第200話 警部は人工知能?
2019年8月6日、阿北警察署。6人用の会議室を借りて、悠夏と鐃警が捜査資料を見ていた。机の上には徳島県警と書かれたダンボールが5個置かれている。どれも捜査に関係する証拠品や資料が入っている。
机を挟んで、鯖瀬巡査はノートパソコンで捜査の報告をまとめている。
「再捜査といっても、結論は変わらずだな」
鯖瀬巡査は右腕を回して、肩が凝ったのか、首も2周回す。
「AI技術を悪用した事件……」
悠夏はふと鐃警の方を見た。鐃警は気付いておらず、ダンボールから袋に入ったIoT家電を取り出している。
事件概要は次の通りだ。今年初めに発生した火災による殺人未遂。犯人は堂藻和被告。被害者の江倉が寝ていたところ、AIスピーカーに登録されていたルーティン設定を悪用し、遠隔による家電操作で室内に火を発生させた。火元は炬燵だった。
方法は、すでに江倉が設定していたスマートコンセントの接続を加湿器から炬燵に接続を変え、炬燵の中に衣服を置いていた。わざと火災が起こるように。
「捜査資料で知りましたけど、炬燵の電源操作って法律違反なんですね」
悠夏はそれが危険であるとは分かっているが、法律違反だとは知らなかった。捜査資料を読みながら
「電気用品安全法に抵触し、電熱機器を含む特定の電気用品をスマートコンセントに接続して、遠隔操作することは禁じられている」
炬燵以外にはヒーターや電気ストーブ、電気毛布、コーヒーメーカー、電気コンロ、電気ケトル、布団乾燥機などが当たる。
「説明書や商品紹介のページでも記載されていますよ。どれだけの人が見ているかは別問題ですけど……」
「私も家でAIスピーカーを使っていて、照明とクーラーぐらいですけど」
「2013年の”電気用品の技術上の基準を定める省令”改正前まではクーラーも禁止だったみたいですね。捜査資料にメモ書きされてましたけど」
鐃警と悠夏の会話に割り込むように鯖瀬巡査は
「今回の場合、AI機器を道具として使用しただけで、被告の弁護士が”AIスピーカーのメーカーに責任云々”と主張した件は通らないだろう。全く……なんで再捜査になったんだ、これ」
もはや文句である。検察審査会に不服申し立てをすると、色々あってから再捜査になることもあるそうだが、このケースはよく分からない。
「これでもし開発者やメーカーが問いただされるなんてことになれば、世も末だ。あくまでも道具に過ぎない。そんなことになったら、たとえば包丁が凶器になれば、職人が問いただされるのかって話だよな」
「既成事実を作るためかもしれないですよ。AIスピーカーには非が無いことを」
悠夏の思いつきに、鯖瀬巡査はあり得るとは思いつつ
「だとしたら、検察でやってほしいけどな。再捜査するほどか……? 操作履歴もあれば、火災現場から物的証拠も出てる」
弁護士の提訴は棄却されるだろう。別件と間違えて指示したとなれば、それはそれで問題だ。もしくは鯖瀬巡査が何か勘違いしているのかもしれない。
「……今回の場合、AIスピーカーだけど、AIそのものが罪を犯したら誰が逮捕されるんだろうな」
鯖瀬巡査の何気ない一言に、悠夏は過敏に反応しそうになった。鐃警は「例えば」と前置きしつつ
「AIによる自動運転の場合は、運転手だと思いますよ。安全運転義務違反でしょ? いくら自動運転とは言え、乗っている運転手には安全運転義務がありますから」
「ならば、運転手がいない場合は?」
「いない場合は、運行を管理しているところや車両の保有者じゃないですか?」
「それなら、特課の警部さんが、もしものときは?」
鯖瀬巡査の質問に悠夏は「ちょっと、鯖瀬くん?!」と止めようとしたが、鐃警は考えて
「自分……といいたいですが、ロボットの自分が責任を取ったところで、今の法律だと無理でしょうね。上司の倉知副総監や警視総監、関係者も辞任や犯罪の幇助とかになるかもしれないですね……」
鯖瀬巡査は悠夏に睨まれていることに気づき、
「今のはハラスメントのつもりでは」
「ハラスメントは受け取り手がどう感じたかで決まるんですよ」
悠夏に言われて、鯖瀬巡査は「さっきの発言は撤回します。気分を害したようであれば、申し訳ないです……」と頭を下げる。
「警部。ガツンと言っていいですからね」
「なんで僕じゃなくて、佐倉巡査が強気なんですか?」
「警部は私の上司であり、鯖瀬くんはクラスメイトですから」
「佐倉巡査。理由になってるかどうか……」
本人はあまり気にしていないようだが、本当にそうかは本人しか分からない。
なんとも言えない空気が流れるなか、会議室の扉が勢いよく開き
「おっと、勢いよく開けすぎた」
と、おっちょこちょいなのだろうか。初めて見る人だ。制服を着ていても、ボディービルダーかと思うほど鍛えられた体格だと分かった。だが扉を勢いよく開けすぎだ。咳払いして
「警視庁の方はいらっしゃいます?」
「はい。私とこちらの警部が」
「阿北消防署からの依頼で、ちょっとお願いしてもいいですか?」
「消防署から?」
警察ではなく消防からの依頼らしいが、詳細を聞くために会議室を出て、2つ隣の会議室へ。ちなみに、名前を聞いたら川俣警視正、ここの署長であった。
「お連れしましたよ」
会議室には1人。おそらく消防職員だろう。
「どうも。阿北消防署の署長をやってます。桑野です」
桑野消防正監に一通りの挨拶をして、川俣警視正に言われるがまま、椅子に座った。
「折り入って、お願いがありまして。今度、阿北小学校で避難訓練を行います。そこで協力いただけないかと」
「避難訓練を、ですか? 火災なら消防署の担当ですよね?」
「学校側の用意したシナリオは、地震とそれによる火災の発生です。お願いしたいのは、挨拶です。避難訓練の重要さを小学生の子ども達に伝えてほしい。それだけです」
「挨拶ですか……?」
悠夏は昔学校で行った避難訓練を思い出すと、校庭で集まったあと、校長先生や消防隊員から説明があった気がする。それを自分達にやってほしいと言っているのだ。
「警視庁特課直々にやっていただければ」
「当日はマスコミも呼ぶ予定ですので」
2人の署長に言われて、断れる雰囲気ではなさそうだ。
「我々が喋るより、若い人が喋る方が子ども達も聞いてくれるだろう」
悠夏は(逆に嘗められるのではないですか)と思ったが、言わずに飲み込んだ。地域の小学生を悪いように捉えてしまっていると思われると、それはそれで問題発言になる。
「上長に確認してからですね」
唯一言えたのは確認しますとだけだった。なお、倉知副総監に長文で相談したところ、スタンプで「OK」という軽い返事だった。
To be continued…
ついに『エトワール・メディシン』第200話を迎えました。ありがとうございます。警部は人工知能なのかどうか。結局、鐃警はロボットだけど、人っぽいだけなのか、それとも……みたいなことを考えている人は数人ぐらいしかいないので、人工知能だと思われるといったところですかね。ここで断言はせず。
さて、200話記念で久しぶりに登場キャラ一覧を。最後にやったのいつだ……?
201話以降も通常運転で参ります。
【登場キャラ一覧】
・佐倉 悠夏。警視庁特課所属の25歳女性巡査。朝ドラを視聴してから業務に入るのが最近のルーティン。私物のスマホは2017年モデルのAndroidスマホ(micro-B端子)。メモ書きのファイル名を見て、鐃警から適当で杜撰な管理じゃないかと言われたが、本人は自分の命名ルールに則っているらしい。弟妹から紺色のウェアラブルネックスピーカーを誕生日プレゼントで受けとる。
・倉知 音弥。警視庁副総監で、特課を直轄。2014年警視監に昇格して早々に副総監となり、鐃警と会う。55歳。
・鐃警。警視庁特課所属のロボット警部。一応、フルネームは泥沼 太郎。見た目はロボットだが、本当はAIやロボットではないらしいが、確証はない。記憶喪失であり、田口警視正や紅警視長、倉知副総監が過去について、秘密裡に捜査している。もともとは生活安全部に所属していた。
・藤沢。神奈川県警所属の巡査。伊下町の事件とおぎ野の事件で登場。
・藤花 真凪。巡査。クリスマスケーキの事件で登場。
・鷺沼 耕司。元警察官で藤花の彼氏。現在はジムのインストラクター。
・瀧元 瀧一。警視庁生活安全部サイバーセキュリティ課所属の巡査長。鐃警のメンテナンスで度々登場。離婚で母親の旧姓になり、ドラゴンが2匹に。
・紅 右嶋。警視長。
・田口 啓正。警視正。エルシーズの捜査を榊原に依頼。
・小渕 創哉。警視庁刑事部所属の参事官。
・久保 悟。事件当時6歳男児。
・鈴本 隆。事件当時6歳男児。
・下地 宰。事件当時12歳男児。
・猪坂 結紀。事件当時11歳女児。
・長谷 貞須惠。警視庁刑事部捜査一課所属の警部補。私物の携帯は、今年で8年目という長寿のガラパゴス携帯(FOMA)。2026年まで使えると言い、まだ機種変していない。警部への昇任試験について、本人によると、今年は受けると2年続けて言っており、上からも受けろと言われている。噂によると、試験の締め切りを忘れていたという話もあるが、真相は不明。
・稲月 智恵子。事件当時29歳女性。幼稚園教諭。
・宇野沢 己奈。警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課所属の女性警部。
・藍川 桑栄。警視庁刑事部捜査一課所属の巡査。私物のスマホは、iOS(早い話がiPhone)。
・岩橋 和宏。警視庁刑事部所属の警部で交渉人。
・浅羽 泰敏。事件当時58歳男性。有塚の里親。
・登根 雅司。事件当時39歳男性。登根と有塚は、恋人同士。
・有塚 悠未奈。事件当時30歳女性。
・三輪 明菜。事件当時6歳女児。
・黒埜。国籍不明の男。
・榊原 岾人。警視庁刑事部捜査一課所属の警部。エルシーズに関する事件捜査を行っている。私物のスマホは、2019年最新モデルのAndroid(Type-C端子)。
・斑鳩川 柊哉。兄の影響で探偵をしている。悠夏が最初に会ったときは小学6年生で、2回目に会ったときは中学1年生になっていた。パソコンはMac OSを愛用している。
・青海 辰巳。
・櫛田。
・上原 和花。警視庁総務部広報課所属。
・望月 沙矢香。株式会社もちのネバーランド、代表取締役社長。
・久佐望 ズィーファ。同じく、秘書。
・マツュマロ。本人曰く、餅。
・マシュ。悠夏の実家で飼っている猫。
・佐倉 遙華。悠夏の妹。遙真と双子。今期のアニメは『鬼里』にハマっている。
・佐倉 遙真。悠夏の弟。バイクの免許取得を考えている。誕生日は5月6日。
・西原 木岐。遙華と遙真の担任教諭。
・毛利 貴之。廃忘薬を服用。瀬名と楽曲作りに励む。聯からの楽曲依頼を受けた。
・毛利 孝根。貴之の父親。事件当時49歳。
・毛利 恵美。貴之の母親。事件当時45歳。
・埴渕 真妃。
・中萩。愛媛県警予讃警察署の警部。
・鯖瀬。徳島県警阿北警察署刑事課の巡査。悠夏と中学のクラスメイト。
・五十崎。愛媛県警予讃警察署鑑識課の所属。
・猿。新宿駅とその近くのバスターミナルを逃亡ののち、捕獲。
・立住 知一。
・与野。埼玉県警高速道路交通警察隊所属の巡査長。埼玉県警の捜査一課から異動。
・濱千代 としゑ。葉陽の母。虎の祖母。
・濱千代 葉陽。中学1年生の次男。かなりネットで有名な動画配信者だった。
・濱千代 虎。久成の息子。小学2年生。
・蒲生。埼玉県警捜査一課所属の警部補。
・入曽。埼玉県警捜査一課所属の巡査。
・濱千代 久成。長男。
・岩槻。埼玉県警の鑑識。
・濱千代 有理。久成の妻。
・室賀 粗菜。
・近藤 廣美。中学1年生の少女。
・韮崎 笹子。山梨県警捜査一課の女性警部。
・東桂。山梨県警の警部補
・国母。山梨県警の巡査
・川喜多 拓駕。警視庁交通部から捜査一課に異動。退職したが、長谷警部補へ組織情報をリークしており、一般人ではない? 退職前の4月に右腕を骨折し全治3ヶ月。
・西本 蕾。悠夏が住むマンションの大家。父親と2人の子どもが行方不明。
・宮沢 守。男子高校生。404号室の住む。
・杉戸 俊宏。ゲーム会社の開発統括部の主任。事件当時32歳。
・杉戸 三荷。俊宏の妻。
・橋爪 篤哉。オンラインのVRゲーム『狭霧の鍵』の主人公。私服警察官。
・落合。ゲーム会社の開発統括部の専任課長。
・野方。同じく、開発統括部の女性主事。
・宇宿。俊宏と同期。地元の鹿児島でIT企業に転職。
・高円寺。ゲーム会社の設計部所属。
・杉戸 茅穂。俊宏の娘。
・伊與田 武章。警視庁生活安全部サイバーセキュリティ課所属。『狭霧の鍵』事件のほか、『龍淵島の財宝』事件でも登場している。
・田巻 吉規。ゲーム会社の経理部所属。
・及部 朝矢。
・賀井 太居。
・浅岡。VRゲーム『狭霧の鍵』に登場する警部。
・小籏 もとみ。つるぎ西商店街の会長。
・保科 景子。鶴城神社の神主。
・瀬名 大悟。貴之のクラスメイト。
・伊上 三見。建設現場の現場監督。
・於福。建設現場の作業員。
・湯ノ峠。建設現場の作業員。
・伊上 彰代。事件当時19歳。石郷岡から事件のことを聞く。
・石郷岡。伊上や賴永の事件に何かしら関与していると考えられる。本名や国籍、性別、年齢、全て不詳。
・奈那塚 アリー。日本人の母とアメリカ人の父をもつ、ハーフの女の子。英語は授業で習ったぐらいしか喋れない。
・蔵本。徳島ウミガメ専門交番所属の巡査。
・廣村 達夫。
・碩 成敏。
・撫養。撫養塾教室の経営者。
・見能林。つるぎ西商店街の精肉店を経営。
・穴吹。つるぎ西商店街の玩具屋の店主。
・聯。ストリートピアノを各地で行う動画投稿者。有名チャンネルのピアニストと現地でばったり会い、連弾したことで知名度が上がって、登録者数が鰻上り。最近は投稿頻度を上げて、生配信でリクエスト曲を演奏することも。
・佃。徳島県警阿北警察署の巡査。
・坪尻。徳島県警阿北警察署の鑑識。
・日浦 マサ。20代男性のシンガーソングライター。広い音域の持ち主。2019年4月開始の朝ドラの主題歌を作詞作曲。
・瀬名 克則。大悟の父親。作曲家。
・鬼。台田市場の守り神。
・輩。弱った守り神を狙う奴ら。
・辻埜 直斗。退職後、しばらくして霊になる。
・恩田。朝の情報番組の司会を務めるアナウンサー。
・都筑。朝の情報番組に出演する女性タレント。
・粂。内閣官房長官。新元号の”令和”を発表。
・君島 舞彩。新中学2年生の女子。憑依体質。
・磯貝 潤一。
・君島 光也。舞彩の兄。新高校3年生。
・栗平。神奈川県警若葉警察署の警部。
・鶴川。神奈川県警若葉警察署刑事第一課の巡査部長。
・羽沢。同じく、巡査長。
・下川井。神奈川県警若葉警察署の女性鑑識。
・仁志銘 債。
・大極 舞彩。光也の彼女。
・新野 隼佑。警視庁刑事部捜査二課所属の男性警部。機密保護の観点から気になって、コミュニケーションアプリ「トーカー・メッセージ」の使用を敬遠している。
・上田。警務部人事第二課所属の警部。
・鴨井 尚夫。警視庁警務部監察室所属、首席監察官の警視正。
・続木木。警務部人事第二課所属の警視。
・垣谷。警務部人事一課所属の警視。
・天川。警備部第一機動隊所属の警部補。
・籠咲 早耶。2019年4月開始の朝ドラの主演女優。悠夏と同い年。如月プロダクション所属。
・サツキ。籠咲 早耶が演じる女子高校生。架空の街”織戸”を舞台にした朝ドラの主人公。
・名村 琴恵。2019年4月開始の朝ドラでサツキの母親を演じる大物女優。麻薬取締法違反容疑で逮捕され、数話で降板。
・浦山 沁。2019年4月開始の朝ドラでサツキの弟を演じる子役。保志野製薬のテレビCMで、人気に拍車。可愛らしさと格好良さの両面を持ち、バラエティー番組でも見かける。
・臥龍斗。2019年に映画化された『呪いの吸血鬼』の原作者。同作は2月に完結。4月に脱税容疑で逮捕。
・吾桑。高知県警渡川警察署の警部。
・文田。公安から警視庁刑事部捜査一課に戻ってきた。
・田旗 平。警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課所属の若そうな男性巡査。宇野沢警部の部下。
・黒宮 波。事件当時女子高校生。2019年より前に富山県で発生した事件において、廃忘薬を服用。
・佐川。高知県警渡川警察署所属の女性巡査。
・入野。高知県警渡川警察署所属の警部補。鑑識。
・具同。高知県警渡川警察署所属の巡査。吾桑の部下。
・香我美。高知県警渡川警察署所属の女性警部補。
・赤野。高知県警渡川警察署所属の男性巡査。
・図子 真海。事件当時37歳の不動産経営者。
・平原 亜衣。悠夏のクラスメイト。あまり接点はない。
・平原 幸憲。亜衣の父親。医師で平原耳鼻咽喉科の院長。悠夏のかかりつけ医。
・城戸 信太。亜衣の彼氏。
・小勝。中学の校長。
・平谷。高校の担任教諭。
・北岐。高校の校長。
・阿曇 里穂。悠夏のクラスメイト。眼鏡をかけた女性。弟がいる。
・内里 清子。悠夏のクラスメイト。ぽっちゃり体型の女性
・駒田 美和。悠夏のクラスメイト。小柄な女性。週刊少年誌ジャンデーで大人気連載中の『鬼里』のアニメ製作進行の1人。
・沢崎 ふみ。ポニーテールの女子。中学1年生。
・良川 知樹。中学1年の男子。自宅でチワワを飼っている。
・和倉 堤。中学1年の男子。風邪を引いて、キャンプの参加を断念。
・砺波 鈴。中学1年の女子。
・江口。徳島県警捜査二課所属の女性巡査。
・海部。徳島県警捜査二課所属の女性巡査長。
・洲本。徳島県警捜査二課所属の警部。
・内灘 公。石川県警捜査一課所属の巡査。
・氷見。石川県警捜査一課所属の女性警部。
・大倉。石川県警五月雨島駐在所の巡査。2016年から常駐。
・広浦 晃章。五月雨島の村長。1999年7月発生の未解決事件で一時意識を失ったが、しばらくして意識を取り戻した。
・広浦 真穂。晃章の妹。1999年7月発生の未解決事件で意識不明のまま亡くなった。
・湯川。石川県警捜査一課所属の警部。
・稔江。堤の母親。
・深津。石川県警捜査一課所属の巡査。内灘と同期。
・冨貴 一成。ニュースキャスター。午後9時のニュース番組レギュラー。
・康弘。五月雨老人ホームの関係者。
・鍋田橋 啓汰。柊哉と高校のクラスメイト。姉に関して、探偵のお仕事を依頼する。
・鍋田橋 かなえ。啓汰の姉。女子大学生。
・有城 秀康。無職で30代前半の男性。
・葛見 君昭。警視庁交通部交通捜査課所属の巡査。悠夏と同い年。
・滿井 佐武朗。警視庁交通部交通捜査課所属の男性警部。40代で既婚者。10歳の娘と話すために、若いメンバーから情報を収集している。
・佐倉 佳澄。悠夏の母親。上京前の悠夏からスマホをプレゼントされた。しかし、スマホの使い方が分からないと相談すると、ある日悠夏がマニュアルを手作りしており、悠夏のことを我が子ながら器用な子だと思っている。
・助任 厚也。高校2年の先輩男子。奈那塚は、亜夕経由で知り合った。駅前のアニメショップでバイトしている。
・延野 亜夕。助任の彼女。テニス部所属。入部した奈那塚の友達から、奈那塚がテニスできることを知り、入部の勧誘をしている。
・南街。港区管轄の警部。2023年当時、アラフォーの男性。
・百草。港区管轄の巡査。
・藩 当真。
・汐海 順一。テレビ日本放送警備会社所属。テレビ日本放送の正面玄関を警備。
・安藤 智子。テレビ日本放送の女性ディレクター。恵那と一緒に仕事をしたことがある。
・一条 恵菜。テレビ日本放送の女性アナウンサー。2023年当時、27歳。朝の情報番組でレギュラー。
・光規 章良。Webメディア「トティック」所属。2023年当時、27歳男性。
・綿貫 真悠子。警視庁生活安全部少年事件課少年事件第1係所属の女性巡査。
・加賀沢 蒼羅。事件当時32歳男性。バー「路地ウム」を利用。
・等々力 狛江。事件当時35歳女性教諭。千帝小学校の1年2組を担任。2児の母。
・黒川 岳。千帝小学校1年2組在籍。転生者であると証言。
・那須。千帝小学校1年。岳の親友。
・上野。千帝小学校の教頭。舎人とは高校時代の友人。
・舎人 昌広。文部科学省初等中等教育局所属。
・千石。警視庁刑事部捜査一課所属の男性警部。2019年4月の人事異動で、公安部からの出戻り。自分の勘で動くタイプ。
・秋川。警視庁刑事部捜査一課所属の巡査長。
・無津呂 一範。加賀沢の叔父。文部科学省所属。
・増永 郷美。千帝小学校特別支援教室の専門員。女性。
・木野村 蔡。千帝小学校の5年1組担任。女性教諭。
・西府。生活安全部少年事件課少年事件第1係所属の男性警部。
・谷保。生活安全部少年事件課少年事件第1係所属の女性巡査。
・竪川。千帝小学校の4年2組担任。男性教諭。
・阿木神 壊緒。文部科学省所属。
・羽矢 規明。警視庁警備部機動隊所属の警部。化学防護部隊にて対処。
・八尾 九条。大阪府警捜査一課所属の女性巡査。中学の頃からテニスをしており、活発で勢いがある。
・弥刀 加美。大阪府警捜査一課所属の女性巡査。大学生の妹がいる。八尾に比べると、一歩引いて物事を判断する。コンビで言えば、八尾がボケで、弥刀がツッコミだろうか。
・道明。大阪府警捜査一課所属の警部。サミットの関係で多忙となり、八尾と弥刀に捜査を託す。
・赤星 憲吾。葉陽と一緒に動画を作っていた。代理で動画投稿をしたこともあり、アカウントを知っている。
・柴垣 夏枝。事件当時32歳の女性。夫の駿稀に関して大阪府警へ相談する。旧姓は室谷。
・柴垣 駿稀。事件当時31歳の男性で獣人。中央区のデザイン会社に勤務。
・中之島。駿稀が勤務しているデザイン会社の社長。
・柴垣 欣一。小学生男児。駿稀と夏枝の息子。
・伴野 耕。真帆薬品工業大阪営業所所属。事件当時25歳男性。
・高山。奈良県警捜査一課所属の巡査。
・菜畑 富雄。奈良県警捜査一課所属の警部。
・伴野 敏晴。耕の祖父。
・米澤。警視庁刑事部捜査一課所属。
・小板橋 寿光。警視庁公安部の協力者。元捜査一課。悠夏の見立てでは50~60歳くらい。
・斑鳩川 飃。柊哉の兄。探偵業を営む青年。
・萱島 城陽。飃に欣一の捜索を依頼した少年。
・山科。京都府警所属の警部。
・菊佳和。警視庁警備部機動隊爆発物処理班所属の警部。6月18日の爆発物処理中に負傷したが7月中旬頃から現場復帰。
・賴永 兼鹿。富山県越中市に住む男性農家。数年前に両親は事故で他界。野菜やお米を道の駅で販売している。
・相ノ木。富山県警所属の警部。
・鐘 査代子。女性。賴永へ連絡を取る。
・西方 郁子。事件当時52歳の女性。査代子の母親。
・西方 早月。査代子の父親。
・立川。警視庁刑事部捜査一課所属の警部。
・拝島。警視庁刑事部鑑識課所属。
・町屋。警視庁交通部交通総務課所属の女性巡査。
・湯島。警視庁交通部交通総務課所属の女性巡査。
・白山。警視庁交通部交通総務課所属の男性巡査。
・神楽坂。警視庁交通部交通総務課所属の女性警部。
・桜台。警視庁交通部交通執行課所属の女性警部。
・鐘 宏一郎。査代子の夫。
・新砂。警視庁地域部通信指令本部所属の若い男性。
・小笠原。警視庁地域部通信指令本部の室長。
・猪谷。富山県警捜査一課所属の警部。
・栗生 銀藏。
・是政 修景。警視庁刑事部捜査三課所属の警部補。
・小川。警視庁刑事部捜査三課所属の巡査。
・吉木 安須。
・新保。富山県警捜査一課所属の巡査。猪谷の部下。
・渥美 榮太。
・桐澤。偽名。
・呉羽。警察医。
・風間浦 朔。急死した父親が営んでいた商店を継いだが稼ぎは少なく、SNSでイラストレーターを副業している。
・ひなヒナちゃん。最大手の動画配信共有プラットフォーム”TubeLiving”での活動名。朔が作業中に見ていた配信者。
・阿相 雛。ひなヒナちゃんとして配信活動をしている。
・木次 かよこ。
・多々岵。多々岵サイクリングを経営していた。入院して1年の闘病の末、衰弱して亡くなった。孫娘が木次 かよこ。
・宇宙人。過去に鐃警も捜査に加わっていた事件の関係者。裏付けができなかった結果、住所不定・職業不詳の自称宇宙人として報告書に記載されている。地球外生命体の未知なる力で少年を救った。
・名和。愛知県警尾張警察署捜査一課所属の警部補。
・平針。愛知県警尾張警察署捜査一課所属の巡査。
・江吉良。21階建てタワーマンションの907号室に住む女性。
・樹神 月苗。1403号室に住む31歳女性。
・末野原。愛知県警尾張警察署捜査一課所属の警部。
・下酉 拳丞。1402号室に住む26歳の新郎。
・下酉 小蝶。同じく、26歳の新婦。
・蒲郡。愛知県警尾張警察署の鑑識。名和警部補とは1歳下。
・下酉 衣世。拳丞の母親。
・彪牙 琉偉。ブイラバ株式会社所属のバーチャルライバー。キャラクターとしては、豹や虎のイメージから擬人化した男子大学生。家庭事情で活動休止中。
・茅ヶ崎。神奈川県警所属の巡査長。
・柳小路。神奈川県警地域部所属の巡査。
・佐重樹 浅次郎。サエキ・アーサー製作所株式会社の起業者。自分の渾名から会社名を決めたらしい。
・佐重樹 篤弘。サエキ・アーサー製作所株式会社江ノ島工場の工場長。
・蔭作。サエキ・アーサー製作所株式会社所属の開発者。
・井村 八太郎。高校1年男子。夏休み前に帆菜にフラれる。
・永冶 帆菜。高校3年生女子。
・昴 千弦。ことみに告白し、交際関係へ。コンビニでは、京極の名で働く。
・北澤 ことみ。千弦とことみは、双方が好意を抱いていることをクラスメイトの何人かが知っている。
・千住。高校3年生。千弦のバイト先にいる先輩。コンビニでは、百目鬼の名で働く。帆菜の彼氏。
・宮岸 真岐。高校で働く教諭。正体は妖狐。
・仲保 陽葵。ことみの親友。
・堀辺 帷。千弦のクラスメイト。
・岩室 真琴弍。千弦のクラスメイト。
・庄盛 薊。千弦のクラスメイト。
・丸開。千弦の通う高校の教頭先生。
・猫平田。千弦の通う高校の校長先生。
・関屋。葛飾区堀切綾瀬警察署所属の巡査。
・青戸。葛飾区堀切綾瀬警察署所属の警部補。
・北浜風。葛飾区堀切綾瀬警察署所属の警視監。
・高砂。葛飾区堀切綾瀬警察署所属の鑑識。
・樋渡 直太。綾瀬川神社の権禰宜。
・栗生 諒人。警視庁総務部広報課の課長。
・邪神。人を取り込むと大きくなり、邪神を攻撃すると取り込まれてた人にダメージが入る。
・坂部。葛飾区堀切綾瀬警察署所属の警部。青戸とは別の管轄。邪神事件では、現場で指揮を執った。
・鹿島田。東京都下水道局の女性局員。
・笠鷺 義徳。綾瀬川神社の元権禰宜。邪神に関する冊子を残していた。
・笠鷺 静。義徳の孫娘。女子中学生。秩父の施設で生活している。
・高城。SATの中隊長。
・光元 朝仁。東京消防庁所属の消防総監。
・樋之口 縁。Webメディア『トティック』運営会社の社長。
・松下 芹。女性のフリーアナウンサー。
・白坂 高久。栃木県警の巡査長。
・黒田原。栃木県警の鑑識。
・閑崎 庄一。茄子カブトクワガタ昆虫博物館の担当者。
・余笹。那須塩原市茄子警察署所属の巡査。
・二継 栄伍。22歳男性。バイクの一時停止違反と軽い接触事故を起こしていた。
・千鳥。南浜部警察署捜査二課所属の警部補。
・白木。金附工務店の代表取締役社長。
・大乗。広島県広珠蒲警察署捜査一課所属の警部。
・立和名 言葉。女子中学生。趣味で漫画を描いている。
・竹茸 拳。櫓賓詐欺事件の被疑者。宇佐鷺組の構成員。
・八咫崎 武生。櫓賓詐欺事件の被疑者。宇佐鷺組の構成員元営業マン。会社が倒産して路頭に迷ったあと、声をかけられて犯罪に手を染めた。
・天河 紀一。警視庁組織犯罪対策部組織対策第二課所属の警部。
・小埜打。警視庁組織犯罪対策部組織対策第二課所属の巡査。
・石間。警視庁刑事部捜査二課所属の警視。新野の上長。
・錦糸。江東区亀戸警察署刑事部捜査二課所属の警部。
・如月 秋美。如月プロダクションの取締役社長。通称”キサプロ”とも呼ばれる大手芸能事務所のひとつ。特に音楽グループのデビューには必ず携わっており、組み合わせやデビュー日、ライブ演出、グループ名も決めている。
・中武 芯地。如月プロダクション所属。元お笑い芸人。現在は俳優。当時の芸名は武中 心耳。元コンビ名はトラオム・ダイアグラム。
・絓 正人。如月プロダクション所属。元お笑い芸人。現在はミュージシャン。当時の芸名はツムギ マサ。元コンビ名はトラオム・ダイアグラム。
・青樹 勤。如月プロダクション所属。元お笑い芸人。現在は監督業。
・萱沼 丞。如月プロダクション所属。元お笑い芸人。現在は声優。
・枦山 強志。トラオム・ダイアグラムとブラック・コメットの担当マネージャー。
・稲蔵 実信。かつて如月プロダクションに所属していた。芸名はブラヴ。ブラック・コメットのツッコミ担当。兎の姿になり、日本へ戻ったが宇佐鷺組に引き込まれた。
・鈴山 公。かつて如月プロダクションに所属していた。芸名はコーズ。ブラック・コメットのボケを担当。熊の姿になり、ロートン国で暮らしている。
・森堂。如月プロダクションのゼネラルマネージャー。現在、行方不明。
・電田 心斗。宇佐鷺組の構成員。46歳男性。失業し、家を失っていた。
・瀬戸堂 鈴奈美。警視庁生活安全部サイバーセキュリティ課所属の女性巡査長。
・熊川。御徒町駅南交差点前交番に勤務する巡査。
・葵 彩女。宇佐鷺組の潜入捜査員。身長155センチくらいの若い女性。警察庁警備局公安課所属。8月1日を以て、九州管区警察局広域調整部広域調整第一課に転属。
・廣本 柚吾。宇佐鷺組の潜入捜査員。屈強な男。警察庁警備局公安課所属。8月1日を以て、九州管区警察局広域調整部広域調整第一課に転属。
・高円寺 宗兵衛。警察庁刑事局組織犯罪対策部組織犯罪対策企画課所属の警部。
・小橋。警察庁刑事局組織犯罪対策部組織犯罪対策企画課所属の巡査。
・早藤 祐治。日本の大御所俳優77歳。
・浜田 春海。東京放送第一テレビ所属の女性アナウンサー。
・岩駕富。岩駕富商工業採石場の社長。
・島村。岩駕富商工業採石場の現場監督。
・蓼聱牙 良輔。警視庁の警視総監。
・鈴木。南浜部警察署捜査二課所属の巡査。
・向島。墨田警察署所属の警部補。
・下谷。台東区北浅草警察署の警視。
・無都巳 浅味。30から40代ぐらいの女性。年配のおばあさんに偽装する。
・磯崎。常陸筑波警察署の交通課所属の巡査長。
・国岡 環。19歳の女性。事故当時、軽自動車を運転していた初心者。
・家崎 光磨。22歳の男性。事故当時、レンタカー(ハイブリッド車)を運転していた。
・村西 水無子。22歳の女性。家崎の恋人。
・鎚田 淳子。日浦を担当する女性マネージャー。
・鹿南。常陸筑波警察署の交通課所属の警部。
・加生野。常陸筑波警察署の捜査一課所属の巡査部長。
・湯袋。常陸筑波警察署の捜査一課所属の巡査。
・風返。常陸筑波警察署の鑑識課所属の巡査部長。
・松場 系。20歳の女性。
・尽大路 及。高校時代から松場と付き合っていた。
・尽大路 泰貴。高校3年生。及の弟。
・倉知 奏空。音弥の嫁。
・倉知 海翔。音弥の息子。
・綾口 魁羽。真帆薬品工業の代表取締役会長。
・呉服。日本橋警察署の刑事課所属の警部。
・戌角。品川区に探偵事務所を構える。嗅覚が鋭く、榊原から依頼を受ける。
・水鳥 北岳。徳島県立阿佐南中学の卒業生。榊原の同級生。廃忘薬を服用。
・洗足。大学生の男性。
・大橋。大学生の女性。
・八雲。定食屋の女性店主。
・竹街 譜舞木。40歳近い会社員。
・有栖川 汐。広島出身23歳女性登山家。舟坂と村松とともにSNSや動画配信共有プラットフォームにて活動している。
・舟坂 志弦。有栖川の従姉妹。有栖川に誘われて登山の魅力にはまった21歳の女性。
・村松 航太。女子校のクラスメイト。空手と剣道を習っており、男勝り。
・水鳥 野根。北岳の母親。
・川田。遊園地の安全管理課勤務。
・板東。遊園地のイベント企画課勤務。
・有間 巴。行方不明だった少女。
・堂藻和。
・江倉。
・川俣。徳島県警阿北警察署の署長であり警視正。
・桑野。阿北警察署の署長であり消防正監。
以上。




