天使と生きた証
あくまで父親を否定したものでなく 自分自身の考えをまとめています。
シングルマザーのあたしに残ったものは愛する天使と 愛せない誰かへの心。
あたしは愛を探し求め結婚し天使が産まれた。
あたしの人生設計は一つずつ思い描くように叶い幸せなはずだった…
あたしは現実を見ないように我慢した自分から目を反らし何とか幸せそうに見えるように生きてきた。
それが偽りの 作り物の愛だと 家族だと知りながら…
元旦那は暴力的で考えが幼く自己中心的である意味マザコンだった。二人で同棲を始めて5年目に籍を入れ その後すぐに天使が産まれた。
あたしは一度 中絶したことがある…元旦那と付き合って間もない頃…お互いにまだ若くお金もなく…あたしも悩んだ…でもあたしは何処かで元旦那に
「産んでほしい」と言ってほしかったんだと思う。元旦那は
「しゃぁないから おろさなな」だけ…その時点で別れるべきだったのかもしれない。中絶した後 元旦那は「「また今度ちゃんとしてからできたら産んでな。中絶したからって別れじゃないからな」と…
あたしもその時 一人になりたくなかったという弱さがあって別れられなかった。元旦那の性格や嫌な所を知りながら結婚…あたしはこれが幸せであたしの人生でと少し諦めるようになっていた。
元旦那との離婚は修羅場でその時に元旦那とその家族の本性を知った。あの家族の中であたしは生活していたんだと思い生きていてよかったと…そう感じた。あたしを…天使をまるで物のようにあしらった。別居から離婚に至るまでの3ヶ月は生きている心地がなかった。いつ何処で何をされるのだろうという恐怖と今まで生活してきた自分の愚かさや弱さが悔しかった。
離婚できあたしは産まれ故郷に天使を連れて帰ってきた。
とても穏やかで人間らしく生きている。一番変わったのは天使…初めて故郷に連れて帰ってきた天使は他人に怯えあたしと離れようとしなかった。今ではあたしがいなくても誰かに怯えることはなく子供らしくわがままに元気に走り回っている。天使はふとした時に元旦那と生活していた時の事を話す…
「パパのじぃじは自分がテレビの前に立ったら自分を押した(どついた)」と…元旦那の父親は日頃から天使に手を出した…しつけだと。あたしは嫁の立場から強くは言えず…元旦那もそれを見てみぬフリ…あたし以上に我慢していたのは天使の方だった。子供なのにわがまま言わず人の顔色を伺い…あたしも自分のことで必死で天使からのそんな訴えが見えなかった。天使は産まれつき目が悪く眼振があった。だけどそれはストレスだったと今やっとわかった。今はその症状がない。子供はほんまに天使なんやと最近つくづく感じる。母親の感情をすぐに察してくれる。
離婚して実家に二人で戻り天使にはすごく居心地のいい居場所。
わがままやいたずらをしてもそれが子供なんやといううちの両親。
今までは元旦那やその親に気をつかい子供の感情を押し殺させていた…少しのいたずらにイライラし…。だけど天使はそんなママでも嫌いにはならない。天使は今やっと子供らしく生きている。私は天使にどれだけの我慢やストレスを与えてきたのだろう…そんな後悔ばかりが頭を過る。だけど天使の一言がそんな私を救ってくれた。
「ママは天使ので 天使はママの」そうニッコリ笑う無邪気な天使に救われた。
そしてその天使は私にまた幸せを運んでくれた。
離婚して間もなく知り合った年下の彼。すぐにお互い惹かれ合い今でも穏やかな付き合い。あるすれ違いで別れてしまったけど天使には多分 ママの気持ちがわかったんだろう。彼と別れてすぐから天使は彼と遊びにいきたいとばかり言うようになった。そして別れから丸2ヶ月が経った頃 彼から連絡が入り話をした。
その時初めて彼の私と天使への愛を知った。彼は若いのにしっかりしていて でも子供なとこもあって…だけど私が彼とやり直そうと思ったのは私だけでなく天使のこともちゃんと考えてくれてたから。天使も彼のことは好きで一緒に遊ぶとほんまの家族のように思えたりする。
だけど私にはパパという存在へのトラウマが消えずそれ以上踏み込むのが怖い。いいパパ いい旦那にはそれぞれの考えがありそれはママも同じ。誰かと一緒にいてずっと同じ気持ちでいるのは難しいことだとわかってるだけに怖いという気持ちが先走ってしまう。