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【短編】きっと僕は、一目惚れしたのだろう。

作者: 富士山 紗来

お久しぶりです、さゆきちです!

近々ゲイ校、更新したいです(願望)!



お預かりいたします



頬をほんのりピンクに染めた彼女は、

いつものように置かれたカゴから商品を取り出し、機械を当てた。



動く度にふわりと揺れる長すぎる前髪と耳からかけられた綿あめのような細い髪。



持ち上げられた商品は、

ほのかに淡黄色オーラに包まれていた。



出っぱったボタンがその細い指で押される度に、

自分の耳が幸福感を感じているのは、恥ずかしながら自覚している。




...し、お付けしますか?



「え?」



「あっ、お箸...」



「...あぁ。はい、お願いします」



真っ白な袋へ器用に空気を入れたその瞬間、

一気に甘い香りが舞い上がった。




これは...、ライラックの匂いだ。



リラックス効果のある春の花、ライラック。




口に入った髪を小指でそっと取ると、


膨らんだところにカゴ内の商品を細い指は掴んで静かに落とした。



マニュアル通りに。



その通りだろうが、ほかの人とは違う、彼女独特のあの入れ方をした。





また指先が動いた。





気づけば自分から彼女よりも先に動いていた。



丁寧に梱包された商品たちに、

彼女に手を加えられた商品たちに、


早く触れたい。





なんか、変態みたいだな俺。






ありがとうございました





ふと空を見上げると、明るく真っ青な世界が広がっていた。今日はたしか、夜から雨だっけ。




袋から野菜ジュースを出して、ストローを刺す。




さて、受験勉強でもすっかな。




END

最後までお読みいただきありがとうございます!

コメントなど、励みになりますのでよければお願いします!

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