表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/114

どんな映画を観るのか

「あー涼しい……!」


猛暑の中、歩くこと15分。

ようやくショッピングモールへとたどり着き、オレ達はようやく快適な場所に入ることができた。


明日から夏休みということもあってか、ショッピングモールにはちらほらと学生服を着てる人がいるのが見えた。


「先にご飯食べる?」


さて、どうするかなと思いながら、ゆっくりとフロアの中を歩いていると、隣にいる杉原がそう声をかけてきた。


「そうだな、暑いところにいたから食欲があまりないし、昼飯は後でいいかな。先に映画観ながらゆったり涼もうぜ」


「りょうか~い」


というわけでオレ達は先に映画を観ることにした。

エスカレーターで上へ上がっている途中、ズボンのポケットに入れていた携帯が震えた。


「ん?」


それに気づき、ポケットから携帯を取り出す。

LINEが届いていた。差出人は陽愛。


「夕方には駅に着くから迎えに来てほしいな……」


珍しく、しおらしくて陽愛にしては短い文面だったのでそれを見てオレは少し驚いた。


「……」


まぁ断る理由は特にないしな。

オレは手早く了解と返信の文字を打って送信し、再び携帯をポケットに戻した。


「どうしたの?」


するとしばらくの間、オレが無言だったので前に立っている杉原が声をかけてきた。


「ああ、いや、実は夏休みの間だけ陽愛がウチに住むことになってな。それで今日の夕方には駅に着くから迎えに来てほしいって」


はは。っと苦笑を交えながらわけを説明をする。


「そうなんだ。相変わらず仲良いね~。僕は兄妹いないから羨ましいや」


「いや、居たら居たで結構めんどくさいこともあるもんだぞ?」


特に陽愛はオレ(兄)にべったりだし。


「いやいや、それが贅沢な悩みなんだよ~」


そんな杉原の指摘を受けながら、映画館のあるフロアに到着した。


そして、運良く30分後に始まる映画のチケットと、ついでに中で食べるポップコーンとジュースを買い、中へと入っていくのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ