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ドラゴニック・マナ  作者: ボケ封じ
第一章
39/65

奪還2

ありがとうございます。

アクセス2,000突破です。

これまでの分も込めて、少し長めにしてみました。


39話目です。宜しくお願い致します。

 月の白い光が辺りを照らしそこに人影を映し出す。

 腰にまで届きそうな灰色の髪を、海から吹く風になびかせて勝ち誇ったように妖艶な笑みを浮かべる女。

 月光のせいだけではないだろう、人間味の無い蒼白い肌には戦闘での高揚も、この後に待つ愉しみの興奮も浮かんではいない。

 容姿とは裏腹に、やけに生気に満ちた赤い瞳が光を放つように爛々と輝いて見えた。


 「うふふふふふ、騎士様はもうダメね、神官様はどうなさるのかしら?」

 「く……」


 もう一つの影、身軽に薄い川鎧を身に付けたアンナは、女を凝視しながら、二人の間で草むらに埋もれるように倒れるランスロットを視界に収めながら、次の一手を頭の中で模索する。

 女が首から提げた神器(アーティファクト)で、神聖魔法は悉くをキャンセルされてしまっている。アンナよりも体術で圧倒的に勝るランスロットは、正に瞬く間に倒されてしまった。

 本当に一瞬だった。

 女が戦いを宣言したその直後、仄暗い足元の草むらから黒い槍が突き出た。

 アンナが視認した時には黒い槍はランスロットの脇腹を貫通し背中から突き出ていた。

 アンナは正直、膝から崩れ落ちそうな自身の身体を、只の負けん気とプライドだけで保っている。今、こうしている間にランスロット同様に黒い槍が突き立つかも知れないと言う恐怖は、活発な性格とはいえ一国家の姫として育ったアンナにはまだまだ耐えれるものではない。だが、膝を折ることもなく、ランスロットの状態にも外見上は狼狽を見せない姿は、兄弟骨肉の政権争いの渦中でも弱味を見せなかった経験からか、流石とも言えるだろう。


 「あはあはあはははは、そんなに我慢して怯えを隠さなくても良いのよ? 私にはわかってしまうの、あなたの抱く恐怖の濃さが。相棒の騎士様は助かるだろうか? 自分はいつ刺し貫かれるのだろうか? くふふふふ、そお、もっともっと怯えなさい、震えなさい、絶望なさい。その極みに達した時に、そのプリプリな肉体を乱暴に噛み散らかして差し上げてよ」


 両口角を持ち上げてうっすらと開いた女の口の中には、まるで剣山のように鋭い牙が密集していた。

 

 「あ……」


 密集した牙が駆り立てる嫌悪感よりも、聖騎士を従える一国の姫の自尊心よりも、目の前に立つ異形から放たれる醜悪な邪気に心が恐怖に塗り潰されていく。

 アンナの眼には涙が溜まり、辛うじて身体を支えている両の膝はガクガクと意思とは無関係に震えだしている。


 「あらあら、可愛らしいわね、でもそれで良いのよ。人に飼われる豚のように、人もまた私達の食料でしか無いわ。自分達よりも上位の存在に恐れを抱くのは本能なのだから」


 それでも


 アンナは涙を流しながらキッと女を見据える。

 震える膝を拳をつくって殴り付ける。

 王族である自分は世の理の中では上位に位置する。それを願おうと願うまいとそう世界は出来てしまっている。

 そんな自分は民衆に恐れを抱かせる存在なのか? それはあってはならない。アンナはそう考え行動してきた。

 民のために、国のために。


 「上に立つものは、統べからく愛を産み出すもの者だ。貴様の様な下劣で醜悪なる邪気が人の上にあるだと? 私が認めない。貴様の存在は万死に値する」


 一歩を踏み出す。

 アンナには吸血鬼(ヴァンパイア)への対抗策は無い。しかし、身体が恐怖に震えようとも、心は折れない、折らない。

 その一握りの心強さがアンナの足を前に進める。


 「うふふふふふ、威勢は良いけれど? それで? 頼りの騎士様は瀕死、魔法も通じない。吸血鬼(ヴァンパイア)たる私と殴り合いでもしようと言うのかしら?」


 喉の奥で笑いを含みながら、風にたなびく灰色の髪を掻き上げて見下ろすようにアンナを見つめる女の視線は、もう興味を無くしたような、虫でも見るようなそれになっていった。 


 

 「ヤバいっ、ランスがいない。急がないと!」


 直人は強化した視力でランスがあの場にいないのを確認すると、一気に状況を考察し助けに行こうと踏み出す。

 

 「待ちなさい。あなたはニースを助けるのでしょう? なら、アイツは私に任せなさい。二者は追えないわよ」


 ティナが直人の肩を抑えて前に出る。ここに来るまでに吸血鬼(ヴァンパイア)からは魔力の反応がなかったのは確認済みだ。ならば、やりようがあるのがティナだ。


 「でも……」


 直人は迷った瞳をティナに向ける。確かにティナは実力者だ。戦闘で同じ人間相手に遅れを取ることは早々無いだろう。しかし相手はあの吸血鬼(ヴァンパイア)だ、同じ轍は踏みたくない。


 「大丈夫、私は死なない、いや死ねない。あいつには本命の実験体になってもらうわ」


 夜だからだけではないだろう、瞳に暗い炎を灯してティナは有無を言わさぬ雰囲気のまま、話は終わりと歩を進めていく。三歩も歩けば、その姿は掻き消えるように直人の視界からも消えていった。魔術で姿を消したのだろう。草を踏む音も聞こえない、いや、足首まである草原が続いているのに踏み跡すら残っていない。


 「よし、ニース待ってろよ」


 軽く両の頬を掌でパンパンと叩いて気合いを入れると、戦う二人の先にある小屋へは、大回りに進みだした。隠密の修練など積んでいない直人には、ティナの様に姿も消せなければ、遮蔽物の少ないこの場所で完全に気配を消して行動するのも難しい。ならば、見えない位置をキープしながら進むしかない。


 

 女は悠々と待つ。

 狩るべき獲物が自らを差し出しに来るのだ。わざわざ動く必要もない。

 メインディッシュの前のオードブル、いや食前酒程度か、目の前の金髪の少女はたたそれだけでしかない。

 王家の血? そんなものは何の価値も持たない。その他大勢と同じ黒く濁った人間の血だ。


 アンナは距離を詰める。出来るだけゆっくりと。

 今ここで奴を倒すにはあの神器(アーティファクト)を封じなければならない。

 壊すか、はたまた奪うか。

 緩慢な動作から俊敏な動作、一瞬の隙を作れればいい。

 近づく、身体強化、魔力を解放し目眩まし、そして壊すか奪う。そのまま反撃される前に神聖魔法をぶつける。

 

 一連の動作を頭の中で反芻させながら俯き加減に進む。


 (大丈夫、上手くいく。上手くやれる)


 あと残り五歩。

 額に汗が滲む。緊張と恐怖で喉が渇く。

 ランスロットの横を通り過ぎる。俯せに倒れているが微かに胸が上下している。 

 まだ助かる。何としても奴を倒す。

 決意を胸にあと三歩。頭を上げ女を見据える。浮かべた微笑には油断があるようにも見える。

 あと二歩。


 「うふふふ、上手くいくかしら?」


 女の囁く様な声がアンナの足を止める。歯を食い縛り、ギッと女を睨む。あと二歩だ。


 「怖い怖い。そんな眼で見つめられたら……」


 あと一歩。必ず倒す。


 「殺したくなるわ」


 女の右手が上がる。

 アンナは構わず最後の一歩を踏み出す。

 地面から夜闇が延びるように鋭い剣となって影が屹立するのを、アンナは視界の端に捉えながら身体強化によりすんでのところで身を捻ってかわす。

 心臓を狙った影の剣は薄手の皮鎧を抉ってアンナの左の脇を抜ける。

 そのまま乗り出す様に踏み出した一歩で地面を踏みしめ身を低く保つ。


 (喰らえっ)


 女の目前に迫ったアンナの身体から噴き出す魔力による発光は、思惑通り女の視界を塞ぐのに成功した。


 「くっ、虫けらが、小賢しいマネを」


 アンナには勝利の道筋が見えていた。反射的に左手で顔を覆い光を防いだ女の胸元、青白く光る神器(アーティファクト)へと腕を伸ばすアンナ。


 「あ……」


 そう感じた時にはアンナは女の目の前から元いた場所まで吹き飛ばされていた。

 突然の衝撃に訳もわからず、しかし猫のように身を翻して草原へと着地する。

 何の傷もダメージも無くただ飛ばされたということに気付くのにそんなに時間はいらなかった。


 「何?」

 

 確かに魔力を感じたがそれは目の前にいる女では無い。瞬間ではあったが別の場所だ。

 新手か? と警戒するが、その時に耳元で声がした。


 「静かに。私よ、なかなか無茶をするわね。見なさい、奴の周りを」


 突然の声に驚きを見せるが、言われるままに女を見ると、まるで女を中心に花でも咲いているかの様に黒い影が屹立していた。

 あのまま飛ばされなければどうなっていたかを想像してしまい、アンナは背中に流れる冷たい汗に身震いした。


 「うふふふふ、上手くかわしたわね。惜しかったわよ? あと少しで貴女の身体を美しくここに飾ってあげれたものを」


 (気付いていない!)


 直ぐ傍に立つティナに女は気付いていない。ならば。


 「そんな姑息な技がいつまでも通用する訳無いでしょ」


 ティナの存在を隠しつつ、挑発し意識をこちらに向ける。

 仲間が来てくれたという事がアンナの安心感と闘争心を掻き立てる。


 「その神器(アーティファクト)が無ければ只のゾンビじゃない。そんな奴に私が負けるわけ無いでしょ」


 胸元で青白く光る神器(アーティファクト)を指差して高らかに、若干わざとらしく宣言するアンナ。ふん、と鼻息も高らかにやったった感が丸出しだ。

 だが女は挑発を真正面から受け止めガラリと雰囲気を変える。


 「そお……下劣な人間風情がこの私によくそんな口が利けるものね……貴様は惨殺では済まさん。細切れにして同じ人間の餌にしてやる」


 大きく顔を歪め口角を吊り上げたかと思うと、無数の牙を剥き出しにして態勢を低く構えた。女がほとんど四つん這いに近い状態に構えると、四肢がミキミキと音を上げるように引き締まっていく。

 うってかわってまるで肉食獣のような姿を前にしてもアンナは出来たばかりの余裕を隠そうともせず、寧ろ誇示するように振る舞う。

 両腕を胸で組み、少し仰け反らせた身体で、身を低くした女を正に見下ろすと、小馬鹿にするように軽く鼻で笑う事で答える。


 「貴様ぁ……」


 引き絞られた弦が今解き放たれる。

 女の引き締まった脚は土を抉り、人間大の矢となって華奢なアンナに襲い掛かる筈だったが、そうはならず、踏み切ったその瞬間に女は眼前に突如現れた強固な土の壁に頭から突っ込んだ。


 「ぶふっっ……」

 「ざまぁ」


 衝突の激しさに低い位置から大きく後ろに仰け反る女に、アンナは思わず口をついた。


 慣性に従って、胸元にあった神器(アーティファクト)も鎖に繋がれたまま宙に浮いて出た。

 それが一瞬宙で止まると、次には在らぬ方向へと鎖を千切りながら跳び跳ねた。

 同時に千切れた鎖を掴んで立つティナが姿を現した。神器(アーティファクト)の影響で姿隠しの効果がキャンセルされたからだ。


 「なるほど。身に付けた者の魔術、いや、魔力をキャンセルしてるのね。私達には使えないわね」


 直ぐに神器(アーティファクト)の効果を看破するとアンナへと投げて寄越した。


 「壊してしまいなさい。その間に!」


 仰け反った勢いで後ろへと倒れ込んだ女を一瞥して直ぐに魔法を発動する。

 倒れたままの女の四肢を風の刃が引き裂き、風の勢いが辺りに血の霧を振り撒く。

 頭と胴体も刻まれ、直ぐに土中から岩の槍がそれらを別々に突き刺し辺りに屹立する。


 「ふふふ、流石は吸血鬼(ヴァンパイア)。バラバラにされても生きているのね」


 身体強化し直して辺りにあった石で神器(アーティファクト)を砕いた時だった。アンナがみたその時のティナは、始めに吸血鬼(ヴァンパイア)の女を見た時と同じ感覚があった。

 すなわち恐怖だ。


 岩槍に刺し貫かれた女の各パーツはピクピクとそれぞれが動いている。胴体の切り口から溢れ出た内臓も胴体に戻ろうとしているのか、生き物の様にのたうっていた。

 一番凄惨だったのは、何本もの岩槍に貫かれ見る影もない頭部だ。どういう構造でどこから発しているのか、女のうめき声だけが辺りに響く。


 「ここまでは想定通り。ここからが本番よ」


 狂喜にも見える笑みを浮かべてティナが魔力を精錬する。

 魔導士レベルの魔力精錬は一瞬だ。吐き捨てるように告げた瞬間には次の魔法が発動している。


 女の左足だったものが透明なガラスのようなものに岩槍ごと覆われた。ケースの中で左足はしばらくピクピクと動いていたが直ぐに動かなくなった。


 「どういう事?」


 アンナが恐る恐る近付いてそれを見て言った。不死である吸血鬼(ヴァンパイア)の肉体はいかに細切れにされても、焼いて灰になっても少しづつより集まり元に戻ろうとする。しかしアンナが見たケースの中の左足は完全に動きを止めて血を溢していた。


 「ここまでは文献の通り。吸血鬼は恐らく魔素を取り込み活動している。だからその魔素を遮断すれば動きは止まる。でもこれはまだ死んでいない。あくまでも活動を止めただけ」


 アンナの疑問に答えていても、その瞳は憎悪の炎を消さない。そこから派生する殺気は吸血鬼(ヴァンパイア)にだけではなく周囲にも撒き散らされているが、怯えるアンナの横で当の本人は気にもせずに次の行程に移る。


 「吸血鬼(ヴァンパイア)を不死足らしめるのは何か? それは吸血鬼(ヴァンパイア)を作るもの。血肉よりも細かく、生命力、魔素と呼ばれるものの根源、原初の力」


 アンナは王宮にいた頃に出会った老いた魔法士を思い出していた。

 魔力や魔法は弱かったが彼には人より優れたものがあった。

 探究心だ。

 世界の理を追い求め答え無き答えを求めて人生をさ迷っていた。

 彼の目も、今のティナの様に、何かを憎悪し、追い求めていた。


 「この世界の理の力。原初の龍。その言葉が宿す古代語魔法」


 ティナの中で魔力が膨れるのがわかった。

 神聖魔法を使うのかしら? アンナはそう思った。神聖魔法なら不浄なる吸血鬼(ヴァンパイア)を消滅せしむ。


 「……」


 瞬間ティナが音もなく放った言葉は指向性をもち、魔力と共にケースの左足に浸透していった。


 聞き取れない言葉にこれが古代語魔法かとアンナは感じただけだった。

 「古代語って言葉じゃないの?」


 アンナは、聞こえなかったのか、聞き取れなかったのか判断出来なかったが、どちらにせよ言葉として成り立っていないことにティナへ疑問をぶつけたのだ。


 「本当の古代語は私達の言う言葉ではないわ。この世界の力、響きとでも言うのかしら」

 「あなた……大丈夫なの?」


 そう答えるティナが顔面蒼白だった事で、質問の答えはアンナには届かなかった。

 

 「失敗ね……見て」


 今にも倒れそうなティナに肩を貸して、促された左足を見る。見ればケースの中で微かに動いている。


 「やはり、魔力が足りないのか……言葉が違うのか……」

 「そ、そんな事より、魔素を遮断すれば動きは止まるってさっき……」

 「あぁ、私の力が一気に抜けた事でケースの存在が希薄になっているのね。魔法石を使ってこの様ではまだまだ使えないわね」


 ティナは溜め息で会話を終わらせた。ともすれば、吸血鬼(ヴァンパイア)は死んではいない。ただバラバラになっただけで、岩槍に貫かれているとは言えその内再生する。折角の救世主だった魔導士もこの様である。

 アンナの不安は再度鎌首をもたげて身中を昇ってくる。


 「大丈夫よ、少し休めば。それよりも、私より騎士様が危ないのではなくて?」


 言われてようやくランスロットに視線を向ける。余りにも突飛な出来事の連続でランスロットの事が頭から離れてしまっていた。


 ティナを地面にゆっくりと座らせると、直ぐ様ランスロットに駆け寄り、魔力で傷を塞ぎに掛かる。


 「良かった間に合って……ゴメンねランス」


 傷を塞ぎ息の有ることを確認すると一先ずほっと胸を撫で下ろした。

 それにしてもあの魔導士はどこであれほどの力を手にしたのか?

 古代語魔法はその昔禁忌とされていた。余りにも危険だからだ。

 その秘めたる力は万物を滅ぼす。それは使う術者ももろともに。

 500年ほど前に、その危険性を重要視した魔法使いがいた。今や全世界に名を轟かせる、渇望の賢者ニナだ。

 詳しくはアンナも知らないが、当時ニナが古代語をこの世から封印したとされている。それから古代語を扱えるのはニナだけとなったと。


 しかし目の前にいる復讐に駆られた魔導士は、今正にその封印されたはずの古代語を使って見せた。

 失敗したとはいえ、確かに知っているのだ。


 「ぐふっ、かはっ」

 「大丈夫よランス、さ、水よ」


 意識を取り戻したのか、口の中に溜まっていた血を吐き出しむせるランスロットにアンナがランスロットが腰に提げた水筒を取り外し口元に運ぶ。

 ようやく落ち着いたのかランスロットが目を覚ました。


 「姫様、よくぞご無事で。この醜態……如何様にも」

 「馬鹿ね、ここはもう城ではないのよ。でも、無事で良かった。それにまだ終わってはいないわ」


 ランスロットから視線を外した先には、先程よりも活発的に蠢く吸血鬼(ヴァンパイア)の身体達が映った。

 それぞれが元あるところに帰ろうと活動しているのだろう。見れば、左足もケースの呪縛が解かれ同じようにうねうねと動いていた。


 「さて、ティナには悪いけど、後片付けさせてもらうわよ。気持ち悪いったら無いわ」


 そう言うと立ち上がり、お尻の土をパンパンと払う。

 倣ってランスロットも立ち上がろうとするが、血を流し過ぎたのか鎧の重さを支えれず、バランスを崩して仰向けに倒れた。


 「まだ無理よ。暫くはそうしてなさい。どうせパアっとやって直ぐに終わるわ」

 

 アンナが背中越しにフリフリと手を降ると、先ずはティナの元に向かう。

 魔力精錬の疲労の確認と吸血鬼(ヴァンパイア)への神聖魔法の使用許可の為だ。駄目だと言われてもアンナは吸血鬼(ヴァンパイア)を消し去る気は変わらないが。


 「これで一先ずは安心ね」


 未だに晴れぬ胸中の不安を吐き出すように、歩きながらなるべく吸血鬼(ヴァンパイア)の方は見ないようにしてアンナは独りごちた。


  

名も無きキャラがこんなに暴れて良かったのか?

あまり深くは考えない。

次回は、アイツが……。


来週も土曜0時更新です。


こんな話ですが、楽しんで頂ければ最上です。

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