第111話 主犯の目的(後編)
国内大手製薬会社の1つ、真帆薬品工業。大阪営業所はもともと工場と一体だったが、経費削減と海外進出のために大阪工場を廃止して、営業所のみとなった。立地としても、大阪湾や関西国際空港からも距離があり、どちらかと言えば、和歌山県や奈良県との県境が近い。工場閉鎖後、再来年以降に営業所を大阪市内に移転する計画もあるそうだ。
工場の跡地は、大半が整地したままで放置されている。太陽光発電所を建てる構想だが、地元からの反対で計画が止まっているそうだ。
西方 早月は、渋浜ホテルの部屋で貧乏揺すりをしながら考え事をしていた。部屋の隅には、ボストンバッグがある。それを見て
(終わったら、妻のあとを追う。本当は、私だけが旅立つつもりだったが、先に知ってしまったが故に……、もうしわけないことをした)
妻の郁子は、早月が主犯であることにかなり早く勘付いた。理由は分からない。妻の勘と言われれば、それまでだ。早月のことをかなり理解しており、心の支えだった。
早月は直接関係してはいなかったが、思わぬ形で知ることになった。大学の同じ研究室で過ごしていた友人、渥美 榮太が亡くなったあとのことだ。奇妙な話を聞いた。
家族のみで葬儀を行い、火葬した際に、榮太の母親、千鶴子が首を傾げていた。骨だけとなった状態では、本人かどうかわかりにくいが、なにか違う気がすると。ただの思い違いだと信じて、その場では言及しなかったらしい。
早月が千鶴子さんから聞いたのは、四十九日の前日だった。仕事の都合上、海外出張で榮太と顔を合わせることが出来なかった。そのときに、何かの拍子で千鶴子さんが火葬場の件を話した。早月は否定せずに、気になるのでは調べてみませんかと提案した。
火葬後の遺骨でDNA鑑定を依頼したが、焼却した骨からの鑑定は難しいと断られたが、虫歯や本人の怪我などから特定できないかと懇願して、ようやく鑑定を引き受けてくれた。それから月日が流れ、鑑定結果が出た。その結果を見て驚いた。鑑定結果は、本人ではない可能性があると。虫歯や骨折、外傷などから本人と不一致だという結果が出た。そこから、まずは火葬場に問い合わせると、最初は否定していたが、問い詰めるとようやく白状した。榮太は入れ替えられて、売買されたことが分かった。
そこまで調べた後、向こう側からこちらに接触して、脅迫にあった。これ以上詮索すると、容赦はしないと。
それ以降、踏み込むことが出来なかった。ある日、1人の男に会うまでは。
*
午前9時。捜査会議で大きな動きがあった。主犯が西方 早月であることが分かり、それぞれが収集した情報から推理していく。
合同捜査本部の指揮を執る、参事官の小渕 創哉警視正は
「富山県警から、主犯が西方 早月であると連絡があった。これまで集まった情報から、主犯の目的は真帆薬品工業の大阪営業所である。捜査三課から報告を」
是政 修景警部補が挙手して立ち上がり、捜査の報告を行う。
「捜査三課、是政から報告します。未明に逮捕した吉木 安須被疑者を聴取した結果、真帆薬品工業からある薬品を盗んでおり」
説明とともに、前方のスクリーンに当該の証拠品として、小さな瓶に入った液体薬品が表示された。
「これは、先日の事件で話題にあったオレンジ色をした薬品の本物と考えられます。常温で持ち歩いたため薬品としての効果はほとんどないそうですが、科捜研での調査結果から、劇薬であることが判明しました。捜査三課としては、真帆薬品工業への家宅捜索実施へと進めています。さらに、被疑者からの話で、もともとは大阪工場をターゲットにしていたが、閉鎖したことを知り、信州工場に変更したそうです」
「薬品の効果は?」
「まだ調査中ですが、人体に大きな影響を及ぼすとまでしか……」
「科捜研からの報告があれば、すぐに報告するように。次に、捜査一課」
小渕参事官が捜査一課を指名すると、藍川巡査が立ち上がり
「捜査一課から報告します。現在、被疑者2名。実行犯となる賴永 兼鹿と鐘 宏一郎が乗ったワゴン車ですが、富山県から北越自動車道と近畿自動車道を経由して、大阪に向けてノンストップで走行中です。大阪営業所へは、正午12時頃の到着が考えられます。検問や交通規制を実施するように、滋賀県警と奈良県警、大阪府警へ協力要請中です。まさか、後ろに爆発物などは乗せてないと思いますが……」
「誤爆すれば、命の保証はないが、警戒すべきだな。もし爆発物を乗せている場合、迂闊に手が出せないな……。住宅街や渋滞中に爆発した場合、その被害は想像出来ない。かと言って、規制したあと、特攻された場合、厄介だ。Nシステムやサーモグラフィーカメラなどで、車内を特定出来ないか?」
「行ってますが、報告は来てません……」
*
運転手は、倉知副総監から榊原警部に交代していた。長距離長時間の運転であり、途中のサービスエリアで交代したのだ。
「そろそろ滋賀県です。今、被疑者はどのあたりですかね?」
東京から夜通しで、滋賀県まで高速道路で移動してきた。
「被疑者の位置は、もうすぐ連絡がくる。捜査会議で検問と交通規制を実施するかどうか、結論は出なかったみたいだ。無理に止めると、爆発を誘導しかねないと。どうやら停車するまでは、このままになりそうだ。高速を降りた後、信号に止まるかどうか」
「あれから川喜多からの連絡は?」
「大阪営業所が怪しいという情報だけだな。もともと工場があって、それを取り壊したあと、営業所を建てたが、ほとんどが平地。それもコンクリートで綺麗に固めて。主犯と真帆薬品工業との接点は、まだ分かっていない。無差別にしては、遠い位置にある。逆恨みがあるとしても、信州工場の方が遥かに近い。わざわざ大阪営業所を狙うということは、何かあるに違いない。もしくは、もともとは信州工場を狙うつもりだったが、大阪営業所にターゲットを変更したことも考えられる。富山から大阪まで、5、6時間はかかる」
「主犯の計画がどこかで狂って、慌てて対応しているとかですかね?」
「早月が妻を殺害するのは計画通りだったのか。もし、妻に目的がバレて、口封じに殺害したのであれば、そのときに計画が崩壊したと考えられるな」
「何事も計画通りにはいかないですかね……」
To be continued…
『エトワール・メディシン』が2月28日で2年を向かえ、3年目に突入です。また1年を経過したので、登場人物一覧を作りました。1年目に記載した人物は、少しだけ情報を更新していたりなかったり。
物語としては、やっと主犯の目的が見えてきたかなと。動機はまだ不十分ですが、次回から物語の舞台は富山から大阪へ。警察チームが後手に回って手出しできない状況下ですが、ここからどのように主犯と実行犯を犯行前に追い詰めるのか。……それは、これから考えます。
さて、登場キャラを更新したらかなりの数になりました。来年は量によっては、2回に分割とかですかね? まだ大丈夫かな? 本編よりも長くなってます。
【登場キャラ一覧】
・佐倉 悠夏。警視庁特課所属の25歳女性巡査。朝ドラを視聴してから業務に入るのが最近のルーティン。私物のスマホは2017年モデルのAndroidスマホ(micro-B端子)。メモ書きのファイル名を見て、鐃警から適当で杜撰な管理じゃないかと言われたが、本人は自分の命名ルールに則っているらしい。
・倉知。警視庁副総監で、特課を直轄。
・鐃警。警視庁特課所属のロボット警部。一応、フルネームは泥沼 太郎。見た目はロボットだが、本当はAIやロボットではないらしいが、確証はない。記憶喪失であり、田口警視正や紅警視長、倉知副総監が過去について、秘密裡に捜査している。
・藤沢。神奈川県警所属の巡査。伊下町の事件とおぎ野の事件で登場。
・藤花 真凪。巡査。クリスマスケーキの事件で登場。
・鷺沼 耕司。元警察官で藤花の彼氏。現在はジムのインストラクター。
・瀧元 瀧一。警視庁生活安全部サイバーセキュリティ課所属。鐃警のメンテナンスで度々登場。離婚で母親の旧姓になり、ドラゴンが2匹に。
・紅 右嶋。警視長。
・田口 啓正。警視正。エルシーズの捜査を榊原に依頼。
・小渕 創哉。警視庁刑事部所属の参事官。
・久保 悟。事件当時6歳男児。
・鈴本 隆。事件当時6歳男児。
・下地 宰。事件当時12歳男児。
・猪坂 結紀。事件当時11歳女児。
・長谷 貞須惠。警視庁刑事部捜査一課所属の警部補。私物の携帯は、今年で8年目という長寿のガラパゴス携帯(FOMA)。2026年まで使えると言い、まだ機種変していない。警部への昇任試験について、本人によると、今年は受けると2年続けて言っており、上からも受けろと言われている。噂によると、試験の締め切りを忘れていたという話もあるが、真相は不明。
・稲月 智恵子。事件当時29歳女性。幼稚園教諭。
・宇野沢 己奈。警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課所属の女性警部。
・藍川 桑栄。警視庁刑事部捜査一課所属の巡査。私物のスマホは、iOS(早い話がiPhone)。
・岩橋 和宏。警視庁刑事部所属の警部で交渉人。
・浅羽 泰敏。事件当時58歳男性。有塚の里親。
・登根 雅司。事件当時39歳男性。登根と有塚は、恋人同士。
・有塚 悠未奈。事件当時30歳女性。
・三輪 明菜。事件当時6歳女児。
・黒埜。国籍不明の男。
・榊原 岾人。警視庁刑事部捜査一課所属の警部。エルシーズに関する事件捜査を行っている。私物のスマホは、2019年最新モデルのAndroid(Type-C端子)。
・斑鳩川 柊哉。兄の影響で探偵をしている。悠夏が最初に会ったときは小学6年生で、2回目に会ったときは中学1年生になっていた。パソコンはMac OSを愛用している。
・青海 辰巳。
・櫛田。
・上原 和花。警視庁総務部広報課所属。
・望月 沙矢香。株式会社もちのネバーランド、代表取締役社長。
・久佐望 ズィーファ。同じく、秘書。
・マツュマロ。本人曰く、餅。
・マシュ。悠夏の実家で飼っている猫。
・佐倉 遙華。悠夏の妹。遙真と双子。今期のアニメは『鬼里』にハマっている。
・佐倉 遙真。悠夏の弟。バイクの免許取得を考えている。誕生日は5月6日。
・西原 木岐。遙華と遙真の担任教諭。
・毛利 貴之。廃忘薬を服用。瀬名と楽曲作りに励む。聯からの楽曲依頼を受けた。
・毛利 孝根。貴之の父親。事件当時49歳。
・毛利 恵美。貴之の母親。事件当時45歳。
・埴渕 真妃。
・中萩。愛媛県警予讃警察署の警部。
・鯖瀬。徳島県警阿北警察署刑事課の巡査。悠夏と中学のクラスメイト。
・五十崎。愛媛県警予讃警察署鑑識課の所属。
・猿。新宿駅とその近くのバスターミナルを逃亡ののち、捕獲。
・立住 知一。
・与野。埼玉県警高速道路交通警察隊所属の巡査長。埼玉県警の捜査一課から異動。
・濱千代 としゑ。葉陽の母。虎の祖母。
・濱千代 葉陽。中学1年生の次男。かなりネットで有名な動画配信者だった。
・濱千代 虎。久成の息子。小学2年生。
・蒲生。埼玉県警捜査一課所属の警部補。
・入曽。埼玉県警捜査一課所属の巡査。
・濱千代 久成。長男。
・岩槻。埼玉県警の鑑識。
・濱千代 有理。久成の妻。
・室賀 粗菜。
・近藤 廣美。中学1年生の少女。
・韮崎 笹子。山梨県警捜査一課の女性警部。
・東桂。山梨県警の警部補
・国母。山梨県警の巡査
・川喜多 拓駕。警視庁交通部から捜査一課に異動。退職したが、長谷警部補へ組織情報をリークしており、一般人ではない? 退職前の4月に右腕を骨折し全治3ヶ月。
・西本 蕾。悠夏が住むマンションの大家。父親と2人の子どもが行方不明。
・宮沢 守。男子高校生。404号室の住む。
・杉戸 俊宏。ゲーム会社の開発統括部の主任。事件当時32歳。
・杉戸 三荷。俊宏の妻。
・橋爪 篤哉。オンラインのVRゲーム『狭霧の鍵』の主人公。私服警察官。
・落合。ゲーム会社の開発統括部の専任課長。
・野方。同じく、開発統括部の女性主事。
・宇宿。俊宏と同期。地元の鹿児島でIT企業に転職。
・高円寺。ゲーム会社の設計部所属。
・杉戸 茅穂。俊宏の娘。
・伊與田 武章。警視庁生活安全部サイバーセキュリティ課所属。『狭霧の鍵』事件のほか、『龍淵島の財宝』事件でも登場している。
・田巻 吉規。ゲーム会社の経理部所属。
・及部 朝矢。
・賀井 太居。
・浅岡。VRゲーム『狭霧の鍵』に登場する警部。
・小籏 もとみ。つるぎ西商店街の会長。
・保科 景子。鶴城神社の神主。
・瀬名 大悟。貴之のクラスメイト。
・伊上 三見。建設現場の現場監督。
・於福。建設現場の作業員。
・湯ノ峠。建設現場の作業員。
・伊上 彰代。事件当時19歳。石郷岡から事件のことを聞く。
・石郷岡。伊上や賴永の事件に何かしら関与していると考えられる。本名や国籍、性別、年齢、全て不詳。
・奈那塚 アリー。日本人の母とアメリカ人の父をもつ、ハーフの女の子。英語は授業で習ったぐらいしか喋れない。
・蔵本。徳島ウミガメ専門交番所属の巡査。
・廣村 達夫。
・碩 成敏。
・撫養。撫養塾教室の経営者。
・見能林。つるぎ西商店街の精肉店を経営。
・穴吹。つるぎ西商店街の玩具屋の店主。
・聯。ストリートピアノを各地で行う動画投稿者。有名チャンネルのピアニストと現地でばったり会い、連弾したことで知名度が上がって、登録者数が鰻上り。最近は投稿頻度を上げて、生配信でリクエスト曲を演奏することも。
・佃。徳島県警阿北警察署の巡査。
・坪尻。徳島県警阿北警察署の鑑識。
・日浦 マサ。20代男性のシンガーソングライター。広い音域の持ち主。2019年4月開始の朝ドラの主題歌を作詞作曲。
・瀬名 克則。大悟の父親。作曲家。
・鬼。台田市場の守り神。
・輩。弱った守り神を狙う奴ら。
・辻埜 直斗。退職後、しばらくして霊になる。
・恩田。朝の情報番組の司会を務めるアナウンサー。
・都筑。朝の情報番組に出演する女性タレント。
・粂。内閣官房長官。新元号の”令和”を発表。
・君島 舞彩。新中学2年生の女子。憑依体質。
・磯貝 潤一。
・君島 光也。舞彩の兄。新高校3年生。
・栗平。神奈川県警若葉警察署の警部。
・鶴川。神奈川県警若葉警察署刑事第一課の巡査部長。
・羽沢。同じく、巡査長。
・下川井。神奈川県警若葉警察署の女性鑑識。
・仁志銘 債。
・大極 舞彩。光也の彼女。
・新野 隼佑。警視庁刑事部捜査二課所属の男性警部。機密保護の観点から気になって、コミュニケーションアプリ「トーカー・メッセージ」の使用を敬遠している。
・上田。警務部人事第二課所属の警部。
・鴨井 尚夫。警視庁警務部監察室所属、首席監察官の警視正。
・続木。警務部人事第二課所属の警視。
・垣谷。警務部人事一課所属の警視。
・天川。警備部第一機動隊所属の警部補。
・籠咲 早耶。2019年4月開始の朝ドラの主演女優。悠夏と同い年。
・サツキ。籠咲 早耶が演じる女子高校生。架空の街”織戸”を舞台にした朝ドラの主人公。
・名村 琴恵。2019年4月開始の朝ドラでサツキの母親を演じる大物女優。麻薬取締法違反容疑で逮捕され、数話で降板。
・浦山 沁。2019年4月開始の朝ドラでサツキの弟を演じる子役。保志野製薬のテレビCMで、人気に拍車。可愛らしさと格好良さの両面を持ち、バラエティー番組でも見かける。
・臥龍斗。2019年に映画化された『呪いの吸血鬼』の原作者。同作は2月に完結。4月に脱税容疑で逮捕。
・吾桑。高知県警渡川警察署の警部。
・田旗 平。警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課所属の若そうな男性巡査。宇野沢警部の部下。
・黒宮 波。事件当時女子高校生。2019年より前に富山県で発生した事件において、廃忘薬を服用。
・佐川。高知県警渡川警察署所属の女性巡査。
・入野。高知県警渡川警察署所属の警部補。鑑識。
・具同。高知県警渡川警察署所属の巡査。吾桑の部下。
・香我美。高知県警渡川警察署所属の女性警部補。
・赤野。高知県警渡川警察署所属の男性巡査。
・図子 真海。事件当時37歳の不動産経営者。
・平原 亜衣。悠夏のクラスメイト。あまり接点はない。
・平原 幸憲。亜衣の父親。医師で平原耳鼻咽喉科の院長。悠夏のかかりつけ医。
・城戸 信太。亜衣の彼氏。
・小勝。中学の校長。
・平谷。高校の担任教諭。
・北岐。高校の校長。
・阿曇 里穂。悠夏のクラスメイト。眼鏡をかけた女性。弟がいる。
・内里 清子。悠夏のクラスメイト。ぽっちゃり体型の女性
・駒田 美和。悠夏のクラスメイト。小柄な女性。週刊少年誌ジャンデーで大人気連載中の『鬼里』のアニメ製作進行の1人。
・沢崎 ふみ。ポニーテールの女子。中学1年生。
・良川 知樹。中学1年の男子。自宅でチワワを飼っている。
・和倉 堤。中学1年の男子。風邪を引いて、キャンプの参加を断念。
・砺波 鈴。中学1年の女子。
・江口。徳島県警捜査二課所属の女性巡査。
・海部。徳島県警捜査二課所属の女性巡査長。
・洲本。徳島県警捜査二課所属の警部。
・内灘 公。石川県警捜査一課所属の巡査。
・氷見。石川県警捜査一課所属の女性警部。
・大倉。石川県警五月雨島駐在所の巡査。2016年から常駐。
・広浦 晃章。五月雨島の村長。1999年7月発生の未解決事件で一時意識を失ったが、しばらくして意識を取り戻した。
・広浦 真穂。晃章の妹。1999年7月発生の未解決事件で意識不明のまま亡くなった。
・湯川。石川県警捜査一課所属の警部。
・稔江。堤の母親。
・深津。石川県警捜査一課所属の巡査。内灘と同期。
・冨貴 一成。ニュースキャスター。午後9時のニュース番組レギュラー。
・鍋田橋 啓汰。柊哉と高校のクラスメイト。姉に関して、探偵のお仕事を依頼する。
・鍋田橋 かなえ。啓汰の姉。女子大学生。
・有城 秀康。無職で30代前半の男性。
・葛見 君昭。警視庁交通部交通捜査課所属の巡査。悠夏と同い年。
・滿井 佐武朗。警視庁交通部交通捜査課所属の男性警部。40代で既婚者。10歳の娘と話すために、若いメンバーから情報を収集している。
・佐倉 佳澄。悠夏の母親。上京前の悠夏からスマホをプレゼントされた。しかし、スマホの使い方が分からないと相談すると、ある日悠夏がマニュアルを手作りしており、悠夏のことを我が子ながら器用な子だと思っている。
・助任 厚也。高校2年の先輩男子。奈那塚は、亜夕経由で知り合った。駅前のアニメショップでバイトしている。
・延野 亜夕。助任の彼女。テニス部所属。入部した奈那塚の友達から、奈那塚がテニスできることを知り、入部の勧誘をしている。
・南街。港区管轄の警部。2023年当時、アラフォーの男性。
・百草。港区管轄の巡査。
・藩 当真。
・汐海 順一。テレビ日本放送警備会社所属。テレビ日本放送の正面玄関を警備。
・安藤 智子。テレビ日本放送の女性ディレクター。恵那と一緒に仕事をしたことがある。
・一条 恵菜。テレビ日本放送の女性アナウンサー。2023年当時、27歳。朝の情報番組でレギュラー。
・光規 章良。Webメディア「トティック」所属。2023年当時、27歳男性。
・綿貫 真悠子。警視庁生活安全部少年事件課少年事件第1係所属の女性巡査。
・加賀沢 蒼羅。事件当時32歳男性。バー「路地ウム」を利用。
・等々力 狛江。事件当時35歳女性教諭。千帝小学校の1年2組を担任。2児の母。
・黒川 岳。千帝小学校1年2組在籍。転生者であると証言。
・上野。千帝小学校の教頭。舎人とは高校時代の友人。
・舎人 昌広。文部科学省初等中等教育局所属。
・千石。警視庁刑事部捜査一課所属の男性警部。2019年4月の人事異動で、公安部からの出戻り。自分の勘で動くタイプ。
・秋川。警視庁刑事部捜査一課所属の巡査長。
・無津呂 一範。加賀沢の叔父。文部科学省所属。
・増永 郷美。千帝小学校特別支援教室の専門員。女性。
・木野村 蔡。千帝小学校の5年1組担任。女性教諭。
・西府。生活安全部少年事件課少年事件第1係所属の男性警部。
・谷保。生活安全部少年事件課少年事件第1係所属の女性巡査。
・那須。千帝小学校1年。岳の親友。
・竪川。千帝小学校の4年2組担任。男性教諭。
・阿木神 壊緒。文部科学省所属。
・羽矢 規明。警視庁警備部機動隊所属の警部。化学防護部隊にて対処。
・八尾 九条。大阪府警捜査一課所属の女性巡査。中学の頃からテニスをしており、活発で勢いがある。
・弥刀 加美。大阪府警捜査一課所属の女性巡査。大学生の妹がいる。八尾に比べると、一歩引いて物事を判断する。コンビで言えば、八尾がボケで、弥刀がツッコミだろうか。
・道明。大阪府警捜査一課所属の警部。サミットの関係で多忙となり、八尾と弥刀に捜査を託す。
・赤星 憲吾。葉陽と一緒に動画を作っていた。代理で動画投稿をしたこともあり、アカウントを知っている。
・柴垣 夏枝。事件当時32歳の女性。夫の駿稀に関して大阪府警へ相談する。旧姓は室谷。
・柴垣 駿稀。事件当時31歳の男性で獣人。中央区のデザイン会社に勤務。
・中之島。駿稀が勤務しているデザイン会社の社長。
・柴垣 欣一。小学生男児。駿稀と夏枝の息子。
・伴野 耕。真帆薬品工業大阪営業所所属。事件当時25歳男性。
・高山。奈良県警捜査一課所属の巡査。
・菜畑 富雄。奈良県警捜査一課所属の警部。
・伴野 敏晴。耕の祖父。
・米澤。警視庁刑事部捜査一課所属。
・小板橋 寿光。警視庁公安部の協力者。元捜査一課。悠夏の見立てでは50~60歳くらい。
・斑鳩川 飃。柊哉の兄。探偵業を営む青年。
・萱島 城陽。飃に欣一の捜索を依頼した少年。
・山科。京都府警所属の警部。
・菊佳和。警視庁警備部機動隊爆発物処理班所属の警部。
・賴永 兼鹿。富山県越中市に住む男性農家。数年前に両親は事故で他界。野菜やお米を道の駅で販売している。
・相ノ木。富山県警所属の警部。
・鐘 査代子。女性。賴永へ連絡を取る。
・西方 郁子。事件当時52歳の女性。査代子の母親。
・西方 早月。査代子の父親。
・立川。警視庁刑事部捜査一課所属の警部。
・拝島。警視庁刑事部鑑識課所属。
・町屋。警視庁交通部交通総務課所属の女性巡査。
・湯島。警視庁交通部交通総務課所属の女性巡査。
・白山。警視庁交通部交通総務課所属の男性巡査。
・神楽坂。警視庁交通部交通総務課所属の女性警部。
・桜台。警視庁交通部交通執行課所属の女性警部。
・鐘 宏一郎。査代子の夫。
・新砂。警視庁地域部通信指令本部所属の若い男性。
・小笠原。警視庁地域部通信指令本部の室長。
・猪谷。富山県警捜査一課所属の警部。
・栗生 銀藏。
・是政 修景。警視庁刑事部捜査三課所属の警部補。
・小川。警視庁刑事部捜査三課所属の巡査。
・吉木 安須。
・新保。富山県警捜査一課所属の巡査。猪谷の部下。
・渥美 榮太。
以上。




