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パン大好き!!

30分後。


「……」


駅前にあるベンチに座り、陽愛が来るのを待ちながら買ったばかりのパンをもしゃもしゃと頬張る。


「お、このカレーパン旨いな」


「でしょ?有名なカレー屋さんとのコラボらしいよ」


横にいる杉原がすかさず説明してくれる。

ちなみに杉原はクリームパンを食べている。


「なるほど。だからこんなに旨いわけだ」


これならあの行列にも納得がいく。

杉原と共にパン屋に向かったはいいが、店内は人で埋め尽くされており、会計待ちの列もかなり長かった。


しかし、その行列もこの旨さなら納得がいく。

その上、値段も他のパン屋とほぼ変わらない値段だった。


「あー旨かった……満足」


パンパンと手についたカスを叩きながら、パンと一緒に買ったアイスコーヒーをすすり、一服する。


「すごいね。4つくらい食べてなかった?」


「あー、それぐらい食ったかもしれん」


腹ペコ+旨さの余り、何個食べてたかなんて数えていなかった。


「陽愛ちゃんの分、残してる?」


「それは大丈夫……なはず……」


言ってすぐに手に持っている袋の中を覗き、数を確認する。

中にはまだビニールに包まれたパンが3つ入っていたので、オレはほっと胸を撫で下ろした。


陽愛にはパンを買ったから帰ってから食べようと連絡をしていたので、それが無くなったと知れば、確実に陽愛を激怒させることは目に見えていた。


何せ、陽愛は大のパン好きなのである。


まだオレ達が小学生だった頃、社会科見学でパン工場に行ったとき、作りたてのパンの試食があり、従業員の方の顔が引きつるくらい、パンを食べまくっていた記憶がある。


そんな懐かしいことを思い出していると、遠くの方で改札を出て、辺りをキョロキョロと見ている陽愛の顔が見えた。


「さてと……」


迎えにいくべく、オレ達はベンチから立ち上がると、陽愛を迎えにいった。

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