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コールオブなんちゃら

「閃光弾!」


「そら!」


言うより早く、オレは空中に閃光弾を投げつけ、それが発光。辺りにいた敵は皆、耳元を抑えたり、目を抑えたりしている。

その隙を見逃さず、柊は正確な射撃で敵を撃ち抜いていく。


「よし……!」


「相変わらず、正確無比な腕前だな」


「まぁね。伊達にやってないわよ……」


言って、コントローラーを握りながら、誇らしげにふっと笑みを浮かべる。


柊の家に来てから早2時間余り。


来た頃の緊張はどこへやら。

オレ達は柊オススメのゲームに興じていた。


シリーズ化されている戦争ゲームの最新作だ。今回からR15指定に下がったらしくて、オレ達も問題なくプレイできる内容だ。


最も、柊はレーティングに関係なく購入していたそうだが……

確かオレが以前勧められたゲームもこのシリーズのゲームだった。


「それにしてもステージが進む度に敵の手強さが増してるな……」


部屋はクーラーが効いているはずなのに、額にはうっすらと汗が。

それだけ、このゲームにはリアルな緊張感が伴う。


「焦って、弾を切らしたらそこで終わりだからね。慎重に、冷静にね」


今、オレ達はマルチプレイの一つ、サバイバルモードをプレイしている。


これは本当の戦場のように弾やアイテムはステージをクリアしても全て次のステージに引き継がれる仕組みになっている。

故に、一発の弾でも無駄にできない。


敵を倒すことで装備を奪うこともできるが、都合よく自分が使用している銃と弾の型が合うことは早々ないのだ。


「よし……これをクリアしたら次で最終だからね……」


「ああ……」


二人とも画面を真剣に見つめ、コントローラーをぎゅっと握る。


まさにその時だった。


「彩佳、いるの~?」


ドアががちゃっと開き、そこから見知らぬ女性が入ってきた。

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