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制服の謎

「んー!うまい……!」


喫茶店に入り、頼んだコーラフロートが運ばれてきた瞬間、オレは飛び付くようにして、まずはコーラをストローですすり、感激の声を漏らす。


そしてお次にと、スプーンでコーラに乗っているアイスをすくい、それを口に運ぶ。


「んー……」


これまた、ほどよい甘さがオレの身体に元気を与えてくれる。


そして再びコーラをすすりながら、周りを見渡す。


事故の影響かそれとも暑さのせいなのか、喫茶店はそこそこ大勢の人で混んでいた。


「……」


外の様子はどうなっているんだろう……


少し気になったオレは窓から外を眺めた。


外では相変わらず、警官が周辺を封鎖しており、事故の原因を詳しく調べているようだった。


「まだまだ時間はかかりそうだな……」


涼んでいる間、封鎖が解けないかと少し期待していたのだが、それは無理そうだった。

諦めて、コーラを飲み終えたからとっとと帰ろう。

そう思った時だった。


「あれ……?」


ふと外に視線を送った先に見慣れた人物にいることに気づいた。


「柊だよな、あれ……」


制服を着た柊が外にいたのだ。

今は夏休みだから、学校はないはず。

あいつ、部活とかしてたっけ?


と、疑問に思ったがそれ以上に気になることがあった。


柊の周りに数人の男が立っているのだ。


「もしかして……」


ナンパか……?


よく見れば話していると言うより、男達が言い寄っているように見える。


柊は口下手というか極度の人見知りだから上手く断れないのかも知れない。


何も言えないなら向こうの思うがままだ。


オレはコーラを勢いよく、がっと飲み干すとすぐさま会計に向かい、急いで店から出ていった。

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