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第11話 生まれ育った誓い

 〜孤児院〜


 「あら、オルコスじゃない、久しぶりねえ」

 50代くらいのシスターがオルコスを見て言うと、オルコスは頭を下げる。

 「お久しぶりです。数ヶ月ぶりですね」

 オルコスはそう言うとシスターは笑う。

 「そうね。いつもありがとうね」

 「あはは.....まあコレからは関係なくなるんですけど....」 

 オルコスの言葉を聞いて、シスターは純粋に疑問を抱き聞く。

 「あら、何かあったの? いざという時は協力するわよ?」

 「いやそうじゃなくて.....実は勇者パーティを抜けまして.....」

 「あら、仕送りは来てたからてっきり....まあまあ、よく頑張ったのね」

 シスターはそう和やかに言うとオルコスは少し驚く。

 


 「ねーねー、なんの話ししてるのー?」

 話に置いてけぼりになっているマルンがオルコスに聞いてみると、オルコスは答える。


 「この孤児院は俺が育ったところなんだ。シスターにはとてもお世話になってね」

 「なるほどね〜」

 オルコスの言葉でマルンは納得していると、シスターは自慢げに答える。

 「この子と後もう1人の子が仕送りをわざわざしてくれるのよ〜、本当に孝行な子達よね〜」

 

 

 *****


 「一級に上がってから随分と金銭に余裕ができたもんだな」

 宿の中、リアスはベッドで本を読みながらそう独り言のように言う。するとオルコスは答える。

 「そうだね.....あのさ、相談があるんだけどいいかな」

 「なんだ...?」

 リアスははぶっきらぼうにそう言うとオルコスは言う。

 「俺たちが育った孤児院に少しでも寄付しない? いやまあできる範囲だけどさ...少しでも恩返ししたくない?」

 「.....はぁ....」

 リアスはそこでため息をつくとオルコスは自身が甘かったかと苦笑いで誤魔化そうとするが、リアスは続ける。

 「....大体いくらだ、金に余裕を残したいから多くは寄付できねえぞ?」

 「....うん! それについてなんだけどさ——」



 



 そっか....今でも寄付してるんだ....すごいな.....



 提案したのはオルコスなのに、リアスが今でも寄付してることに少し嬉しかった。彼なりに孤児院に感謝があったんだろうな。とそう考えるのであった。


 


 「それじゃあこの子をお願いします」

 「はい、任されましたよ」

 シスターは少女の背中を優しく手で押し、孤児院の中へと入るのであった。



 「コレで一件落着だな!」

 デンタはそう笑うと帰ろうと元の道を歩き始める。

 「にしてもちゃんとしてるな〜、わざわざ挨拶にも行ってたのか?」

 「まあね....とはいえ基本勇者パーティは旅に出るわけだから手紙を送ることが多かったよ」



 

 *****



 「———手紙?」

 「そうなんです、私はしばらく教会にいたのでいろんな方が感謝を込めて送ってくれるんですが、すごく嬉しいんですよ?」

 ネアはそう言って何枚かの手紙の封筒を見せる。

 「私のお守りです。気持ちがこもってて嬉しいですよ〜?」

 

 「そうなんだ....手紙って送ったことないし送られたこともないし....」

 「感謝してる人がいるなら1通でも送るといいかもしれませんね〜、まあ無理にとは言いませんがね」

 「そうなんだ....」


 

 なんてことを聞いて手紙を書き始めたんだっけ....最初はめちゃくちゃ書いてたけど....だんだん普通の文章しか送らなくなってるところはあるけどね.....

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