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NPC42

誤字修正しました。

 倒れた馬車に、それにつながれて痙攣する馬。そして、数十人の武装した兵士達。

 そして、彼らと向かい合う金髪黒衣の少年。つまり、十夜だ。

 私は思わず飛び出そうとしたところで袖を引かれて進めない。

「離して」

「行ったら駄目だよ!」

 真白がとめるけど私は進もうとする。だけど、力の関係上、私は進めないことに苛立つ。

「あたしより強いなら止めないけど、リーザちゃんは初級の魔法使いでしょ? だから、行かせない」

 真白はそう言いながら右手にブロードソードを握っている。

「ですが・・・」

 兵士達と向かい合う十夜の左腕はおかしな曲がり方をしていた。恐らく折れている。というか重傷だ。

 それでも大鎌を肩に担ぎながら兵士達を睥睨している。

「おいコラ、いきなり正面衝突事故かましといて一方的に囲むなんていい度胸してるじゃねぇか」

 表情は見えない。でも、きっと獰猛に笑っているのだと思う。だけど、そんなのは表面上だけだ。痛くて辛くて逃げたいはずだ。だけど、十夜の後ろには私達がいる。だから、十夜は挑発するようなことを言っているのだと思う。

「つーか、テメェ等なんだよ? 喧嘩売ってんなら買うぞ? ああ、気にすんな言い値で買い取って皆殺しにしてやる」

 ・・・そうだよね?

 そう思った直後、私の視界の向こうから新たな土煙が見え始める。つまり、新しい馬車達の到着だ。

 なぜ、そんなことになっているのか、まったく理解できないけど、私達に危険が迫っていることだけは理解できた。

「我々は帝国騎士団だ」

 十夜と向かい合う集団が割れたかと思えば、銀の鎧に身を包んだ男の人が前に出る。

 髪は金色で容姿は良くわからないけど若い人だと思う。

 女の人にも似たような顔立ちだけど、体格はしっかりしているから男性かな。

「帝国騎士団がなんだ?」

「我々はこのまま王国に侵攻する。そんな我らに貴殿らは挑むと?」

 帝国の侵略は私の故郷すらも含まれていた。だからこそ、私も捕らえられたし、家族は離れ離れになった。そして、家族どころか一族は奴隷以下に叩き落され見るも耐えない目に合っていると聞いたことがある。

 それだけなら彼らは許せない。

 強くもない力と魔法を使って復讐しなければならない。

 でも、今はそうじゃない。

「十夜、逃げましょう」

「どうやって?」

 即座の返事に答えられない。でも、


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