。

 陛下は御歳30歳。もう既に自身の子供もいるはずだと云うのにアルさんへの愛が半端ないらしい。王妃もアルベニアさんが大好きらしいから問題ない戯曲の様な愛憎劇は望めない、なんとも朗らかな王家である。


 王としては良い方だろう。この国は宗教を元にして成立した国だから神殿の力が強く、そことの折り合いが付かなければ国が荒れる。政教分離をするのはこの世界では難しい。なんせこの世界には『神様』とやらが存在するのだから。


 先々代は癒着。先代は潔癖過ぎた。先代女王は夫の行いと、それに関わって来た人間を一気に粛清した。その粛清でやっと日の目を見る事が出来た優秀な人材は多く、それで教会も腐敗を防げたと云えば防げたのだが、やはり他の組織に手を出されたとあっては気分が良くないらしく未だに教会側は国に余所余所しくしているらしい。何でもかんでもクリーンにしておけば良いと云うものではない。政治や宗教などは多少グレーである方が上手く立ち回れる。真っ当に政治ができる時代ならば真っ白で構わない、と云うかそうあるべきだけど、時と場合によっては真っ白では身動きが取れない事もある。


 先代女王の御世は激動の時代だった。教会だけでなく国の中枢も粛清してごたごたしている間に反乱分子が湧いて出たり、隣国の動きが怪しくなったり、独立騒ぎが起こったりと一時期国が分裂するんじゃないかとまで云われていた。その状態から現状まで――他国の皇子を留学させられるほどまで――国を建て直したのだから、そこそこの手腕だともいえる。


 そんなそこそこやり手の国王に溺愛されている王女様は可愛らしく眉根を寄せてわたくし、もう16になりますのに、と不満を漏らした。どうやら休みも学園で過ごしたかったらしい。扉の前から動かないアルベニアさんに観念して、僕は自分の荷物を荷台の方へ乗せ(バリケードとして席の上に置いていた)コンパートメントの鍵を開けた。にっこり笑って入って来るアルベニアさんを制して王女様の従者……いや違った、もっと従順だね、恋は盲目的な感じで。恋の下僕か。

 いやいや、やめようこんな風に考えてると知られた時が怖いし、恋の下僕とかその言葉が薄ら寒くて爆笑しそうだ。


 ……王女パーティーの献身的な3人は王女様を押しのけて僕をコンパートメントの奥に押し込んだ。王女の隣も前もお前なんかにやらないぞ下がれ同じコンパートメントの空気を吸えるだけでありがたいと思え下種が。と視線が云っている。じゃあ連れてくるなと云いたいところだが無駄に口を開きたくなかった――訂正、初対面に近い人間と僕みたいなチキンが会話なんかできるはずもなく無言で下がった。


 最終的に僕の前には赤髪のチェインリヒ・ピ・ジェロンド皇子。横には銀髪のクーラン・デュイク・ヴェルフォンガ公爵長男。斜め前には濃い金髪セリュドラ・デュイク・ガランデリア公爵三男。そして銀髪横、濃い金髪の前に純粋培養能天気王女、アルベニアさんと云う、良く解らない布陣になった。……勘弁してよ本当に。

 泣く泣く僕は率先してお茶を淹れにかかり彼らの会話が一区切りするのを待った。いや寧ろ一区切りしなくて良い。永遠に続けそして僕を早く解放しろ。


「全く姫さんと来たら、いきなりこっちだとか叫んだっきり走り出すんじゃねぇよ。こけたり迷子になったりしたら危ぶねぇじゃねぇか」


 いや、それは流石に子供扱いが過ぎるんじゃないのかガランデリア公爵三男坊。心の中では一応突っ込んだけど勿論僕は無言でお茶を淹れる続ける。何時もの倍くらい丁寧に時間をかけて淹れてやるんだ。ふわりと初夏に摘まれたばかりの柔らかな新茶の匂いがコンパートメントを満たした。あぁ、僕も匂いと共に飛んで逃げたい……。


「うふふ、だってクェイが見えたんですもの。ぜひご一緒にしなきゃと思って」


 にっこりと笑うアルベニアさんに思わずなんだその無駄な義務感は。捨ててしまえ!と口を挟みかけた。落ち着け、僕は空気だ。

 少々身体を固くした僕にジロリと殺気だった6個の瞳が向けられるのを感じた。気にせず茶を入れる準備を進める。


「ほぉ、コイツとか?何故また」

「例の占星術の教師に相性が良いと云われたとか、お主が云うておった者かの?」


 僕は置物、オブジェ、家具、備え付けの机、空気だ。背景になるんだ。ほらそうすれば俗世間の事なんてどうでも良くな――うわぁああ?!


 にゅっと王女様の手が伸びてきたので壁に張り付いて避ける。お茶を零さなかった器用な僕を誰か褒めてくれ。いや、やっぱり誰も褒めなくて良いよ。自分で褒めるから。だから僕の周りに誰も来ないでっ触れてくるな!

 しかしこの人本当に油断も隙もない人だな。とハーレムの下僕達に怒られて腕を下げる彼女を見ながら動悸の止まらない心臓を震える手で押さえる。人が嫌がる事はするなって教えられてこなかったのか君は。


「「「アル!」」」

「もう、そんなに怒らなくても良いじゃありませんの!ねぇクェイ」


 いや、それは僕も怒って欲しい。寧ろ生温いくらいだ。僕は緩く首を振りながら溜息を付いてお盆にお茶を載せる。一瞬普通に手渡ししようかと思ったけど、やっぱりやめた。お盆ごと隣のヴェルフォンガ公爵長男に丸投げして僕はまだ小刻みに揺れる手でティーカップを包む。この列車の旅を平穏無事に本でも読んで終えるつもりだったのに。既に大誤算だ。心臓が痛い。一口だけ飲んで口を開く。


「……僕は、女性が苦手だから触れて来て欲しくないと事前に伝えた様な気がするんですけど、覚えてらっしゃいますか」

「勿論よ。でもクェイの反応が面白くて、つい」


 ついじゃねぇ。ついじゃ。思わず口汚くなってしまたじゃないか。僕はそこら辺の返答はせずにもう一度だけ溜息を吐いた。すると目の前でジェロンドの第2皇子がバサリと扇を開いて云った。


「しかし何故またこの学園に入ったんかえ?男子(おのこ)しかおらん学校もあるじゃろうに」

「父と母が此処の出身だからです。行くのなら自分たちと同じ学校に行って欲しいと」

「まぁそうなの!わたくしの母もこの学園出身ですのよ」

「この国の大半の者はこの学園に入りたがるからな。貴族もだが、特に庶民は」

「そうなの?確かに学園は長い伝統のある素敵な学校だけど、それなら他にも幾つかあるわ。それに他に貴族の為に設備が整っている学校や騎士や官僚向けの学校も幾つかあるけれど」


 他の貴族ばかりの学校よりも此処は人気が高い。庶民からも貴族からも。庶民からすれば普通の市井に在る安い学校とは比べ物にならないほど伝統と格式高い学校なので就職においても有利になるし、貴族側でもまたそうだ。倍率は高いが、貴族枠と庶民枠を4:4で設けていて残りの2割に特別推薦枠を作り孤児院などに居る魔力や潜在能力の高い人を積極的に取り込んでいる。


 勿論先生の中には身分で多少扱いを変える人間もいるし、王女様や次期公爵に無礼な事はできないから必ずしもみんなが絶対的に平等、身分が全く関係ない、とは云えないがそれでも他の学校と比べれば庶民や孤児に対して格段に扱いが良い。

 能力のあるものはどんなに貧しかろうと評価するがその逆もまた然りである。幾ら金や権力のある貴族だろうと能力がないと此処にはいられないのだ。だから貴族からしてもエカディアナを出ているのなら仕事のできない、血脈良いだけの凡暗(ぼんくら)ではない、と云う宣伝にもなるのだ。


 そう云う旨の説明をヴェルフォンガ公爵長男が姫に滔々と語っているのを横目に窓の外を眺める。目の前のジェロンドの皇子も暇そうだ。きっとお説教とかも長いんだろうな。


 さっきの説明だけれど、貴族側に対して補足がある。それは学園長先生の存在だ。

 魔導師である学園長先生の居る学園ならば大丈夫だと云う安心感。それもこの学園の大きな人気の1つだ。10年ほど前まで小規模とは云え戦乱が起こったり、不穏な空気が流れたりしていたこの国の貴族達は自分の子供達を安全な場所で学ばせたいと思う者が多いのだ。


 僕がどうでも良い事を考えていると「んもう!クララは話が長すぎますっ」と途中でぶった切った。ジェロンドの皇子とガランデリアの三男坊はにやにやと笑っている。僕が云える事でもないしそんな義理でもないけど君達も大概根性悪いね。


 可哀想なヴェルフォンガ公爵長男には目もくれずアルベニアさんは僕の方にずずいと乗り出して目の奥を光らせながらさも素晴らしい事のように云って来た。


「それよりも、わたくしはクェイにわたくしをアルと呼んで頂き「それ以上云ったら怒りますよ」……どうしてですの?良いではありませんか。わたくし達、お友達なのですよ」


 何でなのかは君と最も仲の良いだろうオトモダチ達に訊いてください。僕の事を射殺す様に睨みつけている此方のお三方の誰でも良いですよー。僕は遠い目でコンパートメントの外を眺めた。僕もあの偽鷲になって飛んで行ってしまいたい。て云うか、王女様か皇子の方かしらないけど、君たち狙われ過ぎでしょ。

 僕を睨んでくる彼らやほえほえしているアルベニアさんに気付かれないように空を飛ぶ侵入者に“逆回し”をかけて送り返し、序に何処から来たのか特定しようと“追跡”して居るとガランデリア公爵の三男坊とヴェルフォンガ公爵の長男が酷く真面目な顔でアルベニアさんの方へ詰め寄った。


「なぁ、アル?なんでコイツとそんなに仲良くなりてぇんだ?」

「全くだ。どうしてそんなにこいつに執着する?」


 目の前のジェロンドの第2皇子も扇を仰ぐのをやめてパチリと閉じアルベニアさんを見据える。

 僕もそれに関してはずっと気になっていたので三人が真剣な視線を向ける先に居る麗しの王女様を、ヴェルフォンガ公爵長男の隙間から見つめる。


 彼女は現状が理解できないと云うように(実際していないだろうけれど)きょとりと首を傾げてから(おもむろ)に笑った。その笑顔の破壊力足るや凄まじく、僕ですら仰け反りハーレムの三人はぐふっと額を抑えたり胸のあたりを押さえたり閉じた扇を口元に押し付けたりしている。なんて破壊力だ。これ、魔力一切使用していないんだよ?信じられる?話だけなら僕も信じないだろうなぁと意識が少々飛んだ。


 そんな僕――いや僕だけじゃなくてこのコンパートメントに居る男三人も含めて4人――にこの御姫様は、超特大級の爆弾を落として行った。



「だって、わたくし一目見た時から、クェイの事が好きになってしまったんですもの」



 今、なんて云った?


 このコンパートメントの空気が、いやもう血流とか酸素と二酸化炭素の流動とかなんかもうそれら一切が、止まった。

 そして数拍後、一気に殺気が膨らんだ。殺気と云うか、瘴気?もうそんなことどうでも良いと云うか、気付かないくらいに僕も動揺していたけれど。


 先の事とか今の現状とかそんな事何も考えないで思わず返してしまったんだ。それはきっと、彼女の笑顔と言葉と輝きが美し過ぎたせいなんだ。と云う事にしておきたい。決して僕は何時もこんな考えなしなんかじゃないと、一応主張しておく。え?考え込みすぎで何時もウザいって?……何も反論できないね。でも何でも良いや。

 僕は体中が――喜びで――むずむずするのを抑えられず、一旦息を吐いて身動(みじろ)ぎしてからアルベニアさんの方を長く垂らした前髪の隙間から見た。彫刻家が人生の終着点と云うように何十年と時間かけた美術品の如く美しい角度で上がっている口角になんだか力が抜けた。


 この人は何も知らない。何も知らないからこんなことが云えるんだ。僕の中の一番臆病な僕が叫んでいるのが聞こえた。

 この美しい好意に裏切られたと感じた時、それでもしょうがないと納得しようとして苦しむのは僕自身じゃないか。と。

 解ってる。痛いのも苦しいのも辛いのも悲しいのも、だけど、それを理解しててもどうしようもないようなこの高揚感を、僕は我慢できない。何度裏切られたって僕は学習しない。何度だって信じようとして傷つくだろう。もしかしたら、君は信頼に値する人なのかもしれない、と。

 僕は苦笑した。

 王女様に付き合う人間を考えろなんて、僕も云えないじゃないか。

 あぁ、なんて僕らは、愚かなんだろうね。


「僕も、君が――アルさんが好きだよ。ありがとう」

「まぁほんとうに?!嬉しいわ」


 こんな僕の友達で嬉しいと云ってくれる、無防備で愚かで、とっても愛しい君。

 きっと、君はこれからその無防備で誰かれ構わず懐に入れてしまう危うさで足元を掬われるだろうし、僕はそんな君に辛辣な台詞を吐くだろう。それでも、友達になって、(あまつさえ)好きだと云ってくれた君を、心から愛すよ。


 君を守ろう。

 君のその美しい笑顔と、魂の輝きを、君の心を、僕の全てを掛けて、守ろう。


 輝く様な笑顔を浮かべたアルに――そう云えば同世代の女の子を愛称で呼ぶのは初めてかもしれない――僕は1つ我儘を云った。


「良ければこれからもずっと、良い友達でいて欲しいんだ。僕は、あんまり人が――特に女の子が――好きじゃない、いや、得意じゃないから、友達がいない。こんな僕で良かったら、だけど」

「勿論ですわ!わたくし達、ずっとずぅっとお友達よ」


 その眩い笑顔に何かを返せるとは思えない。

 美しい魂の輝きに匹敵する何かを見せてあげられるとは思えない。


 それでも、僕は君の傍に居たい、今本当に、そう思ったんだ。

 だからきっと不格好だったと思うけど、僕も笑えた。


 それからやっと、コンパートメント内に満ち満ちている瘴気に気付いたんだけど、まぁ時すでに遅しと云うか、思わず短い悲鳴が漏れてしまったんだけど。

 しかしフリーズが融けた彼らは僕に目もくれず、王女を構いたてる構いたてる。僕に意識を向ける暇を無くそうと云う作戦らしい。君達って、仲が良いと云うか、考える事が同じと云うか……なんでも良いけどさ。


 仲良く談笑と云うか鬼気迫る勢いで喧々諤々と捲し立てる献身的な下僕達と目を白黒させながら返答する罪作りな僕の新しい友人の声を聞きながらこれからの日程を考える。

 王都まではあと1時間。僕の家のあるこの国の東の果てまではあと5時間。城から持ってきた本を読んで暇を潰すにしても、長い時間だったんだ。一時間くらいなら多少騒がしくても、良いかな。うん。――彼女がこのコンパートメントに来てくれて良かった。


 しっかりとハーレムの住人に入れられてしまった僕はその事実に少し苦笑して紅茶を飲んだ。それから紅茶を置いて軽く伸び。

 くありと口元を手で押さえて欠伸をした僕は4カ月ほど生活していた、きらきらと輝くエカディアナ学園を2カ月ほど離れる事になった。


 のんびりと、これから始まる人と殆ど触れ合わなくて済む幸せな2カ月を思って頭がお花畑だった僕はこの先の未来なんて思い当たるはずもなく。


 こんなことなら学園に意地でも残っておけば良かった。と思う事になるとは、この時思いもしなかったわけなのだが、そんな事は僕に自由を奪われ何処かに帰るべく飛んでいた侵入者2号ですら、知らない事だった。


これで1学期は終わりです(一応地球的時間軸は7月半ばのつもり)。

これからはクェイの師匠とかが出る『夏休み』に入ります。

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