素直
嘘をつくのにも限界がある。
いや、そもそも嘘に許容範囲なんてないのだ。
自分の意思決定を貫くためには、
他人のそれを否定する結果になる必要がある。
何かを選ぶということは、何かを選ばないということだから。
それが専門家のそれならば、もっと酷い思いをさせるかも知れない。
最先端と社会的に認知されている人を
あっさりと否定して超える結果を出してしまう。
嘘を使って有耶無耶にしてしまえば、
自分の思考が守れなくなる。
100人が有り得ないと捨て去った方法で、
100人よりも優れた結果を出す。
行き着く先は絶対王政しかない。
僕にとっての肯定とは、誰かにとっての否定であり、
僕は独壇場の世界でしか生きられない。
誰かの意見を取り入れるのではなく、
譲歩によって他人が納得するように妥協を優先するのならば、
そこに僕はもう居ない。
自分を守る為に、
誰かの何かを否定する。
これが、たったそれだけの事が
こんなにも辛い。
自分を、他人よりも優先させることが、
こんなにも難しい。