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死して八年、デスナイトとして蘇る。――この食い荒らされた世を切り裂き、狂った因果に復讐を  作者: Tiny Abomination in a Jar


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まだ下水道?

酒場の朝食は簡素なものだった。黒ずんだ粗悪なパンに、塩漬けの野鳥の肉、そして薄い野菜のスープ。ルルは空腹を満たすため、小さな口でパンを懸命にかじっていた。時折、その翡翠色の瞳をシルヴィアに向け、隠しきれない警戒心を露わにしている。シルヴィアはそれを意に介さず、銀のフォークで肉を細かく切り分け、終始沈黙を守っていた。店内にいた老ドワーフは早々に立ち去り、カウンターの店主も何かを察したのか、俺たちの周りには決して近づこうとしなかった。


 食事が終わると、俺は店主を呼んだ。痩せぎすで、手にした布を片時も離さない女店主だ。その顔には、長年この地で風雨に晒されてきた女特有の、険しい爪跡が刻まれている。「二階の部屋を一つ確保してくれ」と言うと、彼女は無言で頷き、錆びた木製の鍵を差し出した。柄の部分には、簡素な紋様が彫り込まれている。


「ルル、ここで待っていろ」俺はルルの肩を軽く叩き、二〇三号室の鍵を渡した。狭い部屋だが、雨風をしのぐには十分だ。窓の外には霧に包まれた谷が広がり、木々のざわめきが微かに聞こえる。「俺たちはしばらく戻らない。店主に頼んで、お前の世話をしてもらうようにしてある。何かあれば、すぐに下へ呼ぶんだぞ」


 ルルは鍵を強く握りしめ、小さな頭を縦に振った。「ミンさん、早く帰ってくる?」「ああ」俺は彼女の頭を一度だけ撫で、店主の元へ戻った。そして五枚の金貨をテーブルに置く。その鈍い輝きが、薄暗い店内を一瞬だけ照らし出し、店主の目が見開かれた。


「この金は、この子の面倒を見るための礼だ。食事を欠かさず、何があってもこの子を守り抜け。もし一週間経っても俺が戻らなければ、聖都からクレアという女が来る。その時に、この子を彼女に引き渡せ」  俺の言葉は静かだが、拒絶を許さない決意を込めた。店主は金貨を一枚ずつ手に取ってその重さを確かめると、短く「分かった」と答えた。


 外で待つシルヴィアの背中を確認してから、俺は部屋の木机に向かい、店主から借りた紙とインクで手紙を書いた。筆致は荒れたが、必要なことだけを簡潔に記した。――銀雫の谷、宿場町『泥の足跡』、酒場『古びた錨』、二〇三号室、ルル。 『この子には魔法の才能がある。俺から返信がなかった時は、お前が面倒を見てやってくれ。頼む』  最後にクレアの名を書き、封をして外のポストに投函した。その瞬間、言いようのない後悔が胸を掠めた。死を覚悟したような真似は俺らしくない。だが、その想いを霧の中に振り払い、俺は酒場を後にした。


 霧はいくらか薄れたものの、谷の空気は依然として湿り気を帯び、足元の泥を踏むたびに不快な音が響く。前を歩くシルヴィアの銀髪が、湿った風に揺れている。 「ルナシルの東側に、廃棄された下水道の入り口があるわ。そこを進めば、中央宮の地下通路に繋がっている」


 俺は思わず足を止めた。「……下水道だと?」  吐き気を催すような忌まわしい記憶が、泥の底から這い上がるように脳裏に浮かび上がった。

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