少女・出会い
約束した翌日約束通り十三時ら辺に商店街に集まった。
「よし探すか!泣き声の原因!」
「えっ?適当に歩くだけじゃないの?」
適当に歩くだけだと思っていたのでかなり衝撃を受けている
「なんだなんだ真守ビビってんの~?」
「クソガキが」
大輔とそんなやり取りをする
「まぁとりあえず行こうぜ」
隼人が商店街のなかへ歩をすすめ始める。
「よっしゃいこ~」
「早く終わらせようこわいのは嫌いだ」
俺と大輔も商店街のなかへ入る。
商店街のてんじょうはアーチ状の色つきガラスでできておりところどころ割れていて秋の日差しがその割れているところから差し込んでいてなんか少しだけきれいと感じた
それに廃れているにはいるがそこまでツタが張っていたり変な雰囲気がするわけでもないので入ればあんまり怖くなかった。
「なんか昼なのもあってそこまで怖くねぇな」
いきなり止まった大輔が少し期待はずれと言わんばかりに言い出す
「まぁ俺はありがたいよこわいのはいやだからね」
「戻るかい?」
隼人が飽き始めている大輔に聞く
「うーんそうだなーあと半分残ってるしそこに期待して進もう」
どうやら残り半分の距離に期待を乗せるらしい
(なにも起きませんように)と心の中で祈り進み始めた二人の後を追う
もうすぐで商店街を抜けるというところで事は起きた
「なぁなんか聞こえね?」
隼人が言い出す
「あぁたしかに」
「うぅ否定したいが聞こえる」
かすかに商店街の隙間ら辺から女の子のすすり泣くようこえが聞こえてくるのだ
「こわいな」
「あぁこわいな」
「よしじゃあ帰ろう」
帰ろうと提案すると二人はしっかり首を振った。チクショウ
「ジャンケンして誰か見てくるやつ決めようぜ」
「おっいいね」
大輔がジャンケンで見てくるやつを決めようといい隼人もそれに乗る。
「よしやるか」
「俺やるなんて言ってな....」
「「出さなきゃ負けよ!ジャンケン」」
あわてて自分もてをだすよういをする。
「「「ポン!」」」
ぐー、ぐー、ちょき.....結局負けた
「よーしじゃあいってらっしゃーい!」
「くそう」
「まぁちらっと見てくるだけでいいよ」
「あぁそうする」
商店街の店の隙間に寄り顔をのぞかせる暗くてよく見えないがたしかにその隙間の奥から声がする。少し気になりスマホのライトで照らしてみるそこに居たのは幽霊でもなんでもなくまだ五歳くらいのただの小さな女の子だった。