第28話 打ち合わせ
SNSを更新すると、すぐに反応が来る。
『アニメも東條先生で良かった!』
『期待してます』
『アニメ化おめでとうございます!』
更新して数分にも関わらず、何件ものコメントが寄せられていた。
「おぉ、皆んな反応早いな。てか、小田霧さんも反応してるし」
原作者の小田霧先生も、春輝の投稿に反応してくれていた。
「あの人SNSは見てるのね」
そう呟いて、春輝はスマホを閉じた。
「さて、俺は風呂に入って寝るわ」
「今日は、早いんですね」
「うん、テストとかアニメ化とか色々あって、疲れたからね」
「ですよね。私も今日は早めに寝ます」
お互いに風呂に入ると、部屋にへと戻って行った。
* * *
あれから、三日が経過し、打ち合わせの当日となった。
「じゃあ、行ってくるわ」
午前10時前に家を出た。
手には、仕事用で使っている鞄を持っていた。
中には、題字の作品と、本、一応の筆記用具が入っている。
「気をつけて行ってきて下さいね」
「おう、夕方には戻れると思うから」
「分かりました」
家を出ると、駅に向かって歩く。
そこから、さらに電車で、15分ほど揺られて、出版社のビルの最寄駅へと着いた。
「ここも久々だな」
日常生活ではほとんど使わない駅。
来るのは、この出版社に行くためだけでは無いだろうか。
歩いて数分、出版社のビルの前に到着した。
ここに来ると、何故かいつも少し緊張する。
「東條零です。笹井さんとお約束があって参りました」
出版社の受付で名乗り、通行証を貰う。
零と名乗るのは、いつもどこかむず痒い感じがするが、仕方ない。
通行証を首から下げ、エレベーターで4階まで上がる。
「あ、東條先生お疲れ様です。会議室借りてるんで、こちらへお願いします」
「はい、お疲れ様です」
担当の笹井さんにより、会議室へと通された。
「小田霧先生、お久しぶりです。お待たせしちゃいましたかね」
「東條くん久しぶりだね。私が早く来すぎたんだ。きにするな」
肩にかかる程度の黒髪ロングを今日は、降ろしていた。
そう、『魔法学院の最強賢者』の作者は女性なのだ。
春輝も最初にあった時は驚いたものだ。
「じゃあ、打ち合わせを始めようか」
「はい」
「分かりました」
小田霧が仕切って始めていく。
「では、まずはサイン会の件だな」
「はい、こちらが資料になります」
笹井が資料を、小田霧と春輝の前に置いた。
「2週間後にサイン会を予定しています。会場はその資料にある、書店です」
「僕は、何にサインをすれば良いでしょう?」
春輝が尋ねた。
「東條先生には、こちらで用意するポストカードに書いて頂きます。小田霧先生には、もちろん書籍にです」
「分かりました」
そこから、細かい話を詰めていく。
打ち合わせは3時間ほど続くのであった。
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