表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/87

第18話 お返しです!

 紗良の洋服を買い、お店を出た。

そして、今度は、男物のブランドの方に、進んでいく。


「おい、紗良。こっちは男物のブランドだぞ?」

「はい、私ばかり貰ってばっかでは申し訳ないので、兄さんにも服を選んで差し上げます」

「そんな、いいのに」

「それでは、私の気が済まないんです」


 紗良に連れられ、俺は行ったことのないブランドの店に入る。

最近は、服もネットで買ってしまっていた。


「兄さんはいつも、ジャケットとかシャツなので、その下に着るTシャツとかを見てみましょう」

「まあ、Tシャツはあって困らないけど」


 Tシャツのコーナーに行き、紗良が一通り見ていく。


「これ、とかいいですね」


 白シャツや紺の柄シャツなどを手に取っていく。


「兄さんはどう思いますか?」

「俺は、紗良の選んでくれたのなら、何でも嬉しいよ」

「分かりました!」


 紗良は、太陽のような、満面の笑みを浮かべた。


「よし、これにします」

「おう、いいと思うぞ」


 紗良の手には、3着のTシャツが握られていた。


「あ、ちなみに、これはお返しなので、私が買います」

「分かったよ」


 ギュッと大事そうに、Tシャツを抱える紗良に、愛おしさを覚えながら、苦笑いを浮かべ、俺は頷いた。


「では、買ってきます」

「はいよ」


 紗良はレジの方に向かって行った。

そして、数分後、お会計を済ませた紗良が戻ってきた。


「買ってきました」

「おう、ありがとうな」


 紗良の手には、今買った洋服のブランドのロゴが入った紙袋が握られていた。


「はい、どうぞ」


 差し出された紙袋を、俺は受け取った。


「嬉しいよ」

「良かったです!」


 キラキラとした目で、紗良は見つめてきた。

なんだ、この可愛い生き物は。


「お、もう、結構、時間過ぎたんだな」

「見たいですね」


 スマホの時計で時間を確認すると、16時を表示していた。


「晩ご飯、食べて行くか?」

「それもありですね」

「おう、なんか、ジャンクなもの食べたくなっちゃったな。紗良は、なにかあるか?」

「ハンバーガー……」


 小さな声で、そう呟いた。


「おう、ハンバーガーいいな。食って帰ろう」

「うん!」

「確か、家の駅前にハンバーガーチェーンがあったな。そっちでいいか」

「大丈夫です」


 そういうと、二人は、ショッピングモールを後にした。


「久々に出かけたよ。連れ出してくれてありがとうな」

「いえ、こちらこそ、色々ご馳走になってしまって」

「それ以上に楽しかったから、よし!」


 二人は、駅前まで歩くと電車に乗り、最寄り駅で降りる。

そのすぐ、前にあるハンバーガーチェーンに入る。


「持ち帰りにするか?」

「そうですね。帰ってゆっくり食べましょう」

「おう」


 俺は、チーズバーガー、紗良は、照り焼きバーガーのセットを注文し、その商品の袋を持って、家までの道のりを歩いた。

いかがでしたでしょうか?

楽しんで頂けましたら幸いです!


少しでも「気になる」「面白い」「続きが読みたい」と思われましたら下の☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただけると幸いです!

感想・ブクマも大歓迎!


どうぞよろしくお願いいたします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ