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乙女ゲームの攻略キャラだけど許嫁を愛でたい。  作者: 籠の中のうさぎ
喪女にヒロインは荷が重すぎない?
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=ある女の生徒会事情=

唐突にリーンハルトに提案された生徒会入り。

今私はイケメン三人に囲まれて生徒会室にいます。


右を見れば、

「ミシェリア、突然すまないな。だがぜひとも君のような人に生徒会を引っ張ってもらいと思ってね。」

左を見れば、

「ミシェリアさんのような努力家が入っていただけるのであれば安心ですね。」

後ろを見れば、

「お嬢、俺もサポートするよ。」

何これ、イケメンパラダイスかな?私はヒロインか何かか?いや、ヒロインだったわ。

しかも、話を聞くとどうやら今からジル君が来るらしい。絶対怒られる!!!余計なことしたって絶対に怒られるよ!!?しかも左右後ろにイケメンいるしなぜかみんなして接触図ってこようとするんだけども!?

リーンハルトは私の手を取ってきれいな手だねとか言ってるし、マティアスは私の逆の手を本当にしなやかで美しいですねとか言ってるんだけども!?

助けて、テオ。テオ、助けて!!イケメンからのボディータッチという攻撃に私は瀕死よ!体が硬直して動かない。心の中で必死にテオに助けを求める。

「お嬢、髪の毛が絡まってるぞ。」

お前もか!!!

テオの節くれだった男らしい手が髪の合間に差し込まれてすっと頭皮を撫でていく。

「お嬢の髪は細いから絡まりやすいな。」

丁寧に私の髪を解きほぐしていくテオの男らしい手がふとした瞬間に私のあたまに触れるたびに顔に血が上っていくのがわかる。

これは、だめだ。リーンハルトとマティアスに触られるのは非常に居心地悪いがなんとも思わない、でもテオがふれるとどうしても恋人同士の甘いスキンシップを思い出してしまう。

もうジル君でいいから助けて!!私をこのイケメン天国から引っ張り出して!!!

そもそも甘やかされることに慣れていない私にとって今みたいにイケメンに甘やかされるよりはジル君に手ひどく扱われるほうがまだましだ。

そんな時なぜかギデオン少年を連れたジル君が生徒会室に入って、私に説明を求めるような視線を向ける。

リーンハルトとマティアスにつかまれていた手をすっと抜き取りキラキラお星さまのジェスチャーをする。伝われ私の気持ち!!

リーンハルトとは別の講義を選択しているのにリーンハルトに誘われたと示す私にものすごくいぶかし気な目を向けられる。え、これ私が悪いのか?私のせいかぁ…。

「ああごめんね、驚いたかい?ジル。」

「あの。お、お久しぶりです。ジルベスター先輩。」

相変わらずキラキラしたオーラをまとったリーンハルトとは対照的に私の顔色はきっと悪いだろう。助けて!全力で助けてジル君!!

しかし私の願いとは裏腹にふっとジル君が目線だけ私から外した。あ、諦めろってことですか…。軽く絶望した。


「確かジルベスター、あなたはギデオン・バイカウントを生徒会役員に入れたいんでしたね。」

「ああ。そうだ。」

「そうか、ジルの推薦なら人格も能力も問題ないだろう。私は構わないよ。」

「ジルベスターが推薦するとはよほど素晴らしい人なんでしょう。私も歓迎しますよ。」

なるほど、なんでギデオン少年を連れ立ってるのかと不思議に思っていたがそういうことか。しかし私を誘ったときもそうだったけどそんなに簡単に生徒会入りを許していいものなの?

「ところでリーンハルト、なぜミシェリア・アールがここにいる。」

できるだけ注目を集めないように気配を消していた私についてジル君が話を振ってくる。やめてよねという意味を込めてにらんでみたが諦めろと言わんばかりに小さく鼻で笑われた。ひどい。

「ああ、実は彼女にも生徒会役員になってもらおうと思ってね。」

「私もミシェリアとは友人なのですが、素晴らしい人で特に目立ったも問題ないですよ。」

リーンハルトとマティアスにそう言われ思わず私の目が死んでいくのがわかる。なんでこうなった。嫌だよこんなリアルホストクラブみたいな生徒会で逆ハーレムとか……。テオ一人でおなかいっぱいだよ。あと女子生徒から恨みも買うじゃない。

「ミシェリア先輩?あんたも生徒会に入るの?」

少し嬉しそうにそういうギデオン少年。やめてー!そんなキラキラした目をわたしに向けないで!!

「従者の俺が言うのもなんですが、お嬢はほんとに人格者だと思う。きっといい生徒会が作れると思いますよ。」

後ろに立つテオもそういって賛同する。なんとなく後ろから刺された気分になった。私は生徒会に入りたいわけじゃないんだって!!

「俺も特に異存はない。」

もうね、ジル君にまでそう言われて諦めた。自業自得だって声が聞こえてきそうだよ。ごめんって、いろいろ報告忘れてほんとごめん。だから助けて!!

私のそんな希望は結局叶わず晴れて私とギデオン少年の生徒会入りが決まった。


後日いつものごとく人気のない廊下でジル君にさらわれた。

「で?何か言い残すことは?」

腕を組んで私を見下ろすジル君はまさしく魔王みたいなオーラを出している。

「いや、まさかこんなことになると話…思ってなかった……。」

「ほー?リーンハルトの相談イベント、ギデオンの勉強イベント、マティアスのなでぽイベント起こしといてそれが全くストーリーに影響を与えないって思ってたのか?」

ジル君の発言がぐさぐさと心に刺さる。確かに私の考えが甘かったと思う…。

「あいたっ!」

悶々と考えていると頭にチョップを入れられた。

「ちょ、なんでチョップするのよ!!」

「悶々と考えたってどうしようもないんだから次のことを考えるぞ。どうせ衝撃を与えないとしばらく自己嫌悪に陥るだろう。」

偉そうにそういうジル君は踊るくほどに私の性格を理解していた。

「俺はアイリーンと、お前はテオドールとくっつくために頭を使え。反省は全部終わってからだ。」

ぶっきらぼうだけど優しいジル君。ああ、ほんとにこの素直じゃないところも仁君にそっくりだなぁ。

「そう、だね…。うん。これからもよろしくね!!」


「とりあえず二度とリーンハルトに相談を持ち掛けるな。マティアスと勉強するな、ギデオンとは必要以上に会うな。時間があれば従者といちゃついてろ。」

「お、おすっ!!」


最近アイリーンが書きたすぎてやばい

ジルとアイリーンをイチャイチャさせたい

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