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091 露払い

男子1500m、

女子3000mと活躍を見せた

天下茶屋陸上部は…


目立っちゃってます。。(/・ω・\)


『また目立って…(; ・`n・´)』

『スイマセンみなみ先輩。。(;´・v・)

 けど嬉しくて…抑えきれなくて…』


『…まぁウチらは事情を知ってるから

 ええけどな。。(´・ω・`)

 泉かて…男なんやからな。』

『そ…そんなんじゃありません。(;'∀')

 それに佐野先輩は…

 チビは対象外ですって。。』



 おおい遥。。(-_-;)


 お前、日本中の小男を敵に回したぞ。

 別にノミでもええやないかぁ。。



「まぁ色々とはあったが阿倍野…

 見事なレースだったよ。(^ω^)

 よくここまで復帰してきたよな。」

『あ…ありがとうございます。。

 放出先輩のおかげです。(´;ω;`)』


「…いや…お前の努力の賜物さ。(^v^)

 俺も少しは肩の荷が下りたってもんだ。」

『…でもやっぱり…その…

 ありがとうございました…そして

 スイマセンでした!!(´;△;`)』



 おおい遥。。(-_-;)

 お前、学校中の女子を敵に回したぞ。


 事情を知るワシらはええとして…


 今や天下茶屋のアイドルである

 放出に抱き付いたら誤解されるぞ。


 しかも…当然ながらバレてしまう。


 佐野泉の知名度は兵庫では今一つやが

 放出京喬は元は播州工業の選手。

 兵庫はおろか全国級の有名人やから。


 となると…



 天下茶屋は注目の的や。。


 ちなみに天下茶屋のユニフォームは

 地元を走る阪急電車をイメージした

 デザインをしている。


 ホンマはマルーンとからしいけど…

 要するに小豆色ベースに白のラインの

 入った馴染みの色合いや。。


 これが男子1500mで大逃げを打ち…

 謎の女(?)が乱入し…

 女子3000mでは最終組を引っ張り…

 ゴール直後に佐野泉を抱擁し…

 その後には放出京喬とも。。


 このチームは何者??

 こういう反応になって然るべきや。


 ただでさえ兵庫では馴染みのない

 小豆色のユニフォームは

 当然の如くマークされることに…


 5000mに出場するワシら4人には

 招集場の視線が集中する。



 ともあれ…これからが本番。。

 男子5000mの記録会や。


 一組目の選手がスタートに向かうと、

 二組目のコールが始まる。


 最初に名前を呼ばれたのは…

 浜寺高師。。


 小豆色のユニフォームになって

 ゼッケンを見せる。

 周りの注目が一斉に集まる。

 

 萎縮してもおかしない場面やけど…



 浜寺は174センチ64キロ。

 今では細マッチョと言った佇まい。


 陸上長距離選手としては大柄。

 駅伝部ではワシの次に強面。(゜д゜)


 そんな男が立ち上がると…

 同じ組の選手たちを見下ろすように

 周りをギロリと睨みつけた。。


 敵対する必要なんてないのに…

 なんで??(´゜д゜`)



「べつに喧嘩を売るつもりはねぇよ。

 けど…舐められたくもないんだ。」

「そんなん考えんでええのに…

 5000mは中距離と違って、

 格闘要素はそんなあらへんど。。」


「…だがこの人数だ。。(; ・`v・´)

 興味半分で絡まれたら面倒だし…」

「…そうやな。。(´・ω・)

 周回遅れも大量に出るやろうし…」


「…みたいやな。。(-_-メ)

 一組目のペースも酷いもんやし…」

「…まぁ…あんまり言うな…」



 でも実際、

 一組目のペースは酷いもんや。。


 一周目のラップは…83秒??

 後ろの方は2分くらいかかってるし…


 1000mを…3分34秒??(;´∀`) 

 後ろの方は5分近くもかかって…


 …およそ陸上のレースやない。。


 せやけどもし二組目も同じ展開なら

 浜寺にとっては最悪の形や。。



 しかもこの会話を聞いていた

 周りの選手からの評価も最悪やし…


 <お前も所詮は二組目>という目で

 見られてるみたいやし…


 どうにかならんねやろうか??



 そうこうしてる間に一組目は

 先頭がゴールした。。

 タイムは…17分52秒って。(;´・ω・)


 しかもその後もなかなか終わらない。


 およそ三割の選手が20分を切れず…

 最下位は25分台…(´・ω・`)

 速いとは言い難い先頭と三周遅れって…


 もっと頑張れ、市民ランナー。(; ・`д・´)

 


 さすがに二組目はもう少しマシやろうが、

 これでは浜寺の相手にならない。

 そのせいか…

 浜寺は相変わらず周囲を睨みつけてる。


 まるで格の違いをアピールするように…


 

「まぁ…心配いらないよ天保山。('v')」

「あ…赤阪。。(・_・;)

 あんな調子でホンマに大丈夫か??」


「だって浜寺は能勢と違って、

 自分でペースを作れるんだから…

 一人でも大丈夫だよ。。」

「それはわかるけど…

 わざわざ挑発する意味あるんかな??」


「少なくともボクたちにはね。。」

「…(´・ω・`)???」



 そんな中…

 浜寺はスタートした。。


 一周目の入りは…74秒。(´゜д゜`)


 目標としている16分00秒よりも速い

 15分台前半のペース。。

 まだ一組目と大差ない集団の中に

 あっては追走する者はいない。


 …いきなり独走。(・_・;)

 会場中の視線を集めることに。。



「けど…さすがに速すぎへん??」

「…速いね。('ω')

 でもスローで入るよりはいいよ。」


「…せやけど1000mを3分07秒やで…

 浜寺の走力ではちょっと…」

「…でもこれから周回遅れがでてくる…

 後半はペースは落ちるはずだから…」



「まぁ…あまり心配するな天保山。

 主将がオタオタしてどうする??」 

「い…泉??(・n・;)

 なんや普段と別人みたいな。。」


「しっかり見とれよ二人とも。。

 浜寺のヤツおそらく…

 天下茶屋の露払いをするつもりや。」

「…露払い??(・_・;)」


「アイツがあれだけアピールすれば…

 後に走るワシらは楽になる。

 実力通りのレースをさせてもらえる…

 せやから…潰れんよう祈ったれ。。」

「…あ…ああ。。(´・ω・`)」



 …その通りや。


 天下茶屋が注目を集める中で浜寺は

 委細構わずに前半から突っ走り…


 レース前の睨みが効いたんやろう。

 2000m付近から発生した周回遅れの

 選手たちも意識してくれて、

 ちゃんとコースを譲ってくれた。


 その結果…

 浜寺の記録は16分04秒。。


 目標にわずかに及ばんかったとはいえ

 第二組でダントツの一位。

 これは四組目でも上位相当やろう。



 そしてこうなるとその後を走る選手は

 当然の如く期待される。


 だって…その全員がコイツより格上。。



「よし…行ってくるよ。

 ボクは必ず浜寺を上回るから。」

「赤阪お前…変わったな。。

 以前はそんな強気なセリフなんて…」


「当然だろう。(;'v')

 恵まれた条件で走らせて貰えるんだ。

 必ず目標を達成してくる。」



 そう…その次の三組目。


 注目の中でのレースに挑むのは

 副主将…赤阪千早。。



 たしかに三組目を走る赤阪は

 浜寺よりも恵まれてはいるだろう。

 競り合う相手もおるやろう。。


 だがここには中学生や市民ランナー、

 適当な陸上部員は含まれない。


 それはつまり赤阪がかねてより望んでいた…


 アスリート限定枠。。



浜寺は恵まれない環境の中切り拓いて

結果を出しました。


そしてこの先のレースは…

陸上競技です。。


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