50話 休暇なのにめっちゃ忙しい
「……軽蔑、したか?」
「いいや、軽蔑などするものか。本当に不正や犯罪に手を染めていたなら殴ってやるところだったが……君がそんなことを望んでやる男では無いのは、知っているさ」
クインズは湯気の無い紅茶――淹れてからそれなりに時間が経ったのだろうそれを一口啜って。
「エリンや他の皆には、この事を喋らないでほしいと、そう言うことだな?」
「すまない、そうしてくれると助かる」
そう言ってクインズに頭を下げて、口止めを頼む。
まぁ頭を下げるだけならタダだし、対費用効果も高いし。
人は、こんな簡単なこともすぐにやろうとしないのは何故だろうな?
そのくせ、不正や犯罪が隠し切れなくれば、躊躇いもなく頭を下げるものだ。もうその時点で、頭を下げるだけでは済まないのは分かり切っているのに……いや、それとも本当に分かっていないのかもしれないな。
「ふふ、貸しをひとつ作らせてもらったな?」
クインズがいたずらっぽい笑みを浮かべる。
「おぅなんだ、なんでもやるぞ?本当に」
「君が言うと、不可能なことすら本当にやってしまえるから笑えんな……」
私に世界をくれ、と言うのなら、今すぐにでもクインズをこの世界の女王様にしてやれるよ。彼女はそんなの望むはずも無いだろうけどな。
「なら……」
クインズは壁時計を見やる。時刻は3時頃だ。
「……して、ほしい」
消え入りそうな声で、そうお願いしてきた。
うん、ちょうどそこにソファーもあるし、俺の匂いも染み付いているだろうしな。
「分かった」
リビングに防音結界を張ってから、クインズをソファーに押し倒し、寝間着のボタンを一つずつ外していく。
人の死を見てきたばかりでちょっとナーバスになっていたところに、クインズの豊満かつ引き締まった女性的な肢体は、理性を簡単に緩める。
「あ……っ」
………………
…………
……
避妊だけは心掛けたつもりだが、久々に本能の赴くままにしてしまった。
コトを終えた後は、クインズは身体を拭いてから自分の部屋に戻って行った。朝になったら腰が痛いとか言わなければいいのだが。
死を間近にすると生殖本能が刺激されると言うのは本当だ。
過去の異世界転生でも、生きるか死ぬか紙一重の戦場から帰還した時に、恋人や妻(自分が女の時は夫)の姿を見ると無性にしたくなっていたし……
俺も身体の汗を拭ったあとは、部屋着に着替え直してベッド代わりのソファーで横になる。
熊おじさんを運んでくるだけの簡単なお仕事だったが、まさか最後にボーナスステージが待っていたとは思わなかったな……
グッドモーニングおはようございます、休暇開始からおよそ三ヶ月が経ちました、アヤトでございます。
昨夜は夜中に一度起きて、一仕事を終えたあとにクインズと甘い一時を過ごしたせいか、すっかり目が冴えてしまった。
……と言うか、まだ三ヶ月しか経ってないんだな?俺の中ではもう八ヶ月くらいは経ったと思ったんだが、時の流れは早いんだか遅いんだかよく分からんな。
時刻は六時前頃。二時間は寝ていたようだ。
……そうだ、今朝の朝食の当番は俺だったな。
あーーーーー、眠い……眠いけど頑張ろう。
倦怠感のある身体に鞭打って背伸びさせ、まずは顔を洗う。
けれど、顔はスッキリしても瞼の重さは変わらない。
今日の予定はなんだっけ……そうそう、オルコットマスターから熊おじさんを捕まえた報酬を受け取って、ナナミの体力作りと魔力取り扱いの訓練を監督して、それから建築業者の方に作成した図面の提出と建設に当たっての打ち合わせに、スプリングの里のピオンに手紙を送って……
やることが……やることが多い……!
いやまぁ忙しいのは一向に構わんけど、頼むからまぁた面倒事に巻き込まれるのは勘弁してくれ(フラグ)。
まぁいいやさぁ行くか、とにかく、ウサギにツノ、朝ごはんを作るとしよう。
七人だしな、モーニングプレートっぽいのを纏めて作るか。
リザとレジーナが共同で調理しやすいように、(もちろん俺の手で)ちょっとだけリフォームしたキッチンだ、ベーコンと卵を炒めーの、サラダ作りーの(クインズにはもちろん少し多めにね)、スープのお湯を張りーの、フレンチトースト用の油を用意しーの……
「あ、おはようアヤト」
「おはようございます、アヤトさん」
最初に起きてきたのはエリンとリザの二人だ。
「おぉ、おはよう二人とも。もうちょっと待ってくれよ……」
シュバババババッと四行程くらいの調理を同時に進行していく。
うーん、サブアームが二本くらい欲しいなぁ、脳波コントロール出来るやつがいい。
無いものねだりはしてもしゃーない、キッチンの前でホリャリャリャリャリャーと乱舞する。
「ア、アヤトさん、手伝いますからそんな危ないことしないでください。エリンさんは他の皆さんを起こしてください」
「はーい」
エリンは他のみんなを起こしに行き、リザが手伝ってくれるというので、全行程のひとつをお願いしてもらいーの。
と、している内にも、
「「アヤト様、おはようございます」」
クロナとレジーナが二人ハモってシンクロナイズドおはようございますをしてくる。お辞儀の所作まで完璧にシンクロしてるのはちょっと怖い。
「うむ、おはようアヤト」
その一歩遅れて、ツヤツヤイキイキしたクインズも。腰を痛めて無いようで何よりだ(知らんぷり)。
そして最後に……ナナミはまだ起きていないのか?エリンが起こしに行っているはずだが……
「ほーらぁ、ナナミさんっ。ちゃんと自分で歩いてよぅっ」
「うぅ〜〜〜〜〜……むり、ねむいぃ……」
エリンに支えられながらも、千鳥足のナナミがやって来た。すんごい眠そうだな。
「ナナミさん、大丈夫でしょうか」
クロナが明らかに頭が働いていないナナミに苦笑する。
「こう言う時はあれだな……クインズ、ナナミの顎を指で掴んで、顔を近付けて、「顔近づけただけで真っ赤になってやがる。へっ、おもしれー女」って低い声で囁いてやれ」
「は?なんだそれは……?」
顎クイを知らないらしいクインズは、疑問符を頭に浮かべている。
「しょうがないな、俺が手本を見せてやろう。レジーナ、スープの煮込みを頼むぞ」
「え?はい……」
コトコト蓋を鳴らしているスープの鍋をレジーナに任せて、俺は咳払いしつつ、ナナミの元へ歩み寄る。
「んぅ……あ、アヤトくん……おは……んぇ?」
右手の指をナナミの顎に絡ませて、キス寸前くらいにまで顔を近付けて、全力全開のイケボで
「顔近づけただけで真っ赤になってやがる。へっ、おもしれー女」
と、甘く溶かすように囁く。
「ひぁぅっ!?」
途端、ナナミは可愛らしい声を上げて背筋を伸ばして、慌てて後退った。その顔と耳は血が沸騰でもしたのかのように真っ赤になっている。
こうか は ばつぐんだ!
「目は覚めたか?」
「あっ、あっ、あ、そのっ……あぅっ、あぅっ……」
うむ、さすがは俺。
イケメンは何をやってもサマになる。これ、異世界の常識なり。
「って言う感じだ。今のは男の俺がやったが、クインズがやるとまた違う意味で破壊力が違……」
「アヤト、私にも今のやって」
ズズイとエリンがひどく据わり切った目で俺に迫ってきた。こわい。
「アヤトさん、わたしにもお願いします」
いつの間にか俺の背後に回っていた (回り込まれた気配すらしなかったんだけど!?)リザも、エリンと同じ目をしている。こわい。
結局朝ごはんの前に、エリンとリザの二人にも顎クイからの「顔近づけただけで真っ赤になってやがる。へっ、おもしれー女」をしてやることになった。
エリンは「きゃー♪」って喜んで、リザは「こ、これは……危険過ぎます……っ」と緩んだ顔で戦慄していた。
朝食後。
クロナとクインズが洗い物をしつつ、エリンがテーブルの拭き掃除、リザとレジーナが食後の紅茶を用意してくれているその間に、俺とナナミは今日の予定の確認をする。
「あのさアヤトくん、質問です」
質問があると挙手するナナミ。
「どうぞ」
「昨日は、私のステータスとか色々鑑定してくれたけど、他のみんなはどんな感じのステータスかって分かったりする?」
他のみんなのステータスやスキル、アビリティも見たいのか。
……そう言えば普通に鑑定出来たけど、エリン達の場合はどんなスキルやステータスを持っているのだろうか。
「出来るぞ。ちょうどみんな今この場にいるから、読み取って……」
みんなを鑑定して――
―――
・エリン
・ランク…S
・レベル…178(限界突破)
・体力:B+ 筋力:B+ 俊敏:A+ 魔力:A− 魅力:C 精神:B+
・【固有スキル】…『愛と勇気の聖剣SP』:S
…無償の愛と無限の勇気を併せ持つ心の力。「守る」と言う強い意志によって発動し、体力、筋力、俊敏、魔力のステータスが1ランク上がる。スキル発動中は右手から黄金色の光を放ち、意志が弱まると解除される。
・【固有アビリティ】…『勇者』:S
…女神の加護を受け、神託の元に選ばれし者。知識、技術、経験の吸収率を大幅に高め、さらに与えるダメージが上昇し、自身が受けるダメージも軽減する。
―――
・リザ
・ランク…S
・レベル…139(限界突破)
・体力:C 筋力:D− 俊敏:C+ 魔力:S+ 魅力:C+ 精神:C−
・【固有スキル】…『アメイジングスペルSP』:S
…魔法に対して深い知識と造詣を持ち、理解した上で使いこなす知力。全属性、全双属性の攻撃魔法が使用可能、防御魔法の耐久強度、持続時間を高める。
・【固有アビリティ】…『大魔法使い』:A
…優れた魔法使いの因子を持ち、その潜在能力を解放した者。魔法攻撃によるダメージが上昇、さらに消費する魔力を半減する。
―――
・クロナ
・ランク…A
・レベル…105(限界突破)
・体力:B− 筋力:B− 俊敏:B− 魔力:A+ 魅力:A 精神:B
【固有スキル】…『精霊の守り』:A
…水の精霊ウィンディーネより授けられし霊力。回復・補助魔法の効果を増幅し、水属性魔法を無効化、さらに稀に受けるダメージを無効化することがある。
【固有アビリティ】…『海巫女の一族』:A
…水の精霊ウィンディーネを信奉する巫女の一族に連なる者。水の霊殿へのアクセス権を所持し、魔法によるステータス上昇率を高める。
―――
・レジーナ
・ランク…A
・レベル…103(限界突破)
・体力:B 筋力:B 俊敏:B 魔力:A 魅力:B+ 精神:C+
【固有スキル】…『練達の呪術師』:A
…非常に優れた呪術に関する能力。状態異常・弱体化を与える攻撃の成功率と効果を上昇させ、自身の状態異常・弱体化の耐性強化、悪影響を緩和させる。
【固有アビリティ】…『海巫女の一族』:A
…水の精霊ウィンディーネを信奉する巫女の一族に連なる者。水の霊殿へのアクセス権を所持し、魔法によるステータス上昇率を高める。
―――
・クインズ
・ランク…B
・レベル…93
・体力:A 筋力:A 俊敏:B 魔力:F− 魅力:C+ 精神:B
【固有スキル】…『騎士の誇り』:B
…主君に忠誠を誓い、それを守り掲げることを誇りとする心の力。体力が減れば減るほど、与えるダメージを増加する。
【固有アビリティ】…『ソードマスターSP』:S
…剣技・剣術に関する極めて優れた才能・技量を持つ者。種類・形状を問わず、刀剣に当たる武器全てを使いこなし、刀剣装備時に与えるダメージを増加させる。
―――
……ひとまずはこんなところか。
ピオンはさすがに距離が遠いから鑑定できないので、またの機会にな。
「この、レベルの(限界突破)ってどゆこと?」
ナナミがその項目を指差す。
(限界突破)についても読み取って、
「通常は、レベルが100で頭打ちになるそうだが、限界突破を行うことでそれ以上になるようだな」
レベルの上昇については、戦闘経験とかそういうものの蓄積によるものだろう。エリン、リザ、クロナ、レジーナの四人だけがレベルの限界突破をしているところを見る限り、俺との鍛錬や模擬戦もそれに含まれていそうだ。限界突破の条件も同時に満たしているようだが。
「っていうか、みんなスキルもアビリティもいいの持ってるじゃん!?やっぱり私だけハズレスキルかぁ〜」
「まぁまぁ、『おえかき』のスキルは成長するタイプかもしれないだろう?」
「そうかもだけどぉ……」
目に見えて即物的なチートスキルが欲しかったのだろうか?贅沢な奴め。
「チートスキルで無双なんてありきたりでつまらないだろう?たまには努力!友情!勝利!もいいものだぞ」
「わー、少年マンガ雑誌の謳い文句みたい」
朝一番に集会所に赴いて、昨日に"獲ってきた"熊おじさんの鑑定……もとい、裏の依頼の報酬をオルコットマスターから受け取る。
報酬を受け取ったらすぐに帰宅して、ナナミの体力作りを監督する。
昼食後は建築業者の事務所の方に、作成した図面を提出し、建築に当たっての打ち合わせを済ませる。
打ち合わせを終えたらナナミの魔力訓練を見てやりながら、スプリングスの里のピオン宛の手紙を書いて。
そうこうしている内にもう夕食の頃合いなので帰宅してみんなと一緒に夕食を食べて、その後はナナミの勉強に付き合う。分からないところがあったらすぐに教えてやれるようにね。
――そうして三日が経った頃。
今日は、ナナミの小テストの予定日だ。
小テストと言っても、リザのノートの中から、冒険者に必要な最低限度の知識を一部抜粋したものだ。
これに合格したら、冒険者登録を許可し、しばらくは誰かについてもらいながらだが、依頼を受けてもらうつもりだ。
「それじゃ、これより小テストを開始する」
「よろしくお願いしますっ」
小テスト開始を宣言する俺に、テーブルの席につくナナミはバッとお辞儀する。気合十分で何よりだ。
制限時間は十五分。
タイマーは俺の体内時計だが、秒単位で正確だ。寝ていても測れるよ。
リザが作成してくれた答案用紙と問題用紙を裏向けた状態で差し出して。
「始め」
号令と共に、ナナミは問題用紙を表に返して、すぐさま取り掛かる。
この三日間で、ナナミも多少は魔力の取り扱いになれてきた。
そして、簡単なものであれば実体化も出来るようになった。
と言っても、赤い丸を描いて火球を発射したり、紫色のギザギザ模様を描いて稲妻を放ったり、文字や記号のような、本当にごく簡単なものに限られるし、威力自体もリザの魔法はおろか、エリンの魔法にすら及ばない。
だが、三日でここまで出来たと言うのは大きな進歩と言えるだろう。
ここでそれを、ハズレスキルで無能だと断じて追放するのが定番だが、俺はそんな噛ませ犬に成り下がるつもりはないので、ナナミの努力を応援し、必要ならば手助けもする。
俺の予想が正しければ、ナナミのこの『おえかき』スキルは、無限の可能性を秘めているはずだ。
今は攻撃魔法の真似事しか出来ないが、ナナミが諦めずに才を磨き続ければ、きっとそこらのチート転生者など歯牙にもかけないほど強くなるだろう。
ナナミの筆の進みを見る限り回答欄は順調に埋まっているようだし、カンニングもしていない。(というかカンニングしてたら気配で分かる)
………………お、十五分までまだ三分くらいあるけど、ナナミはもう筆を置いて、答案用紙を裏向けた。
「終了してもいいな?」
「はいっ、全て埋まりましたっ」
「よし。用紙を回収する」
問題用紙と答案用紙をテーブルから回収し、その場で採点。
結果は……
「30問中、27問正解。合格だ」
「ぃやったーーーーーっ!」
合格を聞かされ、ナナミは両拳を高く突き上げた。
合格ラインは20問以上の正解だが、優秀だ。クインズは全問正解してたけど。
「よく頑張ったな、ナナミ」
「いやー、緊張したよー……でもこれで、私も今日から冒険者なんだよね」
もし今回のテストが不合格だったら、また数日後に再テストするつもりだったが、一発合格だったので、このあとにでも集会所に赴いてナナミの冒険者登録を行うとしよう。
「どうする、少し休憩してから冒険者登録をしに行くか?」
「うぅん、すぐに行こっか」
「よしきた」
ナナミと一緒に集会所に赴いて、受付嬢さんに冒険者登録をお願いする。
水晶に手をかざし、ナナミの結果は、Fランクだった。
付け焼き刃程度の訓練をかじっただけの素人なら、まぁ不思議ではないだろう。
ナナミ本人は「実は超絶チートが既に発動していて、キャパオーバーして水晶がパリーンって割れる展開を期待してた」と言っていたが……ごめん、それはもう俺が既にやってるから、ギルド最新鋭の水晶が用意されてると思うし、そう簡単には割れないと思う。
「こちらが、ナナミさんのギルドカードになります」
発行されたナナミのギルドカードは、Fランクの白色。
「おぉ……私のギルドカードだぁ、えへへ」
ウキウキしながらギルドカードをくるくる回すナナミ。
余韻に浸らせたいところだが、あまり長居しても他の冒険者の迷惑になるので、一度集会所を出る。
集会所を出て、ある場所へ向かう。
そこは、今住んでいる自宅から徒歩三分程度の距離の、つい先日に俺が買い取った土地。
そして、建築業者に依頼した新築一戸建ては、早速建築に取り掛かってくれている。
現場員達が注意を呼びかけあっているその中の、打ち合わせの時にも顔を合わせた、現場責任者さんに声をかける。
「お疲れ様です」
「おぉ、これはこれは。アヤトさんですかい」
人間と比べても背は低く手足も短いが、尖った鼻先に、特にどっしりした下半身を持つ、土竜人族だ。
彼らは元々、地下や地底に棲んでいたこともあって、土木工事などは他種族に追随を許さないほどのノウハウを持ち、地上では建築業を営む者も多い。
訛りの強い江戸っ子気質と言うか、てやんでぇべらんめぇ口調と言うか、まぁ随分と濃い人だが、仕事に関しては信用出来る方だ。
「進捗のほどは如何ですか?」
「まぁだ骨組みの段階だが、概ねプラン通りに進んでますぜ。フローリアンの英雄様がご所望になるんだ、わしら一堂、一段と気合も入るってもんです」
「それは重畳。最短で一ヶ月くらいとのことでしたが、この分ならもう少し早く完成しそうですね」
「へへっ。なる早ですが、きっちり仕上げてみせますんで、ご安心くだせぇ」
頼もしいお方だ、これなら安心してピオンを迎え入れそうだ。




