表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/114

いじいじ

「あー疲れた……」


すっかり陽も暮れた頃、学校近くの喫茶店に柊、杉原と共に入る。


そして案内された席に着き、目当ての物を注文をする。オレはコーラ、杉原と柊がオレンジジュースだった。


「でもなんかスッキリしたよね。最初の頃より綺麗になった道を見ると」


杉原が微笑みながらそう言ったので、オレと柊は顔を見合せた後、オレ達も同じように微笑んだ。


「それにしてもびっくりしたなー。まさか薫君が率先して生徒会のボランティアに参加するなんて」


最初に運ばれた水をずずっとすすりながら杉原が言う。


「ほんと。こういうのには興味ないと思ってたのに」


柊も杉原に続き、そんなことを言ってくる。


「失礼だな。オレだってそれぐらいするときだってあるよ」


二人の言葉にオレは少しだけムッとした。


「あはは。冗談、冗談。ごめんね。でも、本当は別の理由があったんじゃないの?」


疑わしげにオレの顔をジロジロと見てくる杉原。


「別の理由?」


柊はよくわかっていないのか、杉原の言葉に首をかしげた。


「美人だもんね~、生徒会長……」


杉原がボソッとそんなことを言ってきたので、オレは飲みかけだったコーラを吹き出しそうになった。


「な、何いってんだ……!別にそんなこと……」


「あ、動揺してる。ますます怪しい~」


意地の悪い笑みを浮かべ、杉原がクックックと笑う。


「あ、なるほど。そういうことか~」


柊もようやく意味がわかったのか、ニヤニヤと笑いだす。


「あーもう……」


今のこの状況でオレがどれだけ言っても、それは言い訳にしか聞こえない。

全くめんどくさいことになってしまった……


心の中でがっくりとうなだれながら、しばしの間、オレは二人にいじられるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ