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やっぱり異性なんだよ
その日の夜。
晩飯を食べたあと、テレビをぼーっと見ながら、今日のことを思い出す。
あの時の、正確には頭を撫でていた時の柊は、やばいくらい可愛かった。
それを思い出しただけで、顔が熱くなってくる。
っていうか柊ってかなり、いや、とてつもなく美人なんだよな……
美人だし、スタイル抜群だし、笑えば可愛いし、しかも着飾ってる様子もなく、話せば普通の女の子だし。
そんな女の子とこうして普通に話せてる時点で奇跡みたいなもんだ。中学の時はあり得ないなかったもんな。
そしていつかの日の出来事を思い出す。
また二人っきりで出掛けたいな。
今度は普通にデートしたい。
映画とか遊園地とかいけたらきっと楽しいだろうな。
そんな気持ちに自然に駈られた。
今回の一件でオレは柊のことを異性として意識する結果となった。




