表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/114

プールだよ!

そしてあっという間に月日は流れ、いよいよテストが始まった。

柊と杉原に教えてもらったおかげで苦手な数学と科学もなんとか平均点ギリギリの点数を取ることに成功し、追試の危機も回避した。


杉原もそこそこの点数だったらしく、柊はさすがと言うべきか全教科がクラスでトップの成績、そして学年でもトップの成績だった。

それより意外なのは三枝。

オレの家でほとんどゲームしかやっていなかったのに、何故か現国と古典以外は90点代。


現国と古典だけは平均点以下だったらしいが、それでもまずまずの点数で追試を受けることにはならなかった。

三枝に何故、そんなに高得点を取れたのか聞くと、柊に理系に共通する点の取り方を教えてもらったそうだ。

ゲーマーだからこそ、気づく方法らしく、そんな二人が少しだけ羨ましいと思うのだった。


そしてテストも無事に乗り切り、6月も下旬に入り、夏の日差しが差し始め、暑い日が続くようになってきた。

そしていよいよあの授業が始まる時期にも入った。


「室内でプールなんて楽だよな」


水着に着替えるため、更衣室に移動する最中、隣を歩く杉原に声をかける。


「そうだね。でも少し恥ずかしいよ……」


そう言いながら、恥ずかしそうにもじもじと身体をくねらせる。


「……」


それを聞いて、オレはごくっと喉を鳴らした。

クラス内で密かに騒がれていたこの件。

杉原は一体どんな水着を着るのか!?

というもの。


女子の制服を着ることは出来ても、さすがにスク水は無理だから、海パンなんじゃないかとか、なんとかしてスク水を着るんじゃないかとか、色々と憶測が飛び交い、男子の間で騒がれていた。


オレも思いきって聞いてみようと思ったのだが、いざ、本人を目の前にすると聞けずに結局そのまま、水泳の授業に入ってしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ