その2
2話目?になってます。
数日後、一人の科学者が訪ねてきた。
「はじめまして、科学者のハンムと申します。」
ハンム博士はハットを脱ぎ、一礼をした。
「おぉ!ハンム博士!よく来てきれた。」
「早速、ご依頼を聞きましょう。」
二人は向かい合って席についた。
「うむ、実はな、花を枯らさない薬を作ってほしいのだ。」
「新しい花を用意すればいいのでは?」
「いや、わしは花の枯れてゆく様を見たくないのだ。」
「…なるほど。花が枯れないように…。」
ハンム博士は腕を組む。
「しかし命というものはいつかは尽きるものですよ。」
「もちろん、わかっておる。だから、その命が尽きるまで花を咲かせてほしいのだ。」
「植物が一生を終えるその時まで花を咲かせる薬、ですか。」
「無茶なことは重々承知しておる。なんとかやってもらえんか。」
オーズ氏は頭を下げた。
「…わかりました。私も科学者の端くれです。チャレンジしてみましょう。」
「本当か⁉︎ありがとう。では頼んだぞ。」
それから一ヶ月経って、冬が始まった頃、ハンム博士が訪ねてきた。
「オーズさん、何回もの試作品を試し、ついに完成させましたよ!」
左手に収まるほどの瓶を掲げて、博士は言った。
「おぉ!出来たのか⁉︎では早速見せてくれ!」
オーズ氏は花瓶を持ってきた。
花瓶の花は少し周りがしおれはじめていた。
「使い方としましては、この花瓶に薬を一滴垂らして使います。」
ハンム博士は小瓶の蓋を開け、一滴、花瓶に垂らした。
「…何も起こらんが?」
「一晩待って下さい。さすれば、わかっていただけます。」
「わかった。」
続




