表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/87

第25話 サイン会の決定

 確かに、春輝のSNSのアカウントは、『魔法学院の最強賢者』の題字を担当してから、爆発的に伸びていた。

ライトノベルの題字を書道家が担当するのは、あまり前例がなかった為、話題性としても十分だったのだろう。


『それで、サイン会出て頂けますか?』

「分かりました。小田霧さんとの合同サイン会になるんですか?」

『ええ、そうです。その辺の打ち合わせもしたいので、一度、出版社の方に来ていただけますか?』

「構いませんが、テストが終わってからでもいいですか? 高校の試験期間で」

『もちろんです。先生は学業を優先させて下さい』

「ありがとうございます」

『はい、では、また連絡します』


 そこまで言うと電話は切れた。


「兄さん、お風呂上がりましたけど……」

「おう、ありがとう」

「お電話ですか?」

「ああ、サイン会に出ないかってさ」

「凄いじゃないですか!!」

 

 まだ、若干湿っている髪を乾かしながら、目を輝かせていた。


「お、おう……ありがとう」

「それで、出るんですか?」

「うん、そのつもりだよ。俺もまだ、詳しくは聞いてないけど」

「私も、サイン貰いに行っちゃっおうかな!」


 紗良がニヤニヤしている。


「小田霧さんのサインが欲しけりゃ、もらってきてやるぞ」

「ええ、いいんですか? 兄さんのサインも一緒ですか?」

「欲しければ」

「欲しいです!!」


 紗良は、顔をグッと近づけてきた。


「おう、じゃあ、今度出版社に行ったときに貰ってきてやるよ」

「ありがとうございます!!」

「面白かったか?」


 紗良には、三巻までを貸していた。


「はい、主人公が強くて、バサバサと敵を倒して行くところは爽快ですし、ヒロインとの恋の行方も気になります」

「お、ということは、二巻までは読んだのか」

「はい、だから、ネタバレは駄目ですよ?」


 紗良にジト目を向けられた。


「ははは、しないよ」


 そう言うと、春輝も風呂にへと向かった。

数十分で風呂から出た。


「俺、メールチェックしに行くわ」

「では、私はもう寝ますね」

「おう、お休み」

「おやすみなさい」


 自分の部屋へと入り、パソコンを開いてメールをチェックする。

担当編集からのメールが一件入っていた。


「サイン会用の看板とポスターに使う題字か」


 内容としては、サイン会場に置く看板と、宣伝用のポスターに使う題字を制作して欲しいとのことだった。

締め切りまではまだ時間があったので、春輝は試験が終わってから、早急に取り掛かることとした。


「さて、寝るか」


 日付は変わり、1時前だった。

紗良もどうやら寝たらしい。

春輝も、ベッドに横になると、布団を被る。

やがて、意識を手放した。

いかがでしたでしょうか?

楽しんで頂けましたら幸いです!


少しでも「気になる」「面白い」「続きが読みたい」と思われましたら下の☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただけると幸いです!

感想・ブクマも大歓迎!


どうぞよろしくお願いいたします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ