第五十九話:神がいるならきっと僕を祝福していると思っていた
「随分と暴れたようですね」
白夜が冷たい眼差しで、遠巻きにこちらを窺っているギルド内の探求者達を睨みつける。
評判はどこまで広まっているのか。アリスの悪ふざけでついた『誑しの王』とこれは質が違う。『誑しの王』は完全にうそだがこっちは半分くらい本当の事だ。
大規模討伐そのものがこの地では珍しいというのもまた、ここまで情報が拡散された一つの理由なのだろう。大規模討伐依頼が珍しくないグラエル王国だったらここまで噂にはならなかったはずだ。
こちらを見る目には薄いフィルターがかかっている。
僕はため息をついて、カウンターに手をついて言った。依頼の前後で視線が変わっていないのは白夜だけだ。
多分そういう機体なんだろうけど、ずっと冷たい。
「僕は……何もやっていない。本当だよ」
「……」
隣のカウンターでは小夜とはまた違うガイノイドが受付を行っていた。
最近、小夜を見かけないがどうしているのだろうか。白夜は僕の言葉に一瞬呆気に取られたように目を見開き、しかしすぐに唇を開いた。
「そんなくだらない話をするためにここに来たのですか?」
「まさか」
時間もないのにそんな非生産的な事のために来るわけがない。
後ろに並ぶ探求者達に一度チラリと視線を向け、再度白夜の方に向き直る。
「白夜、今日は――謝罪があってきたんだ」
「謝罪……?」
訝しげな表情をする白夜。首を傾げる様はとても作られた生命とは思えない。
ああ、本当に、ここまで曖昧な感情を表現できるとはどれほどの高度な感情機構を搭載しているのか。
ぞくぞくするような感動を噛み殺し、声を落として言った。
「白夜からの借り――返せそうもないんだ」
目に見える物が全て正しい物だとは限らない。
白夜の表情は、決して借りを返せない情けない探求者を嘲るようなものではなかった。
能面のような表情。
おそらく彼女の中に渦巻く感情を感情機構が処理出来ていないためだろう。
「フィルさん、貴方は一体何を考えているんですか?」
実際、SSS級探求者などといっても僕のように能力の無い者が自分だけでできる事はそれほど多くない。
コネと人伝で何とか依頼をクリアしていた僕にとってこの場所は鬼門だ。スレイブが全員揃っていたらまだ良かったんだが、それでも白夜からの頼みに「わかった、やるよ」と返してしまったのは僕自身であり、その見積もりの甘さの責任は僕が果たすべきである。
小さくため息をつき、白夜の目を見上げる。生体部品で作られているであろう白夜の目は僕のそれと見分けが付かないくらいに精巧だ。
「敵が思ったよりも強かったんだ」
「……トップの探求者が何を情けない事を」
「時間がもう少しあればよかったんだけど……」
「ああ……船のチケットを与えられたそうですね」
一個人とギルドマスターの間の話をただの受付である白夜が把握しているのか。
おそらく彼女が僕と顔見知りであるという事をマクネスさんは知っていたのだろう。白夜の持ち主はギルドそのものだ、情報伝達を密に行っていても当然である。
後ろに並んでいた他の探求者がいらいらと床を蹴っている。余り長い事話していると迷惑になるかもしれない。
「そんなわけで、依頼はなかったことにして欲しい」
「……貸しはどうなるんですか?」
「貸しもなかった事にして欲しい」
頭を下げる僕に、初めて白夜が驚いたように目を見開いた。
「!? 自分勝手ですね」
おっしゃる通りである。
僕と白夜のやり取りに法的な拘束力はない。が、自分勝手なのは間違いない事で、だから僕は謝るしかない。
「できれば王国に戻った後、またここに戻ってきて貸しを返したいところだけど――」
そもそも王国にちゃんと戻れるかどうかも怪しいところだ。
ここと僕が元いたグラエルグラベール王国ではとにかく物理的な距離がありすぎる。
僕の体力では長く険しい旅は耐えきれないかもしれない。
それに、その時にはきっと白夜から受けた依頼は意味がなくなっている。
SSS級依頼の複数達成なんて、この街が消えてしまえば何の意味もないだろう。
§ § §
「そうか……もうこの街を去るのか……」
アレンさんがどこか寂しそうにその整った目尻を下げる。
彼とは一薬屋と客の関係で話した時間も長くはないがとても濃い時間を過ごさせてもらった。
探求者というのは旅人だ。今回は遠征と呼ぶには遠すぎるが、依頼を求めてあちこちに出向く僕達は常に出会いと別れを繰り返す。これもその一つだが、何度味わっても感慨深いものがある。
「本当だったらもう少し早めに出るつもりだったんだけど、ちょっと楽しくて長居してしまったよ」
まばらに並ぶ樹木に鬱蒼と茂った草。ところどころ機械種の残骸が転がっていたが、荒れ果てた荒野と比べたら遥かに長閑な光景を見回し、僕はほっと息をついた。
レイブンシティから北西の十数キロ。草木の生い茂ったなだらかな山は機械種も余り生息せず、多種多様な植物が生えており、アレンさん達、薬師にとって重要な場所だった。
強力な機械種の縄張りになっていないがアレンさんのような薬師一人で出歩くには危険な場所だ。そこそこのランクの探求者を数人護衛として連れていけば何とかなるが、何しろ探求者を雇うのには高額の報酬が必要なので手が出ないらしい。
アレンさんいわく、店に並んだ殆どの薬はここの植物を素材に生成しているとの事。
機械種の住人が多いレイブンシティでは薬の需要が余りない。こうした薬草採取の頻度も多くないらしく、アレンさんの弟子のカードは目を大きくして一心不乱に藪を探っていた。真剣な目だ。
時間は有効に使わねばならない。僕はかねてよりアレンさんと約束していた薬草の採取に来ていた。
アレンさんの案内してくれた場所は穴場であり、貴重な薬草の群生地が近く見晴らしもいい。ある程度開けており、ピクニックなんかもできそうな場所だ。
柔らかな草は腰の下に敷くのにぴったりだった。隣に腰を下ろし、じっと静かな目で弟子の様子を見ているアレンさんに言う。
「そういえば、この間アルデバラン討伐の際に貰った液体爆弾のことなんだけど――」
「ああ、威力はどうだった?」
薬師のスキルは強力だ。魔術師職と比較すると事前に準備が必要で戦闘には向いていないが有用な能力が揃っている。
不安げな様子のアレンさんに微笑みを浮かべる。
「結局使わなかったんだ。アルデバラン討伐は結局何もしない間に終わっちゃったしね」
まぁ、アレンさんのくれた爆弾は破壊力が低い。SSS級依頼になるような機械種相手に投げつけたところで足止めにしかならなかっただろう。
「……そうか。まぁ使わずに済むに越した事はないが……」
「それで一つお願いがあるんだけど……爆弾、このまま貰っちゃっていいかな?」
「……ん。元々フィルさんに渡すために作ったものだし、それは構わないが……」
戸惑いながらも、アレンさんは頷いてくれた。
たとえ威力が低いといっても、僕からすれば重要な攻撃手段だ。スレイブがいない現状では生命線になりうる。
笑顔で礼を言い、地面に背中を付けて空を仰ぐ。
王国でもここでも、太陽だけは変わらず空に輝いている。
アシュリー達は今頃元気でやっているのだろうか……彼女はしっかり者なので余り心配はしていないが、もしかしたら僕の失踪がアリスの仕業だということくらいは気づいているかもしれない。帰った後に説得が必要だろうか。
草木独特のいい香りがする。人によっては青臭いなどというかもしれないが、僕はそういう臭いが好きだった。欠伸をしていると、ふとアレンさんがこちらを見下ろしているのに気づいた。
エルフは基本的に眉目秀麗で知られている。肉体強度はそれほど純人と変わらないが高い魔術適性を持ち、耳が普通の人間よりも尖っている事が肉体的な特徴だ。
デミ・ヒューマンは耳と尻尾、あるいは皮膚の色で見分けられる事が多いが、エルフには尻尾がない。
アレンさんはハーフなので多少人に近い、親しみやすい顔立ちをしているが、端正な容貌は都会に行けばさぞモテることだろう。
「フィルさん、何でフィルさんは僕達の事を助け――薬草採取なんかに付き合ってくれるんだい?」
「なんとなく、だよ」
助けているだなんて思っていなかったけど、そう答える。
なんとなく。そう、なんとなくだ。多分困っているのがアレンさんじゃなくても、僕は同じ行動を取っていただろう。
縁を繋ぐのは得意だった。他人から奇異の視線で見られるのも慣れている。僕は経験上、自分にできる事がわかる。それが必要なことなのかどうかも。だが決してそれだけで動いているわけではない。
この地の探求者にとって僕はいわば外来種、そういう意味で僕がここに転移されてきたのはこの地の探求者にとって余りいい事ではなかったのかもしれない。
そんなくだらない事を考えながら空をぼーっと眺める。適当にも聞こえかねない返し方をしてしまったけれど、アレンさんは何も言わずに口を閉じてくれた。
沈黙が満ちる。薄い雲が少しずつ流れていく。
意識が揺れ視界がぼんやりとしてくる。まるで海の底にいるかのような心地。
なんとなく唇を舐め、息を漏らす。
いつの間にか言葉が出ていた。
「神がいるならきっと僕を祝福していると思っていた」
「? どうしたんだい、いきなり?」
傲慢な事だ。探求者になる前の僕は無意識の内に全てが上手くいくものだと思っていた。
たとえ窮地に陥ったとしてもどこからともなく神様が現れて助けてくれるだろうと、馬鹿げた想いを持っていた。
だが、今ならわかる。この世界はそんな風にできていない。他愛のない一つのミスが死に繋がるし、助力はそれが必要な逆境の時よりも、必要のない順境の時に与えられる。魔物よりも叛心を秘めた味方の方が恐ろしいし、幸運はとはただの結果論でしかない。
腕を伸ばし手の平をかざす。華奢な指先だ。剣を握ることよりもペンを握ることに適応した、とても探求者のものには見えない白い指先。
神には頼れない。信頼できるのは自らの手だけだ。自分の手で道を切り開くのだ。切り開き続けるのだ。進むべき道を見失う前に。
後悔するのは後でいい。
ふとその時、背後からがさりと音がした。草を踏みしめる軽い足音に、真剣な声が続く。
「お兄さん、どうやら魔物は近くにいないみたいだよ……ってまた、私達が仕事してるのに一人だけ寝転んで!」
「ああ、わかった。ありがとう」
側まで駆け寄ってきたブリュムが寝転ぶ僕を覗き込んでくる。薄水色のセミショートの髪が風でふわりと揺れ、綺麗な曇りのない瞳が僕の間抜けな顔を映していた。
正確にはブリュムだけではない。僕は結局自分の出した薬草採取の依頼をセイルさん達、『水霊の灯』に請け負ってもらったのだ。
奇妙な噂のたっている僕の依頼を一般の探求者が受けてくれるわけがないし、そもそも時間もない。
セイルさん達のレベルからするとだいぶ下の難易度の依頼だったが、快く受けてもらえた。持つべきは貸しを作った友である。
この辺りの機械種は大して強くないのでセイルさん達でも過剰戦力で、実際何体か機械種に遭遇したが短時間で殲滅している。
頬をふくらませるブリュムに微笑みかける。
「今回僕は君たちの依頼主だからね。そりゃ働かないさ」
「そ……それはそうかもしれないけど……」
ブリュムが寝転がる僕の隣に腰を下ろす。スイにドレスを着せて遊んでいたのを見られた時のブリュムはもういない。言い訳したし説得したし、感情がくるくる変わるのは彼女たちの長所だ。短所でもあるけど。
「おもったよりも魔物、いないね」
「仕事はしっかりして貰わないと」
「大丈夫だよ……トネールが風で見張ってるし、リーダーやスイも警戒してる。一人くらい側についていた方がいいと思う。洞窟ならともかく、これだけ自然が多いと……そう簡単に負けないよ」
頼りになる言葉を放つブリュム。確かに元素精霊種は自然の中でこそその力の真髄を発揮する。トネールの風による探知の網を掻い潜るのはかなり難しい。アリスのように空間魔法で転移するかトネール自体を遠距離から何とかする必要があるだろう。
「なら、ついでにブリュムも薬草の採取方法でも勉強したら?」
藪の奥に消えていったカードの方を指差す。まだ未熟だがその採取手法には特に不備はなかった。きっとアレンさんがしっかり教えているのだろう。
僕は学校で教えてもらったが、プロから教えてもらうのは本当にためになる。アレンさんも特に文句は言わないだろう。
建設的な意見を言ったつもりだったが、ブリュムはむっとしたように横目で僕を見下ろした。
「元素精霊種に効く薬なんて殆どないし、薬草採取の依頼を受けるくらいならもっと割のいい依頼があるよ」
本人の目の前で言うな。アレンさんが苦笑いしているじゃないか。
だが勉強不足だ。袖から伸びるブリュムの腕を見つめながら教えてあげる。
「それに、薬草学が君たちに役に立たないってのは間違いだ。確かに元素精霊種は身体の組成が違うから有機生命種を対象にした薬は効かない事が多いけど、ブリュムにも効く薬だってある」
「……何さ?」
「惚れ薬」
「!?」
薬が有効な対象は用途による。たとえば探求者は回復薬を用意する際、パーティメンバーの種族に応じて複数種類買い込む事が多いが、それは全種族を対象にとる回復薬が高価だからだ。
薬師のスキルの中には薬の成分を変更し有効対象を強制的に変えるものが存在する。僕が持っていた、腕の再生すら可能なポーションみたいに高価な品は全種族に効果がある。
アリスの購入したという惚れ薬――比翼の雫もその類である。あの手のポーションは大抵の場合、相手の種族を選ばない。飲み物とかにこっそり混入させた際に効かなかったら困るからだ。
毒も同じ理由で全種族を対象とする事が多い。つまりあれは毒薬の類である。
「な、なに? お兄さん、まさか私に惚れ薬仕込んだの!?」
「仕込んでないよ。仕込んでたらこんなもんじゃない」
「!!????」
真っ赤になるブリュム。比翼の雫は惚れ薬と言うよりは媚薬に近い。あれは人を発情させる。精霊でも構わずに。
数ある惚れ薬の中でも特に有効とされる、心を侵す危険な薬だ。
何が危険かって、多くの種族が持つ毒耐性のパッシブスキルで抵抗できないのが危険である。あれは毒のようだが毒ではないのだ。もちろん、それを防ぐスキルだって存在するが毒耐性と比べればひどくマイナーである。
だから比翼の雫はとても人気がある。アレンさんの店でも……かなり売れていると言っていたな。
ブリュムが混乱しながらも、僕の方に縋り付くような目線を向ける。
「な、なら大丈夫じゃん? お、お兄さんは、使ったりしないでしょ?」
「使わないし使ったこともない。怪しい薬なんて僕には必要ないね」
「そ、そっか……そうだよね。よかった」
僕を何だと思っているのか。どうしても必要になったら使うかもしれないが、今のところは困った事はない。
ブリュムが本気でほっとしたように胸をなでおろす。
僕は目の前に伸びていたブリュムの手首を掴んだ。
「ひッ!? な、なに!?」
「ブリュム。僕は君にお金を払っているんだ。仕事しよっか?」
そりゃ僕はブリュムが好きだし、側にいるだけで割と幸せな気分になれるけどそれは仕事をサボっていいという事ではない。
あちこちをきょろきょろと忙しなく見回し、ブリュムが焦ったように言う。
「え? で、でも、手足りてるし……リーダーからもお兄さんとアレンさんのこと守った方がいいって……」
「ブリュム?」
「え……お兄さん……まさか、そんなに私といっしょにいるのイヤ?」
目を伏せブリュムが不安そうな声を出す。違う。イヤじゃないし、そういう事を言っているんじゃない。
全く、言葉に出さないとわからないのか。
半ば身体を起こし、自分の後頭部を指差した。
「頭が痛いんだ」
「へ? 頭痛? 風邪? 大丈夫?」
頓珍漢な事を言う。頭痛だったらブリュムよりも薬師のアレンさんに言うわ。
風が木の葉を揺らす僅かなざわめき。その中に戦いの気配はない。時たま遠くで鈍い金属音が響いてくるが、トネールが遠距離から魔法で攻撃しているのだろう。そちらに耳を傾けながら言う。
「違う。地面が硬くて寝転がっていると頭が痛いんだよ」
「……えっと……それで?」
戸惑いながらブリュムが小さな声で尋ねてくる。
大きな碧眼がゆっくりと瞬きする。その表情に嘘はない。本気でわかっていないのだ。
僕は深くため息をついて、
「膝枕して欲しい」
普通膝枕だよ。うちの子だったら言わなくてもしてくれたよ。
ブリュムが目を見開き、じーっと僕を見下ろしてくる。アレンさんが興味津々でこちらに注目しているのがわかる。
精霊の少女はしばらく硬直していたが、その場でゆっくりと立ち上がった。
「……ごめん、お兄さん。その……」
頬を赤らめ、困ったように眉を顰める。助けを求めるかのように辺りを見渡すが誰もいない。遠くから声を届ける方法も持っていないだろう。
どうにもならない事を悟ると、目をぎゅっと瞑り、大声を上げながら先程やってきた方向に駆け出していった。
「うちではそういうサービスやってないんだ!」
「……」
サービスって。そんなサービスやってるパーティあったらびっくりするわ。
ブリュムが消え、再び静かになる。アレンさんが気まずそうに僕から目をそらした。
気の使われ方がいたたまれない。スイだったら多分いけたのに。
「膝なんて減らないんだから別にいいと思わない?」
「いや……その……まぁ……」
「別に胸を揉ませてくれだとか服を脱いでくれだとか言ってるわけじゃないんだしさ。彼女には仕事に対する熱意が足りてないよね」
「そ、それは……その、フィルさんが悪いと思うけど」
アレンさんの言葉はもっともである。僕の依頼に膝枕は入っていない。次からはちゃんと入れておくことにしよう。
納得したところで再び身体を倒す。頭の下がごつごつしていて痛かったが我慢した。
「話を戻していいかな?」
「……何の話をしていたのか覚えてないけど、どうぞ」
先程よりも平坦な声。アレンさんに変な印象を抱かれてしまったかもしれない。
真面目で頼りになる正義のフィル・ガーデンのイメージが――。
僕はしくしくと痛む心をなだめながら、言った。
「毒が欲しいんだ。上級クラスの『機械魔術師』――アレンさんは面識ないだろうけど、エトランジュ・セントラルドールのような『機械魔術師』がレジストできない、そういうレベルの毒薬が」
――作れるよね?
アレンさんの表情から血の気が引く。
神がいるならきっと僕を祝福していると思っていた。もう過去の話だ。
奇跡なんて都合の良い物は存在しない。弱者が強者を打倒するためにはそれなりの手段を用意しなくてはならない。
隙がなければ仕込めないだろうが、今の僕ならばきっと何とかなるだろう。




