65話 いくらなんでもこれはヤバい
アトランティカに滞在すること数日。
待てど暮らせどアリスは襲撃に来ない。
いや、気を抜いたのを見計らって仕掛けて来ることはあるだろうから、四六時中気を張る必要はあるんだけど。
そんなわけで、夜も寝てはいるんだけど、3/4くらいは起きている。最低でも、夜襲が来る前に事前に察知出来るくらいには。
丑三つ時頃になって、不意にコンコンとノックがされた。
「アヤト様、クロナです。どうか起きてください」
「ん、クロナ?」
なんだ夜這いにでも来たのか望むところだと言わせてもらおうと思ったが、それにしてはクロナの声色が神妙で早口――どこか焦りを感じる。
とりあえず起きて、ドアを開けて。
「どうした?」
「お願いがあります、今すぐ私を水の霊殿に連れて行ってください」
これは……何かあるな。「連れて行ってくださいませんか?」ではなく、「連れて行ってください」と強い言葉をクロナが使った時点で、ただ事では無いことは察し取れる。
「分かった、すぐに準備する」
何故と訊く必要は無い、クロナがそこへ連れて行ってほしいと言うのなら、それだけだ。
クロナを廊下で待たせ、最低限の装備を整えてから、すぐに出る。
宿を出て、港を抜けると、クロナをお姫様抱っこにしてフラッシュウイングを顕現、水の霊殿のある方角へひとっ飛び。
蒼翼を羽ばたかせて、月夜の海原を翔ける間に、後回しにしていた、クロナが水の霊殿へ行きたがっている理由を訊く。
「クロナ、何を感じた?」
「胸騒ぎがしたのです。何か……『とてつもなく恐ろしいこと』が起きそうな、そんな気がして」
とてつもなく恐ろしいこと、か。
五感では分からない第六感と言うよりは、この海の守護霊であるウィンディーネが海巫女の一族へ発した"警告"、あるいはエマージェンシーか。
「レジーナは?」
同じ海巫女の一族であるレジーナはどうしたのかと訊けば。
「私と同じかは分かりませんが、あの子も胸騒ぎを感じていると言っています。レジーナはこの事をギルドマスターに伝え、対応を急いでもらっています」
賢明な判断だ、万が一のことが起きる前に行動準備が出来ていれば、市民の避難やその誘導・護衛など、人手を使うような対処・対応もすぐに実行出来ると言うことだ。
「多分……アリスが仕掛けてきたな」
「アリス……以前に、魔王の魂に寄生していたと言う、あの女の子のことでしょうか?」
「そうだ。奴の行動理念は、俺への復讐……その復讐の準備が出来たってところだろう」
奴の準備がどれほどのものかは知らんが、準備をしていたのはこちらも同じだ。
勝つためにも事前準備は必要だが、それだけでは戦いには勝てない。
戦う前から勝負が決まっている状況が戦争の理想だが、結局勝負など実際に刃を交える、銃を撃ち合ってみないと分からないものだ。
程なくして水の霊殿に到着する。
霊殿の中は至って静かなもので、前に呪いを受けていた時のように魔物が蔓延っているようなこともなく、クロナと一緒に霊殿の仕掛けを解いていく。こんな時にこう言うセキュリティは面倒だが、殴り壊して行くわけにもいかんので、真っ当に解くしかない。
最後の仕掛けを解き、祭壇の間へ急ぐ。
祭壇の間に入るなり、クロナはすぐに祈祷を捧げる。
「ウィンディーネ様、どうか巫女の声をお聞きくださいませ――」
彼女の祈祷に応え、祭壇から美しいマーメイドに似た精霊、ウィンディーネが顕現する。
『巫女よ、ここは危険です。早く戻りなさい』
「危険とはどう言うことですか?ウィンディーネ様、何かご存……」
その瞬間、俺の中の危険信号が「あ、これなんかやばい」と発した。
間髪なく、地鳴り。
ズゴゴゴゴゴ、と立っていることさえ出来ないほどの震動に、クロナは「きゃんっ」と尻餅をつく。
次第にどんどん揺れが大きくなり、霊殿が崩壊していく。
『――来る。冒険者アヤトよ、巫女を頼みます』
「任された」
ウィンディーネは祭壇の中に引っ込む。
尻餅をついたクロナを助け起こすと、そのまま手を引いて祭壇の間を後にする。
霊殿の外へ出ると、そこには信じ難い光景が広がっていた。
「あれは……!?」
クロナが息を呑む。
沖のど真ん中に、空間が切り開かれ、そこへ海水が流れている。
その開かれた空間から這い出てくるのは、筆舌に尽くしがたいほどの邪悪な魔物。
一見するとただの黒いオーク。
だが、背中には巨大な龍翼を広げ、ムカデのような尻尾が海面から飛び出しており、背中に当たる部分は刺々しい甲殻に覆われ、頭からは捻れた二本の龍角が生え、口は耳の近くまで深く裂け、その口蓋の内側には血塗られた牙が不揃いに並ぶ。輪郭や鼻、耳の形だけ中途半端にブタになっていて、控えめに言って歪だ。
何よりも、
「でかいな」
クロナのお胸様のことじゃないぞ?
アトランティカの海域の深度がどのくらいかは分からないが、直立して立っても胸が浸かるほどにはデカい。多分、直立全高だけでも40mはあるだろう。
ざばーんざばーんと海飛沫を上げながらのし歩く様は、サイズも然ることながら、まるで"怪獣"だ。
「アヤト様、まさか……アレがあの、アリスと?」
クロナが恐る恐る俺にそう訊ねる。
奴の情報を読み取ってみると……アリスに変わりは無かった。
そう……アリスに変わりは無かった、のだ。
「………………おいおいおいおいおいおいおいおいおいおい、マジかよ」
奴から得られた情報量があまりにも膨大過ぎるので、99.99%ほど省略した上で述べるならば、
――とてつもない数の異世界を"喰らって"きた、正真正銘本物の化け物だ――
恐らく奴は、正規のプロセスを無視した強引な異世界転移を繰り返し、転移先の異世界そのものを喰らい尽くし、自分の持ち得る力と言う力全てを暴走させているのだろう。
最後に読み取った時のアリスの情報がほとんど残されておらず、ありとあらゆる因子因果が渾沌と絡まり混ざり合い――残されているのは……俺と言うしげねこへの、怒りと憎しみだけ。
恨み辛みを抱かれ、ぶつけられたことは、過去の異世界転生でいくらでもあったが、こんなにも『純粋過ぎる憎悪』は初めてだ。
もはや、『何故しげねこを憎むのか』と言う行動理念すら失われ、無思考無条件で俺に憎悪を抱くようになってしまったのだろう。
こんな、『怒りと憎しみの暴力装置』になってまで、俺のことが嫌いで、憎いのか。
なんて哀れな女なんだ……さすがに、ちょっと悲しくなってきたな。
そのしげねこに対する憎悪を示すかのように、アリスの魔眼が俺を睨めつけると、
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」
――人の嘆きのような、甲高く重々しい咆哮が、海を波立てた。
ビリビリビリビリと大気と海が震える。
……即断。
「クロナ、一度退くぞ」
「っ、アヤト様?何かお考えが?」
「さすがにクロナを抱えたままこいつと戦うわけにはいかない、一度アトランティカまで戻る」
「分かりました」
クロナは身を委ね、行きと同じくお姫様抱っこにしてフラッシュウイングを顕現、
「飛ばすぞ、歯を食いしばっているんだ」
ちょっと速度を高めて水の霊殿から飛び立つ。
アトランティカはにわかに慌ただしくなり、武装した冒険者達が市民達を避難誘導し、船乗り達はいつもの船ではなく、戦闘艦の準備を急いでいる。
そんな中を駆け抜けて、ギルドの集会所に駆け込む。
執務室にはエリックマスターと、エリン達みんなが集まってくれていた。レジーナが起こして回ってくれたのだろう。
「ギルドマスター、クロナ、ただいま戻りました」
「クロナか、よく戻って来てくれた……それで、状況は?」
「水の霊殿周辺の沖に、巨大な黒龍のような魔物が出現。……恐らく、まっすぐこちらへ向かって来るかと」
クロナの報告を聞いて、エリックマスターは眉をひそめる。
「お前達二人が感じた胸騒ぎとは、そのことか」
クロナとレジーナの二人を見比べるエリックマスター。
「姉上、既にアトランティカは非常事態宣言を発令、周辺のギルドにも伝達と、市民の避難誘導、避難先の受け容れも急いでおります」
「ありがとうレジーナ」
状況確認は以上。よし、そろそろ挙手しよう。
「エリックマスター、よろしいか」
「どうなされた、アヤト殿」
「彼女達を頼みます」
彼女達――エリン達を頼むと言って踵を返そうとするが、
「待たれよアヤト殿っ、まさか一人で戦うつもりと!?」
「そうですが、何か?」
なんだよ、早く行かないとアリスがアトランティカに来ちまうだろ。
「いくら貴殿でも、海をのし歩くような化け物の相手は出来まい、ここは我らアトランティカの艦隊が対処する!」
艦隊か。
あんな巨体だ、戦艦の火力ぐらいは欲しいところだな。
「では、適当に足止めでもしておきましょう。トドメは艦隊にお任せします」
「バカな、足止めだけでも危険過ぎる!」
そこへエリンが横から口を挟む。
「アヤトなら大丈夫ですよ、ギルドマスターさん。だってアヤトですから」
アヤトなら大丈夫、だってアヤトだからって……どんな理由だよエリンェ……まぁ別になんでもいいけどさ。
「そう言うことです。では、また後ほど」
会釈してから、港へ蜻蛉返りだ。
フラッシュウイングを広げて大海原を翔ける俺、アヤト。
ぶっちゃけアトランティカの艦隊が出張らなくても、俺が一人で処理しても良かったんだけど……まぁ、ギルドの方にも大義名分と言うものがあるだろう。
非常事態を前にして何も対処しなかった、と周囲から見られたくないだろうしな。
こんな時でさえ恥も外聞も気にしなければならないとは、冒険者ギルドも難儀な職業だよなぁ。
まぁいいか、アリスを死なない程度にボッコボコにして、美味しいところはエリックマスターに譲るとしよう。
程なくして、アリスの巨躯が見えると同時に、ヤツの魔眼が俺を捉える。
ほんとにひっでぇビジュアルだな、ドラゴンマオークをデカくして顔の醜さを二乗したらこうなった、みたいな。軽くホラーだよ。
とりあえず、挨拶代わりに中指おっ立てて喧嘩を売っておく。
「イ゙イ゙イ゙イ゙イ゙イ゙イ゙イ゙イ゙イ゙イ゙!!」
すると俺の挑発に乗ったのか、アリスは口蓋から黒い炎を揺らめかせ――一気に吐き出してきたが、慌てずフラッシュウイングを翻して回避。
黒炎が海に触れると、ブジュゥゥゥゥゥッ、と言う海水の蒸発音。
相当な熱量だな、さすがの俺もまともに喰らったらまずいかもしれん。
「――ホーリーソード」
✕5を顕現、剣状の光属性の高エネルギー体を五本同時に射出。
五本のホーリーソードがアリスの黒鱗に突き刺さり、炸裂する。
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!?」
耳障りな咆哮を上げて苦しむアリス。
が、奴の黒鱗にはあまりダメージが通ったようには見えない。
現に奴はすぐに体勢を立て直すと、すぐに黒炎を球状にして火球を吐き出してくる。
うむ、デカイだけあって普通の攻撃では通りにくいか。
次々連続で吐き出される火球を躱し、ソハヤノツルギを抜刀、アリスの前に躍り出る。
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」
アリスは俺を叩き潰そうと右前脚を振り降ろしてくるが、その程度は読めている、フラッシュウイングを翻して右前脚の一撃を潜り抜けると、
「チェァストォッ!!」
一閃!
一拍の後、アリスの右前脚がズヴゥァッ、と音を立てて肘から下が鮮血を撒き散らして吹き飛んだ。
「イ゙イ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!?」
アリスは悲鳴を上げながら後退り――同時に斬り落とされた部位の切り口が蠢き、その内側から再生していく。自己再生持ちか。
だがそれはムルタの時にもう知ってるんだよなぁ。
自己再生持ちの敵の対処法――相手の回復を上回るスピードで攻撃を叩き込み続ければいいわけだ。
一度イニシアティブを取って、ソハヤノツルギに光属性の魔力を纏わせ、距離がある間合いから振るい、光属性を纏った、翡翠色に輝く剣撃波を放つ。
一閃だけではない、二閃、三閃、四閃、五閃と連続で。
三日月状の光閃が次々にアリスの黒鱗や、再生中の前脚を斬り飛ばしては浄化していく。
しかし、奴の再生速度が思ったより速く、この程度の攻撃では再生が追い付いてしまいそうだ。
いいだろう、もう一段階ギアを上げてやろう。
左手に高濃度の光属性を纏わせ、ソハヤノツルギの鞘にも光属性魔力を注ぎ込み、その状態でソハヤノツルギ本体を納刀。
「――"属性錬成"」
これは、鞘を持つ武器にのみ適応した納刀術であり、刀身だけでなく、鞘そのものにも属性魔力を纏わせ、そこへ納刀することで、二重に属性力を錬成――より高めることが出来る。
今回は光✕光の単純な属性錬成だが、属性の相性次第では、双属性の錬成も可能だったりする。
錬成完了――抜刀。
大きく光属性力を高めたソハヤノツルギを抜き放ち、フラッシュウイングを羽ばたかせて、突撃!
「オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!!」
アリスは大きく息を吸い込み、先程の火炎放射よりもさらに強力そうな黒炎を吐き出してきた。
だが構わん、ソハヤノツルギを前へ突き出して――吶喊!
高濃度の光属性を纏ったソハヤノツルギの切っ先が、闇の炎を真っ二つに突き抜けてゆく。アチチ、火傷しそう。
闇の炎を貫き――そのままアリスの胸膜――人間で言うところの鳩尾辺り、鱗にも骨にも阻まれない空白部位――へ吶喊の勢いを上乗せしたソハヤノツルギの切っ先をするりと滑り込ませる。
「ヴア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!?」
とは言え、やり過ぎるとアリスが跡形無く吹っ飛んで、アトランティカ艦隊の出番が無くなるしなぁ、せめて自己再生を司る"核"は潰しておきたいところだ。
けれどその核がどこにあるか分からないので……よし、こういう時はこれだ。
「属性解放――ハイパーバースト」
ソハヤノツルギを突き刺したまま、錬成した光属性を全て解放、奴の内部へ流し込んで、炸裂!
属性錬成によって高まった属性力を全て解放・放出して叩き込む大技だ。
強烈な光の爆発に、さすがの俺もちょっとノックバックが必要だけど、ノックバックを活かしつつイニシアティブを取ります。
「やったか?」
ここでこう言ってフラグを立てておけば、アリスはまだ生きているはずだからな。
すると立てたフラグ通り、光の爆煙が晴れた向こう側には、再生しようにも追い付いていないアリスの姿が見える。
自己再生の核を破壊出来たかは分からないが、すぐには再生出来ないくらいのダメージは与えられたようだ。
よし、お膳立てはこんなもんでいいだろう、あとはアトランティカの艦隊に任せるとしよう。
ソハヤノツルギを鞘へ納め、フラッシュウイングを翻してアトランティカの点在する方向へ逃げる。
警戒して追ってこなくなっても困るので、親指を下に向けた「くたばれ」を意思表示してみせる。
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」
するとあっさり挑発に乗って、アリスは自己再生すら待たずざばんざばんと海を踏み締めて追いかけてくる。
もうろくに理性も残ってないんだろうな。
せめて少しくらいは理性を残して欲しかったな、理性らしい理性も無い、完全な力業で来られるのはむしろ質が悪い。
賢い奴なら次に何をするか大体読めるからどうにでも出来るからいいが、何も考えていない相手ほど恐ろしいものはない、次に何をしてくるか分からないからな。
……最も質が悪いのは、バカのフリした"本物のバカ"。
賢い上に動きも読めない、俺が一番相手にしたくないタイプだ。
俺を追いかけて来るアリスは、追いかけながらも口蓋から黒炎球のブレスを吐き出してくる。
わざわざ喰らってやることもないので、ひょいひょいと火球ブレスを躱していく。
火球ブレスが海に着弾する度に炸裂して水蒸気を巻き上げる。見えにくい。
逃げるように見せかけつつ、ホーリーソードを適当に打ち出してちょっとだけダメージを与えて、アリスの殺意を向けさせる。
すると遠くから、ブオォォォォォ……と汽笛のような音が聞こえ、水平線の向こう側に点滅光と、煙が見える。
点滅光は俺への誘導灯、煙は蒸気機関によるものか。
誘導灯の点滅光に従い、そこへ向かう。
旗艦と思われる大型艦と、それに随伴する巡洋艦が四隻。
艦隊としての規模は小さいが、魔物一体を相手にするにはあまりにも過剰戦力と言えるだろう。
その旗艦の中央に、エリックマスターとエリン達が手を振っている。
そこへ着船して、エリックマスターの前で一礼。
「アヤト殿、ご無事で何よりだ」
「報告します。目標の巨大黒龍は、自己再生能力を持っているようですが、それでも再生が追い付かない程度のダメージは与えておきました。あとは、この艦隊が奴を撃滅するだけです」
「……具体的に何をしたのかは問うまい。アヤト殿、あとは我々に任せてくれ」
エリックマスターは俺から視線を外すと、各所へ向けて指示を飛ばしていく。
「それでアヤトさん、今度は一体何をしたんですか?」
開口一番ジト目でリザがそう言ってきた。
「待て待て待てリザ、毎回毎回俺が何かやらかしてきたみたいな言い方はやめてくれ?」
「違うんですか?」
「いくらなんぼでもさすがに今回は違う。(ここ直近は)本当に何もしていない(心当たりがないとは言ってない)」
今回のコレも、不本意だからな?
巡り巡っての遠因は俺にもあるかもしれんが、それを理由に一方的な逆怨みをしてもいいわけでもなかろう。
すると程なくして、アリスの姿が肉眼で目視出来るほどに近付いてきた。
さぁエリックマスター、あなたの采配を見せていただこう。




